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2022年12月20日火曜日

ダニエル1章

 ダニエルの時代、エルサレムはバビロンに占領され、ダニエルはバビロンに連れていかれただけでなく、異教の名前に改名させられ、徹底してバビロンの宗教や文化を身につけるため教育し直されました。そんな中でもダニエルは本当の神様を信頼して行くことをやめませんでした。彼は神様から与えられていた食物規定を守り、バビロンの王様に喜ばれるよりも、神様に喜ばれることを選びました。


(7-8)

宦官の長は彼らに別の名前をつけた。すなわち、ダニエルにはベルテシャツァル、ハナンヤにはシャデラク、ミシャエルにはメシャク、アザルヤにはアベデ・ネゴと名をつけた。

ダニエルは、王が食べるごちそうや王が飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定めた。そして、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官の長に願うことにした。


王が決めた食事のメニューに逆らうなら、簡単に殺される時代です

ダニエルの願いは、命がけでした。そんなダニエルの決断に神様が答えてくださいます。


(9)

神は、ダニエルが宦官の長の前に恵みとあわれみを受けられるようにされた。


宦官の長も王様を恐れています。王様に逆らうなら殺されます。


10

宦官の長はダニエルに言った。「私は、あなたがたの食べ物と飲み物を定めた王を恐れている。あなたがたの顔色が同年輩の少年たちよりもすぐれないのを、王がご覧になるのはよいことだろうか。あなたがたのせいで、私は王に首を差し出さなければならなくなる。」


それでも、彼はダニエルを憐れみ、恵みの心が与えられ、彼の提案を受け入れました。神様が人の心を変えてくださいます。神様が宦官の長にダニエルを憐れむ心が与えてくださいました


人の心を変えることができるのは神様だけです状況を変えることができるのも神様だけです

だから僕らは神様を第一とします。主に喜ばれる選択をし、決断し行動に移すときに、神様はそれを喜んで受けてくださいます。

「たとい義のために苦しむことがあるにしても、それは幸いなことです。」(1ペテロ3.14)天では喜ばれています!


ダニエル3.16-21

 神様はおっしゃいます。「あなたはほかの神を拝んではならないからである。その名がねたみである主は、ねたむ神であるから。」(出エジプト 34:14 )ダニエルの友人たちは王様に偶像礼拝を強要され、拒否するなら火で焼き殺すと脅されますが、それでも彼らは拒否します。


(16-18)

シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは王に答えた。「ネブカドネツァル王よ、このことについて、私たちはお答えする必要はありません。

もし、そうなれば、私たちが仕える神は、火の燃える炉から私たちを救い出すことができます。王よ、あなたの手からでも救い出します。

しかし、たとえそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々には仕えず、あなたが建てた金の像を拝むこともしません。」


神様に従うなら、神様が必ず助けてくださいます。神様は良いことだけをなさいます。もし神様が、焼き殺されることを良いこととされるなら彼らは燃やされます。それでも彼らは幸いです。彼らは永遠の報いを受けるからです彼らは「たとえそうでなくても(…中略…)あなたが建てた金の像を拝むこともしません。」と言いました。イエス様もおっしゃっています。


(マタイ10:28

からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。そんなものより、たましいもからだも、ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。


王様は怒り狂って彼らを焼き殺すように命じ、3人は生きたまま火の炉に投げ込まれました。


19-22

すると、ネブカドネツァルは怒りに満ち、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴに対する顔つきが変わった。彼は炉を普通より七倍熱くするように命じた。また彼の軍隊の中の特に力の強い者たちに、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを縛って、火の燃える炉に投げ込むように命じた。三人は、上着や下着やかぶり物の衣服を着たまま縛られ、火の燃える炉の中に投げ込まれた。

王の命令が急であり、炉が非常に熱かったので、その炎はシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを持ち上げた者たちを焼き殺した。


神様は御使いを送って彼らを救い出してくださいました。命をかけても金の像を拝まずに神様だけを信頼して拒否する彼らは、最後には神様の力を栄光を現す結果となりました。


(25-27)

