神様がイスラエルに「乳の蜜の流れる地」をお与えになった時に、レビ人だけは土地が与えられませんでした。各部族がそれぞれ自分たちの土地からレビ人への居住地を与えるように言われています。
(民数記35.1-8)
「イスラエルの子らに命じ、その所有となる相続地のうちから、居住のための町々をレビ人に与えよ。また、その町々の周りの放牧地はレビ人に与えなければならない。その町々は彼らが住むためのものであり、その放牧地は彼らの家畜、群れ、そしてすべての動物のためのものである。(…中略…)あなたがたがイスラエルの子らの所有地のうちから与える町々は、大きい部族からは多く、小さい部族からは少なくしなければならない。それぞれ自分が受け継いだ相続地の大きさに応じて、自分の町々の一部をレビ人に与えなければならない。」
レビ人の中でも特にアロンの子孫は祭司です。神様は特にレビ人と祭司をなえしろにしないように言われています。
(申命記12:19)
あなたは一生、あなたの地で、レビ人をないがしろにしないように気をつけなさい。
神様が言われた通りに、イスラエルの全国各地に祭司の居住区が少しずつ与えられました。
(54-60)
彼らの居住地は、地域内の宿営ごとに言えば次のとおりである。ケハテ人の氏族に属するアロンの子らについては、彼らがくじに当たったので、彼らには、ユダの地にあるヘブロンと、その周りの放牧地が与えられた。ただし、この町の畑とその村々は、エフンネの子カレブに与えられた。アロンの子らには、逃れの町であるヘブロン、リブナとその放牧地、ヤティル、エシュテモアとその放牧地、ヒレズとその放牧地、デビルとその放牧地、アシャンとその放牧地、ベテ・シェメシュとその放牧地、またベニヤミン部族から、ゲバとその放牧地、アレメテとその放牧地、アナトテとその放牧地が与えられた。彼らの町は全部で十三あり、各氏族の町になった。
こうして、全国に祭司の町があるようになり、国中どこに言っても神様の言葉を伝える祭司がいるようんなりました。彼らの生活は保証されていました。彼らが大切にされ、彼らがきちんと生活できるようにするのはイスラエル全体の責任でした。
このことから2つのことが教えられます。
①僕らはそれぞれの場所に置かれた祭司です。
②専門的に神様に仕える働き人の生活を支える必要があります。
①僕らはそれぞれの場所に置かれた祭司です。
イエス様が十字架で処刑された時に、神殿の幕は避け、誰でもイエス様を通して神様の臨在の前に出ることができるようになりました。今はこの時代のような祭司はいません。信じる人には誰にでも神様の御霊が与えられ、とりなしの祈りをし、聖書を理解し教えることができるようになりました。クリスチャン全員が祭司だと聖書は言います。
(1ペテロ2.5)
聖なる祭司として、イエス・キリストを通して、神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい
僕らは祭司としてそれぞれの土地に住んでいます。その場所で人々の罪の赦しを祈り、神様に喜ばれる賛美をし、みことばを伝え教える役目が与えられています。クリスチャンはその職場の祭司、その学校の祭司、その家庭の祭司として、神様と人との仲介者としてその場所に置かれています。
②専門的に神様に仕える働き人の生活を支える必要があります。
今も専門的に主に仕え、主のみことばを教える役目が与えられている人がいます。彼らをなえがしろにせず、その生活を全員で支えるように聖書は教えます。
(1テモテ 5:17)
よく指導の任に当たっている長老は、二重に尊敬(報酬)を受けるにふさわしいとしなさい。みことばと教えのためにほねおっている長老は特にそうです。
(1コリント 9:13-14)
あなたがたは、宮に奉仕している者が宮の物を食べ、祭壇に仕える者が祭壇の物にあずかることを知らないのですか。同じように、主も、福音を宣べ伝える者が、福音の働きから生活のささえを得るように定めておられます。
祭司は彼らのために祈る人です。僕らは全員が祭司です。
また、今も専門的に主に仕える働き人がいます。彼らの生活を支えるのも僕らの役目です。神様は僕らを通してみこころが地上で行われるようにされます。僕らを通して御心は実現します。
働き人を支えましょう。そして僕らも祭司として自分を捧げましょう。神様のご計画は僕らを通して実現します。ハレルヤ!