2022年12月28日水曜日

1歴代2.1-20

 神様は全人類の中からイスラエル(ヤコブ)を選び、イスラエルの12人の子どもの中からユダを選び、その子孫の中からダビデが生まれ、その子孫としてキリストがお生まれになります。…ですが、その系図の人たちは偉かったのでも、聖かったのでもありません。聖書はわざわざ彼らの罪がわかるような系図を書いています。


(1-4)

イスラエルの子は次のとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、ダン、ヨセフ、ベニヤミン、ナフタリ、ガド、アシェル。ユダの子はエル、オナン、シェラ。この三人は、カナンの女シュアの娘から彼に生まれた。しかし、長子エルは主の目に悪しき者であったので、主が彼を殺された。ユダの嫁タマルは彼にペレツとゼラフを産んだ。ユダの子は全部で五人。


ユダの長男エルは神様に殺されています。理由は「主の目に悪しき者であったので」です。(3)「ユダの長子エルは主を怒らせていたので、主は彼を殺した。」とも書かれています。(創世記38.7)どのように悪かったか書かれていませんが、神様に殺されるような息子でした。長男が子孫を残さずに死んでしまった場合、次男が兄嫁と寝て死んだ兄の子孫を絶やさないようにする、という教えがあります。(申命記25.6)ところが次男のオナンもまた神様を怒らせて神様に殺されます。


(創世記38.9-10)

(オナンは)兄に子孫を与えないために、兄嫁のところにはいると、地に流していた。彼のしたことは主を怒らせたので、主は彼をも殺した。


ユダの長男も次男も罪によって神様に殺されてしまいました。さらに、彼らの父ユダはある時売春婦のところに行きます。その売春婦はなんと死んだ長男の嫁タマルでした。ユダは気が付かずに嫁タマルと寝て彼女は妊娠します。(創世記38.12-18)聖書はそのような性的な罪がわかるように「ユダの嫁タマルは彼にペレツとゼラフを産んだ。」と書いています。(4)そのようなだらけの人々の子孫の中にダビデが生まれます。


5-15

ペレツの子は、ヘツロン、ハムル(…中略…)ヘツロンの子として生まれた者は、エラフメエル、ラム、カレブ。ラムはアミナダブを生み、アミナダブはユダ族の首長ナフションを生み、ナフションはサルマを生み、サルマはボアズを生み、ボアズはオベデを生み、オベデはエッサイを生んだ。エッサイは、(…中略…)七男ダビデを生んだ。


このダビデの子孫としてイエス様はこの地上に生まれてくださいます。

イエス様は罪だらけの子孫の中に、恥ずかしい失敗だらけの家系の中に生まれてくださいました。罪を犯す人たちを上から目線でさばくことはせず、むしろ同じ罪人の一人かのように、「神としてのあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。」(ピリピ2.6)


先輩方の失敗が透けて見える恥ずかしい系図は僕らの現実ですそしてその中に来てくださったイエス様は神様の恵みと愛と憐れみです。「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。」(ヨハネ3.16)神様が愛した世とは傷だらけ、恥だらけの世です。神様はそんな世を愛しておられます。今日も見放してはいません。

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