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2023年2月9日木曜日

ハバクク1章

 僕らは簡単に「神様のご計画はこうです」とか「神様のみ心はこうです」とか言い過ぎです特に牧師とか宣教師とか、聖書を専門に勉強した人ほどちょっと言い過ぎなところがあります。僕らは神様のことを「こうだ」決めつけることはできません。神様は人間とは全然違うレベルの方です。預言者ハバククは「どうしてですか」「いつまでですか」と自分が分からないことだらけなことを認めてを訴え叫び続けています。


2 主よ。

私が助けを求めて叫んでいますのに、あなたはいつまで、聞いてくださらないのですか。

私が「暴虐。」とあなたに叫んでいますのに、あなたは救ってくださらないのですか。

3 なぜ、あなたは私に、わざわいを見させ、労苦をながめておられるのですか。

暴行と暴虐は私の前にあり、闘争があり、争いが起こっています。

4 それゆえ、律法は眠り、さばきはいつまでも行なわれません。

悪者が正しい人を取り囲み、さばきが曲げて行なわれています。


預言者ハバククの時代、神様の教えは無視され、国内は悪と暴力が支配していました。「なぜですか」「いつまでですか」とハバククは神様に叫び続けます。わからないことや苦しいことを正直に神様に叫ぶことは聖書が教える祈りのお手本です僕らの周りに起こることはわからないことだらけです苦しい心をまま神様に正直に言うことは良いことです。「私はわかってる」という人が祝福されるのではなく、「私も周りもひどい状況です。」「助けてください」「どうしてですか…」と自分の弱さ貧しさを認めて神様に求める人こそ祝福される人です。(マタイ5.3-6)


神様はハバククに答えてくださいました。それはハバククの願いと違いました。もっとひどく悪い国(バビロン)のカルデヤ人が占領しに来る、しかもメチャクチャに破壊し苦しめる、という神様の答えでした。とてもハバククには受け入れられない驚きの答えですますます神様のことがわからなくなってしまいます。


5 驚き、驚け。わたしは一つの事をあなたがたの時代にする。

それが告げられても、あなたがたは信じまい。

6 見よ。わたしはカルデヤ人(バビロン人)を起こす。強暴で激しい国民だ。

これは、自分のものでない住まいを占領しようと、地を広く行き巡る。

7 これは、ひどく恐ろしい。自分自身でさばきを行ない、威厳を現わす。

8 その馬は、ひょうよりも速く、日暮れの狼よりも敏しょうだ。

その騎兵は遠くから来て、はね回り、鷲のように獲物を食おうと飛びかかる。

9 彼らは来て、みな暴虐をふるう。彼らの顔を東風のように向け、彼らは砂のようにとりこを集める。

10 彼らは王たちをあざけり、君主たちをあざ笑う。彼らはすべての要塞をあざ笑い、土を積み上げて、それを攻め取る。

11 それから、風のように移って来て、過ぎて行く。

自分の力を自分の神とする者は罰せられる。


神様は国を正しい方向に導いてくださるどころか、もっと悪いバビロンの国を使って滅ぼします。これが神様の答えであり、神様のご計画でした。バビロンは人間を人間扱いせず、まるで魚や虫のように扱い容赦無く殺していきます。しかも、バビロンを使っているのは神様です


14 あなた(神様)は人を海の魚のように、治める者のないはう虫のようにされます。

15 彼(バビロン)は、このすべての者を釣り針で釣り上げ、これを網で引きずり上げ、引き網で集める。

こうして、彼(バビロン)は喜び楽しむ。

16 それゆえ、彼(バビロン)はその網にいけにえをささげ、その引き網に香をたく。

これらによって、彼の分け前が豊かになり、その食物も豊富になるからだ。

17 それゆえ、彼はいつもその網を使い続け、容赦なく、諸国の民を殺すのだろうか。


ハバククはますますわからなくなります。悪人が国を占領し暴力と略奪が行われるのはダメなはずですだのに、どうして神様がそんなことをされるのか、ハバククは意味がわかりません。きっと、神様は聖すぎて地上の苦しみや悲しみがわからないのかもしれない、と思ったようです


13 あなたの目はあまりきよくて、悪を見ず、労苦に目を留めることができないのでしょう。

なぜ、裏切り者をながめておられるのですか。

悪者が自分より正しい者をのみこむとき、なぜ黙っておられるのですか。


神様のなさることは僕ら人間の理解には入りきれません。人間にとって「なぜこんなことが…」と思うことさえ神様のご計画の中です


(イザヤ書55.8~11)

8 「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。──主の御告げ──

9 天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。


僕らの予想に反して、神様が悪を使って良いことをすることが聖書に沢山書かれてます。イエス様は罪はないのに逮捕され、拷問を受け、十字架で殺されたときも、神様のご計画でした。人間の不正や怒りや不当裁判や憎しみが利用されて、イエス様の赦しときよめのご計画が実現しました。十字架の上で、イエス様は完全に神様に父なる神様に見放され、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになられたのですか。」と言っています。(マルコ15.34)でも、それでも神様は全部のことを支配し、導いておられました。聖なる神様は、どんな悲惨なことの中でもおられるし、僕らの嘆き叫びを無視してないことがわかります。


最悪を通して最善をすることができるのは神様だけですイエス様は拷問と処刑のあと、復活されました。旧約聖書エゼキエル書37章は虐殺された多くの人たちが復活することが預言されています。僕らの目には「もう終わった」と思うことでも、神様にとっては終わってません。それどころか苦しみこそが大事なプロセスだということが多くあります。

神様のことや僕らの未来を簡単に決めつけるのはやめましょう。神様は大きすぎます。神様はどんな悲惨なことがあっても見放してはいません。主のご計画は大きすぎます。


(哀歌 3:25-31) 