すると王は言った。「だが、私には、火の中を縄を解かれて歩いている四人の者が見える。しかも彼らは何の害も受けていない。第四の者の姿は神々の子のようだ。」それから、ネブカドネツァルは火の燃える炉の口に近づいて言った。「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴ、いと高き神のしもべたちよ、出て来なさい。」そこで、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは火の中から出た。

太守、長官、総督、王の顧問たちが集まり、三人を見たが、火は彼らのからだに及んでおらず、髪の毛も焦げず、上着も以前と変わらず、火の臭いも彼らに移っていなかった。


偶像を強要していた王様が、このことを通して一転して神様を讃め称えるようにされました。


28-29

ネブカドネツァルは言った。「ほむべきかな、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの神。神は御使いを送って、このしもべたちを救い出された。王の命令に背いて、自分たちのからだを差し出しても神に信頼し、自分たちの神のほかはどんな神にも仕えず、また拝まないこの者たちを。

それゆえ、私は命令する。諸民族、諸国民、諸言語の者のうち、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの神に対して不敬なことを口にする者はだれでも、八つ裂きにされ、その家はごみの山とされる。このように救い出すことのできる神は、ほかにないからだ。」


今日も僕らはいろんな誘惑や圧力を受けています。それでも人を恐れるのではなく神様だけを恐れ従う人は祝福されます。思った通りにならなくても、それでも神様は必ず栄光を現してくださいます。「人に従うより、神に従うべきです。」(使徒5.29)主に委ねましょう。神様に信頼しましょう。神様は最善をしてくださいます。ハレルヤ!

ダニエル4.24-37

 僕らの力も知恵も、周りの出来事も全部のことは神様の支配の中です自分が作り上げたものは一つもありません。聖書は神様だけが王の王だと繰り返し、イエス様も「み心が行われますように」と祈るようにと教えてくださいました。

だのに、僕らは「自分がやった」「自分はこう思う」「~ねば、~べき」と自分の主権と栄光を取りたがります。

そんな僕らを砕くために、神様は強制的に僕らの思い通りでなくしてくださいます。それは壊すためでなく、再構築するためです


バビロンの王ネブカドネツァルは自分の栄光と王国を誇っていました。


30

王はこう言っていた。「この大バビロンは、王の家とするために、また、私の威光を輝かすために、私が私の権力によって建てたものではないか。」


そんな彼を砕くため、神様は彼の理性を取り去り、人間ではなくまるで獣のようにしてしまいます。


31-33)

このことばがまだ王の口にあるうちに、天から声があった。「ネブカドネツァル王よ、あなたに告げる。国はあなたから取り去られた。

あなたは人間の中から追い出され、野の獣とともに住み、牛のように草を食べるようになり、こうしてあなたの上を七つの時が過ぎ行き、ついにあなたは、いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者にお与えになることを知るようになる。

このことばは、ただちにネブカドネツァルの上に成就した。彼は人の中から追い出され、牛のように草を食べ、そのからだは天の露にぬれて、ついに、彼の髪の毛は鷲のように、爪は鳥のように伸びた。


これは彼が完全にへりくだって神様の主権と栄光だけを認める人になるためです

王は一度全てを失うことによって、全てが神様のものであることを認め、ほめたたえるようになりました。


(34-35)

その期間が終わったとき、私ネブカドネツァルは目を上げて天を見た。すると私に理性が戻ってきた。私はいと高き方をほめたたえ、永遠に生きる方を賛美し、ほめたたえた。その主権は永遠の主権。その国は代々限りなく続く。

地に住むものはみな、無きものと見なされる。この方は、天の軍勢にも、地に住むものにも、みこころのままに報いる。御手を差し押さえて、「あなたは何をされるのか」と言う者もいない。


僕らが思い通りにならない時は神様が主権者であることを認める時、握りしめている計画や計算を手放す時です神様だけがそのご計画をなさいます。傲慢さや罪を取り除くために、神様は懲らしめられます。その時に主の栄光が現れるからです


