2022年12月19日月曜日

ダニエル8章

人は自分の権威と栄光を求めて争います。それが人間の悲しい歴史です。そしてその背後には悪魔の力が働いています。人間の歴史はいつも自分の栄光と権力を求める殺し合いが続いてきました。神様はダニエルにメディアとペルシアの王が高ぶって周りの国々を征服していく様子を高ぶる羊の姿で見せてくださいました。 (3-4) 私が目を上げて見ると、なんと、一匹の雄羊が川岸に立っていた。それには二本の角があって、この二本の角は長かったが、一本はもう一本の角よりも長かった。その長いほうは、後に出て来たのであった。 私はその雄羊が、西や、北や、南の方を角で突いているのを見た。どんな獣もそれに立ち向かうことができず、また、それから救い出す者もいなかった。雄羊は思いのままにふるまって、高ぶっていた。 あとで、御使いはこの羊がメディアとペルシアの王だと教えてくれます。どんなに思いのままに振る舞い高ぶる王であってもひと時だけです。 (20) あなたが見た二本の角を持つ雄羊は、メディアとペルシアの王である。 メディアとペルシアの王は高ぶりますが、ギリシャの王に攻撃されて滅ぼされてしまいます。 怒り狂って攻撃し圧倒的に勝利するギリシャの王の姿を神様はヤギとその角として見せてくださいました。 (5-7) 私が注意して見ていると、見よ、一匹の雄やぎが、地には触れずに全土を飛び回って、西からやって来た。その雄やぎには、際立った一本の角が額にあった。 この雄やぎは、川岸に立っているのを私が見た、あの二本の角を持つ雄羊に向かって、激しい勢いで突進した。 見ていると、この雄やぎは雄羊に近づき、怒り狂って雄羊を打ち倒して、その二本の角をへし折ったが、雄羊にはこれに立ち向かう力がなかった。雄やぎは雄羊を地に投げ倒して踏みつけた。雄羊をこの雄やぎから救い出す者はいなかった。 御使いはこのやぎがギリシアの王だと解説してくれました。圧倒的な強さで勝利するギリシャの王もまた、すぐに消えて行きます。 (21) 毛深い雄やぎはギリシアの王であり、その額にある大きな角はその第一の王である。 ギリシアの王はすぐに死んでしまいます。そして、そこから4つの国が起こりますが、さらにその先に、最強で最悪な王様が登場します。この王は天の軍勢に挑戦し、驚くべき力を持ち、エルサレムの聖所を踏みにじります。そのように王が次々と起こることを角が生え出る様子として神様は見せてくださいました。 (8-12) この雄やぎは非常に高ぶったが、強くなったときにその大きな角が折れた。そしてその代わりに、天の四方に向かって、際立った四本の角が生え出て来た。 そのうちの一本の角から、もう一本の小さな角が生え出て、南と、東と、麗しい国に向かって、非常に大きくなっていった。 それは大きくなって天の軍勢に達し、天の軍勢と星のいくつかを地に落として、これを踏みつけ、 軍の長に並ぶほどになり、彼から常供のささげ物を取り上げた。こうして、その聖所の基はくつがえされた。 背きの行いにより、軍勢は常供のささげ物とともにその角に引き渡された。その角は真理を地に投げ捨て、事を行って成功した。 これらはすでに歴史上に起こったことですが、この世の終わりにイエス様に逆らう王が起こることを聖書は僕らに示してくださっています。イエス様も預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべき者』とおっしゃって、このダニエルの幻が将来起こると言われました。(マタイ 24:15) (22-25) その角が折れて、代わりに四本の角が生えたが、それは、その国から四つの国が起こるということである。しかし、第一の王のような勢力はない。 彼らの治世の終わりに、その背く者たちが行き着くところに至ったとき、横柄で策にたけた一人の王が立つ。 彼の力は強くなるが、自分の力によるのではない。彼は、驚くべき破壊を行って成功し、有力者たちと聖なる民を滅ぼす。 狡猾さによってその手で欺きを成し遂げ、心は高ぶり、平気で多くの人を滅ぼし、君の君に向かって立ち上がる。しかし、人の手によらずに彼は砕かれる。 最後の王は神様に逆らい、エルサレムの神殿を乗っ取ります。まるで自分が神であるかのように振る舞います。 ダニエルが見た幻は将来起こります。とんでもなく強く神に逆らう王は「自分の力によるのではない。」と(24)とあるように、これは悪魔によるものです。世の終わりに悪魔的な支配者が現れることは、イエス様も、そして黙示録も同じように言っています。 人は自分の権威と栄光を求めて争います。それが人間の悲しい歴史です。そしてその背後には悪魔の力が働いています。 人の栄光も権威も虚しいものです。人の栄光は草のよう、消えていく霧のようです。(ヤコブ4.14、詩篇37:1-2など) 高ぶる者は神様に裁かれるために自分を太らせているかのようです。(ヤコブ5.5-6) 今も国の争いがあり、僕らは怒ったり悲しんだりしますが、神様は「忍耐しなさい」と繰り返します。苦しむことがあっても、殺されることがあっても、それは神様の許可の中の決められた期間だけです。忍耐して神様の国を待ち望む人は救われます。僕らが信じるべきはイエス様の王国です。「御国がきますように。御心が天で行われるように、地でも行われますように」(マタイ6.10)神様が正しくさばき、そして、「人の手によらずに」悪魔は滅ぼされます。主の勝利と王国は確定しています。忍耐し、希望と信仰を持ち続けましょう。ハレルヤ!

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