CBSの宣教論序論を聞いて、自分なりにメモしてみました。
宣教の神様の意図はどこから始まるか?
1. 宣教の起源は新約聖書だけではない
よく知られる「大宣教命令」(マタイ28:19-20)は重要な箇所ですが、それだけが宣教命令ではなく、神様の宣教の願いは旧約聖書から始まっています。新約聖書は旧約聖書を引用してイエス様が来られる前に神様が地の果てまでの救いを計画しておられたこと記しています。
- 使徒の働き13:47
「わたしはあなたを異邦人の光とし、地の果てにまで救いをもたらす者とする。」
→ 使徒たちは旧約聖書の言葉を引用し、神様の計画が古くからあることを語りました。 - 使徒の働き15:16-18
ヤコブが旧約アモス書を引用し、「ダビデの仮庵」を建て直すことで、異邦人にも主の名が知られることを語ります。
さらに、イエス様は復活後に弟子たちの心を開き、旧約聖書全体から宣教の重要性を教えました。イエス様が聖書全体を要約された箇所です。そこにはあらゆる人々への宣教の意図が書かれています。(ルカ24:46-47)
"こう言われた。「次のように書いてあります。『キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、
その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、あらゆる国の人々に宣べ伝えられる。』エルサレムから開始して、"
旧約聖書は、新約時代の宣教の基盤です。
2. 創世記から始まる宣教の根本的な意図
神様がこの世界を創られたのは、人間を通して神様の王権と栄光が広がるためでした。
創世記1:26-28
- 神様は人間を「神のかたち」として造られました。この「かたち」とは、当時の王が自分の偶像を通して領地を支配するシンボルにしたように、人間が神様の権威を表す存在であることを意味します。
- 「生めよ、増えよ、地に満ちよ」という命令は、神の支配と栄光が地全体に広がるようにとの願いを表しています。
創世記1章に見られる神様の評価と命令
- 神は何度も「それをよしと見られた」と繰り返し言われ評価してます。
- 命令により全てが従い、創造物に名前をつける姿から、神様が全能の王であることが強調されています。
3. 宣教の目的と役割
神様の王権と栄光を地の果てにまで広げることが宣教の本質です。
地を従える責任
宣教とは、単に救いのメッセージを伝えるだけではありません。この地球を神様の目的に適った形で管理し、祝福をもたらすことでもあります。- 地を壊すのではなく、守り、生かす役目です。
- 宣教には、人々の生活を整え、住みやすい環境を作るという面も含まれています。
救いはプロセスの一部
宣教は人々を救うだけでなく、神様の栄光と王権を地上に表すための大きな計画の一環です。神様の栄光を代弁し行動で表す者が増えていき、全ての人たちが主をほめたたえることが最終的なゴールです。
4. 宣教者の役割:神の代理人として
- 宣教師とは単なるレスキュー隊の役目だけではありません。その役割の本質は、地上に神様の栄光と王権を明らかにすることにあります。
- 神様への忠誠を尽くし、神の御心を表現する次の世代を育てることが宣教です。(2テモテ2.2など)
宣教は、神様の栄光と権威と支配を地の果てまで示す壮大な計画の一部です。神の御心をこの世界に実現するため、以下のことを行います。
- 神の栄光を代表する存在(クリスチャン)を増やす。そのことで神様の王権が広がるプロセスを担う。
- この地球を壊さず守り、神様の目的に沿った形で管理していく。
宣教とは、神様の意図を全世界に表し、その王国を広げる働きです。
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