(ヘブル12:10

霊の父は、私たちの益のため、私たちをご自分の聖さにあずからせようとして、懲らしめるのです


1ペテロ 1:7

信仰の試練は、火を通して精練されてもなお朽ちて行く金よりも尊いのであって、イエス・キリストの現われのときに称賛と光栄と栄誉に至るものであることがわかります。


思い通りにならないことを感謝しましょう。神様がちょうどよく僕らの計画を奪ってくださいます。全ての権威は神様のものです全ての計画は神様だけがお決めになります。全ての栄光と賛美は神様のものです。今日も思い通りでなく、神様の思い通りになりますように。


(詩篇 115:1

私たちにではなく、主よ、私たちにではなく、あなたの恵みとまことのために、栄光を、ただあなたの御名にのみ帰してください。

2022年12月19日月曜日

ダニエル5.17-31

ネブカドネツァル王は神様から全てを取り上げられました。それは権力も栄光も自分のものではなく、神様から与えられるものであることを知るための大事なレッスンでした。 (18-20) 王よ。いと高き神は、まさしくあなたの父上ネブカドネツァルに、国と偉大さと栄光と威光をお与えになりました。(…中略…) こうして彼は、心が高ぶり、霊が頑なになり、高慢にふるまったので、その王座から引きずり降ろされ、栄光を取り上げられました。 ネブカドネツァル王は人間性を失い獣のようにされてしまいました。それは全てを失う経験を通して、神様だけが人をご支配するのだと知るためのプロセスでした。 (21) そして、人の中から追い出され、心は獣と等しくなり、野ろばとともに住み、牛のように草を食べることになり、からだは天の露にぬれて、ついにこう知るようになりました。いと高き神が人間の国を支配し、みこころにかなう者をその上にお立てになるのだと。 イエス様はおっしゃいました。「だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます。」(マタイ23:12) 人は思い通りにいかないようにされます。神様だけが支配者であり王であり、神様だけがご計画を持っていることを知り、明け渡すためです。聖書に書かれた先輩たちの多くは計画や計算が砕かれることで、神様の前にひざまずきく人に変えられています。 ネブカドネツァル王の息子のベルシャツァル王は、父が砕かれて変えられたことを知りながら、自分は高ぶり、頑固になり、神様を敬い従うことをせず、自分の栄光を誇り偶像を賛美します。そんな彼を神様は終わらせてしまいます。 (22) その子であるベルシャツァル王よ、あなたはこれらのことをすべて知っていながら、心を低くしませんでした。 (30) その夜、カルデア人の王ベルシャツァルは殺された。 思い通りにいかないときに感謝しましょう。今日も全ての主権、力、栄光は神様のものです。主に明け渡しましょう。計画は主のものです。支配は主のものです。栄光は主のものです。ハレルヤ!

