2025年6月1日日曜日
2024年12月13日金曜日
宣教論序論のメモです
CBSの宣教論序論を聞いて、自分なりにメモしてみました。
宣教の神様の意図はどこから始まるか?
1. 宣教の起源は新約聖書だけではない
よく知られる「大宣教命令」(マタイ28:19-20)は重要な箇所ですが、それだけが宣教命令ではなく、神様の宣教の願いは旧約聖書から始まっています。新約聖書は旧約聖書を引用してイエス様が来られる前に神様が地の果てまでの救いを計画しておられたこと記しています。
- 使徒の働き13:47
「わたしはあなたを異邦人の光とし、地の果てにまで救いをもたらす者とする。」
→ 使徒たちは旧約聖書の言葉を引用し、神様の計画が古くからあることを語りました。 - 使徒の働き15:16-18
ヤコブが旧約アモス書を引用し、「ダビデの仮庵」を建て直すことで、異邦人にも主の名が知られることを語ります。
さらに、イエス様は復活後に弟子たちの心を開き、旧約聖書全体から宣教の重要性を教えました。イエス様が聖書全体を要約された箇所です。そこにはあらゆる人々への宣教の意図が書かれています。(ルカ24:46-47)
"こう言われた。「次のように書いてあります。『キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、
その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、あらゆる国の人々に宣べ伝えられる。』エルサレムから開始して、"
旧約聖書は、新約時代の宣教の基盤です。
2. 創世記から始まる宣教の根本的な意図
神様がこの世界を創られたのは、人間を通して神様の王権と栄光が広がるためでした。
創世記1:26-28
- 神様は人間を「神のかたち」として造られました。この「かたち」とは、当時の王が自分の偶像を通して領地を支配するシンボルにしたように、人間が神様の権威を表す存在であることを意味します。
- 「生めよ、増えよ、地に満ちよ」という命令は、神の支配と栄光が地全体に広がるようにとの願いを表しています。
創世記1章に見られる神様の評価と命令
- 神は何度も「それをよしと見られた」と繰り返し言われ評価してます。
- 命令により全てが従い、創造物に名前をつける姿から、神様が全能の王であることが強調されています。
3. 宣教の目的と役割
神様の王権と栄光を地の果てにまで広げることが宣教の本質です。
地を従える責任
宣教とは、単に救いのメッセージを伝えるだけではありません。この地球を神様の目的に適った形で管理し、祝福をもたらすことでもあります。- 地を壊すのではなく、守り、生かす役目です。
- 宣教には、人々の生活を整え、住みやすい環境を作るという面も含まれています。
救いはプロセスの一部
宣教は人々を救うだけでなく、神様の栄光と王権を地上に表すための大きな計画の一環です。神様の栄光を代弁し行動で表す者が増えていき、全ての人たちが主をほめたたえることが最終的なゴールです。
4. 宣教者の役割:神の代理人として
- 宣教師とは単なるレスキュー隊の役目だけではありません。その役割の本質は、地上に神様の栄光と王権を明らかにすることにあります。
- 神様への忠誠を尽くし、神の御心を表現する次の世代を育てることが宣教です。(2テモテ2.2など)
宣教は、神様の栄光と権威と支配を地の果てまで示す壮大な計画の一部です。神の御心をこの世界に実現するため、以下のことを行います。
- 神の栄光を代表する存在(クリスチャン)を増やす。そのことで神様の王権が広がるプロセスを担う。
- この地球を壊さず守り、神様の目的に沿った形で管理していく。
宣教とは、神様の意図を全世界に表し、その王国を広げる働きです。
カイロスコース(宣教訓練コース)で学んだことのメモ
カイロスコース(宣教訓練コース)で学んだことのメモ
神様の目的は何か?