主はいつくしみ深い。主を待ち望む者、主を求めるたましいに。主の救いを黙って待つのは良い。人が、若い時に、くびきを負うのは良い。それを負わされたなら、ひとり黙ってすわっているがよい。(…中略…)自分を打つ者に頬を与え、十分そしりを受けよ。主は、いつまでも見放してはおられない。

ハバクク2章

 待つことが苦手な人は多いです知りたいことはネットですぐに答えがあるし、時間をかけず待てない時代に僕らは生きています。でも、神様は僕らが思うよりもずっと長く時間をかけ、しかも確実にご計画を実行なさいます。


預言者ハバククは暴力と悪が支配していることを「いつまでですか」「なぜですか」「聞いてくださらないのですか」と神様に訴え叫び続けました。(1.2-3)そして、その叫びに神様は答えてくださいました。今、どんなに悪ははびこっていても、神様が悪を放置することはありません。人々を苦しめた人たちは同じように他の国に滅ぼされます。神様がそのようになさいます。


7 あなたは彼らに奪い取られる。

8 あなたが多くの国々を略奪したので、ほかのすべての国々の民が、あなたを略奪する。あなたが人の血を流し、国や町や、そのすべての住民に暴力をふるったためだ。


今、どんなに支配力があっても、それが罪と不正によるものならば最後は神様に全てを滅ぼされます。罪は必ず裁かれます。罪の結果は恥と苦しみです


9 ああ。自分の家のために不正な利得をむさぼり、わざわいの手からのがれるために、自分の巣を高い所に据える者。

10 あなたは自分の家のために恥ずべきことを計り、多くの国々の民を滅ぼした。あなたのたましいは罪を犯した。


16 主の右の手の杯は、あなたの上に巡って来て、恥があなたの栄光をおおう。

17 レバノンへの暴虐があなたをおおい、獣への残虐があなたを脅かす。あなたが人の血を流し、国や町や、そのすべての住民に暴力をふるったためだ。


神様は無力な方ではありません。神様がバカにされてそのままでいることは絶対にありません。必ず正しい裁きがあります。


(ガラテヤ6.7-8)

神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります。自分の肉(罪)のために蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、御霊のために蒔く者は、御霊から永遠のいのちを刈り取るのです


神様は悪に対する裁きををはっきり記録せよ、それを伝えよ、と命令しました。しかも、それは絶対に実現する神様のことばです。「それは必ず来る」と神様は言われます。そしてそれを信じなさい、と言われます。


2 主は私に答えて言われた。幻を書きしるせ。これを読む者が急使として走るために、板の上にはっきり書きしるせ。

3 この幻は、なお、定めの時のためである。それは終わりについて告げ、まやかしを言ってはいない。もしおそくなっても、それを待て。それは必ず来る。遅れることはない。

4 見よ。心のまっすぐでない者は心高ぶる。しかし、正しい人はその信仰によって生きる。


「神様のことばは絶対に実現する」と信じる人こそ神様に喜ばれる人です。正しい人とは「その信仰(神様のことばへの信頼)によって生きる」人ですこの世の終わりには全人類が神様の栄光を知る日がきます。その時には暴力と富で世界を支配していた人たちは恥じ入ります。


14 まことに、水が海をおおうように、地は、主の栄光を知ることで満たされる。


その時にはお金と力に頼っていた人は恥じ入ります。神様はハバククに「この幻は、なお、定めの時のためである。それは終わりについて告げ」とおっしゃいました。世の終わりと裁きのことを神様は定めています。それがいつなのか、僕らにはわかりません。イエス様は「その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。」とおっしゃいました。(マタイ24.36)


この世は終わります。そして、悪は裁かれます。神様はハバククに「まやかしを言ってはいない。もしおそくなっても、それを待て。それは必ず来る。遅れることはない。」(3節)とおっしゃいました。僕らはそれを待ちます。神様のことばは必ず実現します。


今、お金と力に頼っているならそれが何の価値もない日がきます。聖書は何度も僕らに警告しています。


(ヤコブ 5:1-6)

聞きなさい。金持ちたち。あなたがたの上に迫って来る悲惨を思って泣き叫びなさい。あなたがたの富は腐っており、あなたがたの着物は虫に食われており、あなたがたの金銀にはさびが来て、そのさびが、あなたがたを責める証言となり、あなたがたの肉を火のように食い尽くします。あなたがたは、終わりの日に財宝をたくわえました。見なさい。あなたがたの畑の刈り入れをした労働者への未払い賃金が、叫び声をあげています。そして、取り入れをした人たちの叫び声は、万軍の主の耳に届いています。あなたがたは、地上でぜいたくに暮らし、快楽にふけり、殺される日にあたって自分の心を太らせました。あなたがたは、正しい人を罪に定めて、殺しました。彼はあなたがたに抵抗しません。


今、世界がお金と暴力に支配されていても、そのままで終わることはありません。僕らが「いつになったら神様の裁きは実現するのか…」と思っても、神様は「それは必ず来る、遅れることはない」とおっしゃいます。(3節)


そしてまた、今までひどくお金と暴力の生活をしてきた人であっても、イエス様の十字架の赦しを信じる人は赦されます。イエス様の赦しは完璧です。これを信じる人が「正しい人」です「正しい人はその信仰によって生きる。」(4節)とあります。だから、イエス様は「悔い改めて福音(赦されること)を信じなさい。」(マルコ1.15)とおっしゃいました。


この世は終わります。そして裁きがあります。この世の富や権力でなく、神様の前に価値のあることを今から選びましょう。イエス様はおっしゃいます。「人は、たとい全世界を手に入れても、自分自身を失い、損じたら、何の得がありましょう。」(ルカ9:25)


今日も僕らが神様の前に価値のあることを選びますように。