ダニエル6章

僕らが神様の前に出ることは良いことしかありません。ダニエルに毎日3回ひれ伏して神様に祈り、感謝していました。彼には能力が与えられ、彼の仕事ぶりは怠慢も欠点もありませんでした。それは神様との交わりの中ですぐれた霊が与えられていたからです。交わり、自分を明け渡していくと、神様の性格に似て来ます。 (3-4) さて、このダニエルは、ほかの大臣や太守よりも際立って秀でていた。彼のうちにすぐれた霊が宿っていたからであった。そこで王は、彼を任命して全国を治めさせようと思った。 大臣や太守たちは、国政についてダニエルを訴える口実を見つけようとしたが、何の口実も欠点も見つけられなかった。彼は忠実で、何の怠慢も欠点も見つからなかったのである。 欠点のないダニエルは周りの人から妬まれ、「いかなる神にでも人にでも、あなた(王様)以外に祈願をする者は、だれでも獅子の穴に投げ込まれる」(7)という禁令を作られてしまいました。それでもダニエルは神様に感謝し祈ることをやめませんでした。神様が自分の全てであると知っていたからです。たとえ殺されることがあってもダニエルは神様の近くにいることをやめません。神様が全ての良いものの源だからです。 (10) ダニエルは、その文書に署名されたことを知って自分の家に帰った。その屋上の部屋はエルサレムの方角に窓が開いていた。彼は以前からしていたように、日に三度ひざまずき、自分の神の前に祈って感謝をささげていた。 神様はダニエルに王様からの信頼や愛も与えてくださっていました。 ダニエルはライオンの穴に投げ入れられますが、王は手を尽くしてダニエルを救い出そうとします。 (14) このことを聞いて王は非常に憂い、ダニエルを救おうと気遣った。そして彼を助け出そうと、日没まで手を尽くした。 神様はダニエルが食い殺されないように救い出してくださいました。 (21-22) するとダニエルは王に語った。「王よ、永遠に生きられますように。私の神が御使いを送り、獅子の口をふさいでくださったので、獅子は私に何の危害も加えませんでした。それは、神の前に私が潔白であることが認められたからです。王よ、あなたに対しても、私は何も悪いことはしていません。」 それを体験した王様も神様を賛美するように変えられます。 (26-27) 私はここに命じる。私の支配する国においてはどこででも、ダニエルの神の前に震えおののけ。この方こそ生ける神、永遠におられる方。その国は滅びることなく、その主権はいつまでも続く。 この方は人を救い、助け出し、天においても、地においても、しるしと奇跡を行われる。実に、獅子の手からダニエルを救い出された。」 全てを脇において神様の前に出ることは良いことしかありません。 能力も、そして人間関係も、全ては神様から与えられるものです。いつも主に感謝し、主に求め、主と交わりましょう。良いもの全ては神様から与えられます。ハレルヤ!

ダニエル7章

僕らは神様を知らない世界の中に生きていますが、イエス様は必ず戻ってきてくださり、悪を滅ぼして神様の国を作ってくださいます。この世の終わりにはキリストに逆らう支配者が現れ、キリストを信じる聖徒たちを苦しめることが預言されています。 それでも、大丈夫です。イエス様によって世界は正しく裁かれ、イエス様が完全に悪に勝利し支配することが決まっています。 神様に反抗する不気味な強い支配者が現れるのは事実です。ダニエルはその幻を見せられました。 (7-8) その後また夜の幻を見ていると、なんと、第四の獣が現れた。それは恐ろしくて不気味で、非常に強かった。大きな鉄の牙を持っていて、食らってはかみ砕き、その残りを足で踏みつけていた。これは前に現れたすべての獣と異なり、十本の角を持っていた。 私がその角を注意深く見ていると、なんと、その間から、もう一本の小さな角が出て来て、その角のために、初めの角のうち三本が引き抜かれた。