1. 神様の目的を理解することの大切さ
神様の目的は、「すべての国々から救われる人々を神のもとに集める」こと。つまり、福音を世界中に伝えることです。マタイ28章にある「大宣教命令」は有名ですが、この目的は創世記の時代からすでに示されています。
2. 聖書全体を貫く神様の計画
旧約聖書では創世記12章3節に、アブラム(後のイスラエル)を通して「地のすべての部族が祝福される」と書かれています。これは民族や国家を超えて、全ての人々に祝福が及ぶことを指しています。
よくある誤解として、「旧約はユダヤ人、新約は異邦人向け」と考えられることがありますが、聖書全体のメッセージは一貫して「すべての民の救いと祝福」を語っています。
3. 具体的な聖書箇所
- イザヤ書11章9節: 「主を知ることが地に満ちる」
- ハバクク2章14節: 「地は主の栄光を知ることで満たされる」
- ダニエル書2章35節: 神の王国が地全体を覆う象徴
4. バベルの塔と神の計画
創世記11章では、神がバベルの塔で人々を散らし、それぞれのグループに分けられました。これは裁きであると同時に、救いの計画の一部としても用いられています。人々を多様な民族に分けたことは、後にそれぞれのグループに福音を届ける基盤となっています。
5. 神の未来: 多様性の中の一致
神様の究極の目的は、多様性を尊重しながらも、すべての人々を一致させることです。「主を知ること」「主の栄光を知りほめたたえること」が地全体を満たす時、神の目的は完成に近づきます。
ここまでのまとめ
聖書は、初めから終わりまで「世界中のすべての人々への祝福と救い」を中心テーマとしています。私たちは日々、この大きな目的を思い起こし、どのように関わるかを考えていくことが大切です。
私の目的は何か?
1. 神の目的を私たちに委ねられている理由
神様の目的は特定の人だけに託されたものではありません。それは宣教師や牧師だけでなく、すべてのクリスチャン、つまり「アブラハムの子孫」である私たち一人ひとりに委ねられています。
2. 全世界に出て行くのが難しいと感じるなら
全員が実際に海外へ行く必要はありません。宣教活動には「行く人」だけでなく、「送り出す側」の役割も重要です。そのエネルギーの割合は、行く人1割、送り出す側9割と言われています。祈ることは誰にでもできることですが、その任務の大切さに気づいていないことが多いのです。
興味深いデータ
- 教会全体の支出
87%が教会内活動に使われ、宣教活動にはわずか13%(一般宣教12%、開拓宣教1%)しか割かれていません。 - クリスチャン個人の支出
98.1%が自己使用に使われ、国外宣教のために使われるのは0.1%にすぎません。
これらの中で、神様の目的と一致している部分はどのくらいあるでしょうか?自分のための祈りがメインになっていないか、神様のために祈る時間がどれだけあるかを見直すことが求められます。
ピリピ2章21節には、「みな自分のことを求め、イエス・キリストのことを求めてはいない」とあります。これは私たち自身に対する問いかけでもあります。
マタイ28章での「全世界に福音を伝えよ」という大宣教命令は、単なる提案ではなく、「命令」です。私たちはこれをどのように受け止めているでしょうか?
3. 全世界はすでに身近に来ている
外国から来た人々が増え続けています。例えば、ミャンマー人など異文化背景を持つ人々が地域社会に存在しています。これこそが、世界への福音宣教のチャンスです。
自分中心の神観で考えていた私たちが、神様中心へと視点を変える必要があります。
どうやって伝えるのか?
その1: 祈ることが最優先(9割)
神様に頼り祈ることを最初の行動にします。以下のようなポイントで祈ります:
- 自分の目的を神様の目的に合わせられるように
- 福音を聞けない民族の救いのために
- 福音の素晴らしさを日々実感し表すように
祈りは宣教の最強の武器であり、送る側の主な役割です。行く人を祈りとサポートで支えます。
その2: 伝える内容の核は「十字架の救い」
伝えるべきは文化や教会の形式ではなく、福音そのもの、つまり「十字架の救い」です。枝葉の部分ではなく、核心を伝えることが大切です。
4. 宣教のために祈る教会になる
教会が内向きではなく、もっと外へ目を向け、宣教のために祈る存在となることが重要です。
これは神様の御心であり、その結果として教会も成長し、多くの人が祝福されます。