よく見ると、この角には人間の目のような目があり、大言壮語する口があった。 この不気味な獣のことを、御使いはダニエルに解説してくれました。この獣は世界の終わりに現れ世界を支配する国です。そしてその王は世界中を支配し、神様に反抗して信者たちを苦しめます。でも、その活動期間は三年半と決まっています。その先には必ず逆転勝利があります。聖徒たちがこの世界を統治するようになります。 (21-22) 私が見ていると、その角は聖徒たちに戦いを挑み、彼らに打ち勝った。 しかしそれは『年を経た方』が来られるまでのことであり、いと高き方の聖徒たちのためにさばきが行われ、聖徒たちが国を受け継ぐ時期が来た。 (23-26) 彼はこう言った。『第四の獣は地に起こる第四の国。これは、ほかのすべての国と異なり、全土を食い尽くし、これを踏みつけ、かみ砕く。 十本の角は、この国から立つ十人の王。彼らの後に、もう一人の王が立つ。彼は先の者たちと異なり、三人の王を打ち倒す。 いと高き方に逆らうことばを吐き、いと高き方の聖徒たちを悩ます。彼は時と法則を変えようとする。聖徒たちは、一時と二時と半時の間、彼の手に委ねられる。しかし、さばきが始まり、彼の主権は奪われて、彼は完全に絶やされ、滅ぼされる。 神様に逆らう悪魔的な支配者は現れますが、それがどんなに強くても神様によって必ず滅ぼされます。 (10-11) 火の流れがこの方の前から出ていた。幾千もの者がこの方に仕え、幾万もの者がその前に立っていた。さばきが始まり、いくつかの文書が開かれた。そのとき、あの角が大言壮語する声がしたので、私は見続けた。すると、その獣は殺され、からだは滅ぼされて、燃える火に投げ込まれた。 最後に栄光と権威を持ち、世界を支配するのはイエス様です。イエス様の国は滅びることがありません。 (13) 私がまた、夜の幻を見ていると、見よ、人の子のような方が天の雲とともに来られた。その方は『年を経た方』のもとに進み、その前に導かれた。 天の雲とともに来るのはイエス様です。イエス様は処刑される前に、この預言の通りに「今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」(マタイ26:64)」とおっしゃいました。どんな悪の力も支配も消えて行きます。そして、イエス様の主権と栄光だけが永遠です。世界中の人はイエス様に仕えることになります。 (14) この方に、主権と栄誉と国が与えられ、諸民族、諸国民、諸言語の者たちはみな、この方に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない。 イエス様を信じる僕らも、統治する側になります。もともと、神様は人をご自分が造られた物を支配させようとしておっしゃいました。「彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配させよう。」(創世1:26)この世の終わりにはそのように、信じる人々が世界を支配するようになります。 (18) しかし、いと高き方の聖徒たちが国を受け継ぎ、その国を永遠に、世々限りなく保つ。 (27) 国と、主権と、天下の国々の権威は、いと高き方の聖徒である民に与えられる。その御国は永遠の国。すべての主権は彼らに仕え、服従する。 天ではすでに勝利が決定しています。 地上では闇の力が増大し、愛は冷え、苦しめられます。 そんな中、神様は僕らに今から希望を与えてくださっています。 どんなに恐ろしい支配者が君臨しても大丈夫です。天を見上げましょう。みことばを思い起こしましよう。苦しみの期間は決まった期間だけです。イエス様の逆転勝利は決まっています。希望を持って忍耐しましょう。ハレルヤ!

ダニエル8章

人は自分の権威と栄光を求めて争います。それが人間の悲しい歴史です。そしてその背後には悪魔の力が働いています。人間の歴史はいつも自分の栄光と権力を求める殺し合いが続いてきました。神様はダニエルにメディアとペルシアの王が高ぶって周りの国々を征服していく様子を高ぶる羊の姿で見せてくださいました。 (3-4) 私が目を上げて見ると、なんと、一匹の雄羊が川岸に立っていた。それには二本の角があって、この二本の角は長かったが、一本はもう一本の角よりも長かった。その長いほうは、後に出て来たのであった。 私はその雄羊が、西や、北や、南の方を角で突いているのを見た。どんな獣もそれに立ち向かうことができず、また、それから救い出す者もいなかった。雄羊は思いのままにふるまって、高ぶっていた。 あとで、御使いはこの羊がメディアとペルシアの王だと教えてくれます。どんなに思いのままに振る舞い高ぶる王であってもひと時だけです。 (20) あなたが見た二本の角を持つ雄羊は、メディアとペルシアの王である。 メディアとペルシアの王は高ぶりますが、ギリシャの王に攻撃されて滅ぼされてしまいます。 怒り狂って攻撃し圧倒的に勝利するギリシャの王の姿を神様はヤギとその角として見せてくださいました。 (5-7) 私が注意して見ていると、見よ、一匹の雄やぎが、地には触れずに全土を飛び回って、西からやって来た。その雄やぎには、際立った一本の角が額にあった。 この雄やぎは、川岸に立っているのを私が見た、あの二本の角を持つ雄羊に向かって、激しい勢いで突進した。 見ていると、この雄やぎは雄羊に近づき、怒り狂って雄羊を打ち倒して、その二本の角をへし折ったが、雄羊にはこれに立ち向かう力がなかった。雄やぎは雄羊を地に投げ倒して踏みつけた。雄羊をこの雄やぎから救い出す者はいなかった。 御使いはこのやぎがギリシアの王だと解説してくれました。圧倒的な強さで勝利するギリシャの王もまた、すぐに消えて行きます。 (21) 毛深い雄やぎはギリシアの王であり、その額にある大きな角はその第一の王である。 ギリシアの王はすぐに死んでしまいます。そして、そこから4つの国が起こりますが、さらにその先に、最強で最悪な王様が登場します。この王は天の軍勢に挑戦し、驚くべき力を持ち、エルサレムの聖所を踏みにじります。そのように王が次々と起こることを角が生え出る様子として神様は見せてくださいました。 (8-12) この雄やぎは非常に高ぶったが、強くなったときにその大きな角が折れた。そしてその代わりに、天の四方に向かって、際立った四本の角が生え出て来た。 そのうちの一本の角から、もう一本の小さな角が生え出て、南と、東と、麗しい国に向かって、非常に大きくなっていった。 それは大きくなって天の軍勢に達し、天の軍勢と星のいくつかを地に落として、これを踏みつけ、 軍の長に並ぶほどになり、彼から常供のささげ物を取り上げた。こうして、その聖所の基はくつがえされた。 背きの行いにより、軍勢は常供のささげ物とともにその角に引き渡された。その角は真理を地に投げ捨て、事を行って成功した。 これらはすでに歴史上に起こったことですが、この世の終わりにイエス様に逆らう王が起こることを聖書は僕らに示してくださっています。イエス様も預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべき者』とおっしゃって、このダニエルの幻が将来起こると言われました。(マタイ 24:15) (22-25) その角が折れて、代わりに四本の角が生えたが、それは、その国から四つの国が起こるということである。しかし、第一の王のような勢力はない。 彼らの治世の終わりに、その背く者たちが行き着くところに至ったとき、横柄で策にたけた一人の王が立つ。 彼の力は強くなるが、自分の力によるのではない。彼は、驚くべき破壊を行って成功し、有力者たちと聖なる民を滅ぼす。 狡猾さによってその手で欺きを成し遂げ、心は高ぶり、平気で多くの人を滅ぼし、君の君に向かって立ち上がる。しかし、人の手によらずに彼は砕かれる。 最後の王は神様に逆らい、エルサレムの神殿を乗っ取ります。まるで自分が神であるかのように振る舞います。 ダニエルが見た幻は将来起こります。とんでもなく強く神に逆らう王は「自分の力によるのではない。」と(24)とあるように、これは悪魔によるものです。世の終わりに悪魔的な支配者が現れることは、イエス様も、そして黙示録も同じように言っています。 人は自分の権威と栄光を求めて争います。それが人間の悲しい歴史です。そしてその背後には悪魔の力が働いています。 人の栄光も権威も虚しいものです。人の栄光は草のよう、消えていく霧のようです。(ヤコブ4.14、詩篇37:1-2など) 高ぶる者は神様に裁かれるために自分を太らせているかのようです。(ヤコブ5.5-6) 今も国の争いがあり、僕らは怒ったり悲しんだりしますが、神様は「忍耐しなさい」と繰り返します。苦しむことがあっても、殺されることがあっても、それは神様の許可の中の決められた期間だけです。忍耐して神様の国を待ち望む人は救われます。僕らが信じるべきはイエス様の王国です。「御国がきますように。御心が天で行われるように、地でも行われますように」(マタイ6.10)神様が正しくさばき、そして、「人の手によらずに」悪魔は滅ぼされます。主の勝利と王国は確定しています。忍耐し、希望と信仰を持ち続けましょう。ハレルヤ!

ダニエル11.20-45

ダニエルが神様から将来起こることを告げられ、それを記録したのがこの「ダニエル書」です。 ダニエルが預言してから400年後にこれらは歴史の中で実現しました。8章でエルサレムの聖所を荒らす最悪の王が起こることが預言されています。この王はシリアのアンティコス4世=エピファネスです。そして、彼が具体的に何をするのかが11章で詳しく預言されています。そして、この世の終わりにもそのような最悪の王が登場します。御使いはダニエルに言いました。「悟れ、人の子よ。その幻は終わりの時のことである。」(8.17) (8章23-25) 彼らの治世の終わりに、その背く者たちが行き着くところに至ったとき、横柄で策にたけた一人の王が立つ。 彼の力は強くなるが、自分の力によるのではない。彼は、驚くべき破壊を行って成功し、有力者たちと聖なる民を滅ぼす。 狡猾さによってその手で欺きを成し遂げ、心は高ぶり、平気で多くの人を滅ぼし、君の君に向かって立ち上がる。しかし、人の手によらずに彼は砕かれる。 この当時のイスラエルのすぐ北がシリア(北の王 エピファネス)、そしてイスラエルの南がエジプトです。 エピファネスは何度もエジプト(南の王)を攻撃しますが、その途中にあるエルサレムと神殿に対して怒り、ユダヤ人を憎み、殺し、全てのユダヤ人をギリシャ化するように命令します。ユダヤ人が神様との契約として守っている神殿での犠牲、安息日を守ることなど、律法に従うユダヤ人たちを殺します。そして、背教したユダヤ人たちを重んじるようになり、なんと律法を捨てた者が神殿の大祭司として任命されていきます。 (11.28-30) 彼は多くの財宝を携えて自分の国に帰る。彼の心は聖なる契約に敵対して事を行い、彼は自分の国に帰って行く。 (…中略…)聖なる契約にいきりたって事を行う。彼は帰って行って、その聖なる契約を捨てた者たちに心を向けるようになる。 エピファネスがユダヤ人たちを迫害することによって、多くの人が信仰を捨てるようになりますが、一方で「神を知る人たちは堅く立って」事を行うようになりました。(32)以下、カッコ内は解説です。 (31-32) 彼(エピファネス)の軍隊は立ち上がり、砦である聖所(エルサレムの神殿)を冒し、常供のささげ物を取り払い、荒らす忌まわしいものを据える。(彼は神殿に豚を捧げ、ゼウスという偶像を据えました。) 彼は、契約に対して不誠実にふるまう者たちを巧言をもって堕落させるが、自分の神を知る人たちは堅く立って事を行う。 この迫害によってユダヤ人たちは2派に別れます。堕落してエピファネスに従う者たちと迫害されても神様に従う少数の者たちです。従う者たちは苦しめられ、殺されます。しかし迫害と苦しみは「彼らが錬られ、清められ、白くされるため」です。(35) (33-35) 民の中の賢明な者たちは、多くの人を悟らせる。彼らは、一時は剣にかかり、火に焼かれ、捕らわれの身となり、かすめ奪われて倒れる。 彼らが倒れるとき、彼らへの助けは少なく、彼らにくみする者には巧みなことばを使う者が多い。 賢明な者たちのうちには倒れる者もあるが、それは終わりの時までに、彼らが錬られ、清められ、白くされるためである。それは、定めの時がまだ来ないからである。 エピファネスは思いのままに振る舞い、自分が神のように振る舞いますが、定められた間だけです。 (36-39) この王は思いのままにふるまい、すべての神よりも自分を高く上げて大いなるものとし、神々の神に向かって驚くべきことを語る。彼は栄えるが、ついには神の憤りで滅ぼし尽くされる。定められていることがなされるからである。 彼は先祖の神々を心にかけず、女たちの慕うものも、どんな神々も心にかけない。すべてにまさって自分を大いなるものとするからだ。 その代わりに彼は砦の神をあがめ、金、銀、宝石、宝物をもって、彼の先祖たちが知らなかった神をあがめる。 彼は異国の神の助けによって城壁のある砦を取り、彼が認める者には栄誉を増し加え、多くのものを治めさせて、代価として国土を分け与える。 イエス様はこの「荒らす憎むべきもの」の預言はこの世の終わりの出来事に関わるとおっしゃっています。 (マタイ24:15) それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべき者』が、聖なる所に立つのを見たならば、(読者はよく読み取るように。)そのときは、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。 ヨハネ黙示録やテサロニケ人への手紙によれば、この世の終わりにエルサレムは異邦人に踏みにじられ、その神殿内に偶像が置かれると書かれています。そのような荒らす憎むべきものが現れなければ終わりの日はこないと聖書は言います。 (2テサロニケ2.3-4) まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。 彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。 ダニエルが見たことは歴史上起こりましたが、同時に同じことが将来起こります。世の終わりに悪魔的な支配者が現れることは、イエス様も、パウロの手紙でも、そして黙示録でも同じように言っています。ダニエル書は僕らに終末に起こることを教えてくださっています。同時に聖書は「落ち着きを失ったり、心を騒がせたりしないで」いるようにと励まします。(2テサロニケ2.2)歴史は神様のご計画の中で、預言の通りに進んでいます。そして、最後には神様が完全に勝利し悪は一掃されることが決まっています。恐れることなく、神様に今日も従って行きましょう。大丈夫です。ハレルヤ!

ダニエル12章

世界の終わりがいつになるかわからないけど、いつか僕らは死にます。そして、世界の終わりには全ての人が目を覚まして復活する、と書かれています。 (2-3) ちりの大地の中に眠っている者のうち、多くの者が目を覚ます。ある者は永遠のいのちに、ある者は恥辱と、永遠の嫌悪に。 賢明な者たちは大空の輝きのように輝き、多くの者を義に導いた者は、世々限りなく、星のようになる。 信仰者がよみがえる時は「永遠のいのち」すなわち神の国の祝福に入ります。そして、そうでない人たちも復活して「恥辱と永遠の嫌悪」に入るとあります。世界が終わるその前に、悪魔による大変な苦しみの期間があり、神様を信じる人たちは大迫害を受けます。それでも彼らは守られます。 (1) その時、あなたの国の人々を守る大いなる君ミカエルが立ち上がる。国が始まって以来その時まで、かつてなかったほどの苦難の時が来る。しかしその時、あなたの民で、あの書に記されている者はみな救われる。 終末の大変な苦しみの時にもミカエルという天使の長が信仰者を守ってくれます。ミカエルは「人々を守る大いなる君ミカエル」です。そして、「あの書に記されている者はみな救われる。」とあります。神様の前には「いのちの書」があって、たとえ迫害されて殺されても救われ祝福される人たちの名前が書かれています。だからイエス様は、この書物に自分の名が書き記されていることを喜びなさい、と言われました。(ルカ10:20) (7) 聖なる民(信じる人たち)の力を打ち砕くことが終わるとき、これらすべてのことが成就する。 聖書を読むと、神様は、最悪の事態を引き起こし、人間がそれに対応できなくなったときに、栄光と力を表すというパターンが多いようです。例えば、アブラハムは、愛する息子イサクが生贄にしなさい、と言われ、この最悪な事態に神様に全てを任せる覚悟ができた時に息子を取り戻します。 イエス様も、三年間、罪人たちから罵られ、嘲られ、貧しさと不名誉の中で生活しました。そして、逮捕され拷問を受け、十字架で処刑されてその力が完全に砕かれ、敵が勝利したように見えるとき、復活して栄光を現されました。 この世の終わりにも悪魔が信仰者を苦しめ、信じる人たちが砕かれ、無力にされた時に神様の勝利があります。このプロセスは信仰者が完全に自分を手放し、神様だけを信頼するプロセスのようです。「多くの者は身を清めて白くし、そうして錬られる。」(10)とあり、試練のことを聖書は「信仰の試練は、火を通して精練されてもなお朽ちて行く金よりも尊いのであって、イエス・キリストの現われのときに称賛と光栄と栄誉に至るものであることがわかります。」と言います。(1ペテロ1:7) 最悪の状況を通らされるときに、人の力とか、人の計画、計算は全く価値がなくなります。そのときに神様の勝利と栄光だけが輝き、人知を超えた神様のご計画だけが実現します。 どんな苦しみがあっても、イエス様を信頼する人はいのちの書に名前が記されています。苦しみは祝福のための通過点です。希望を持って忍耐しましょう。大丈夫です。ハレルヤ!