2022年12月19日月曜日

ダニエル11.20-45

ダニエルが神様から将来起こることを告げられ、それを記録したのがこの「ダニエル書」です。 ダニエルが預言してから400年後にこれらは歴史の中で実現しました。8章でエルサレムの聖所を荒らす最悪の王が起こることが預言されています。この王はシリアのアンティコス4世=エピファネスです。そして、彼が具体的に何をするのかが11章で詳しく預言されています。そして、この世の終わりにもそのような最悪の王が登場します。御使いはダニエルに言いました。「悟れ、人の子よ。その幻は終わりの時のことである。」(8.17) (8章23-25) 彼らの治世の終わりに、その背く者たちが行き着くところに至ったとき、横柄で策にたけた一人の王が立つ。 彼の力は強くなるが、自分の力によるのではない。彼は、驚くべき破壊を行って成功し、有力者たちと聖なる民を滅ぼす。 狡猾さによってその手で欺きを成し遂げ、心は高ぶり、平気で多くの人を滅ぼし、君の君に向かって立ち上がる。しかし、人の手によらずに彼は砕かれる。 この当時のイスラエルのすぐ北がシリア(北の王 エピファネス)、そしてイスラエルの南がエジプトです。 エピファネスは何度もエジプト(南の王)を攻撃しますが、その途中にあるエルサレムと神殿に対して怒り、ユダヤ人を憎み、殺し、全てのユダヤ人をギリシャ化するように命令します。ユダヤ人が神様との契約として守っている神殿での犠牲、安息日を守ることなど、律法に従うユダヤ人たちを殺します。そして、背教したユダヤ人たちを重んじるようになり、なんと律法を捨てた者が神殿の大祭司として任命されていきます。 (11.28-30) 彼は多くの財宝を携えて自分の国に帰る。彼の心は聖なる契約に敵対して事を行い、彼は自分の国に帰って行く。 (…中略…)聖なる契約にいきりたって事を行う。彼は帰って行って、その聖なる契約を捨てた者たちに心を向けるようになる。 エピファネスがユダヤ人たちを迫害することによって、多くの人が信仰を捨てるようになりますが、一方で「神を知る人たちは堅く立って」事を行うようになりました。(32)以下、カッコ内は解説です。 (31-32) 彼(エピファネス)の軍隊は立ち上がり、砦である聖所(エルサレムの神殿)を冒し、常供のささげ物を取り払い、荒らす忌まわしいものを据える。(彼は神殿に豚を捧げ、ゼウスという偶像を据えました。) 彼は、契約に対して不誠実にふるまう者たちを巧言をもって堕落させるが、自分の神を知る人たちは堅く立って事を行う。 この迫害によってユダヤ人たちは2派に別れます。堕落してエピファネスに従う者たちと迫害されても神様に従う少数の者たちです。従う者たちは苦しめられ、殺されます。しかし迫害と苦しみは「彼らが錬られ、清められ、白くされるため」です。(35) (33-35) 民の中の賢明な者たちは、多くの人を悟らせる。彼らは、一時は剣にかかり、火に焼かれ、捕らわれの身となり、かすめ奪われて倒れる。 彼らが倒れるとき、彼らへの助けは少なく、彼らにくみする者には巧みなことばを使う者が多い。 賢明な者たちのうちには倒れる者もあるが、それは終わりの時までに、彼らが錬られ、清められ、白くされるためである。それは、定めの時がまだ来ないからである。 エピファネスは思いのままに振る舞い、自分が神のように振る舞いますが、定められた間だけです。 (36-39) この王は思いのままにふるまい、すべての神よりも自分を高く上げて大いなるものとし、神々の神に向かって驚くべきことを語る。彼は栄えるが、ついには神の憤りで滅ぼし尽くされる。定められていることがなされるからである。 彼は先祖の神々を心にかけず、女たちの慕うものも、どんな神々も心にかけない。すべてにまさって自分を大いなるものとするからだ。 その代わりに彼は砦の神をあがめ、金、銀、宝石、宝物をもって、彼の先祖たちが知らなかった神をあがめる。 彼は異国の神の助けによって城壁のある砦を取り、彼が認める者には栄誉を増し加え、多くのものを治めさせて、代価として国土を分け与える。 イエス様はこの「荒らす憎むべきもの」の預言はこの世の終わりの出来事に関わるとおっしゃっています。 (マタイ24:15) それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべき者』が、聖なる所に立つのを見たならば、(読者はよく読み取るように。)そのときは、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。 ヨハネ黙示録やテサロニケ人への手紙によれば、この世の終わりにエルサレムは異邦人に踏みにじられ、その神殿内に偶像が置かれると書かれています。そのような荒らす憎むべきものが現れなければ終わりの日はこないと聖書は言います。 (2テサロニケ2.3-4) まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。 彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。 ダニエルが見たことは歴史上起こりましたが、同時に同じことが将来起こります。世の終わりに悪魔的な支配者が現れることは、イエス様も、パウロの手紙でも、そして黙示録でも同じように言っています。ダニエル書は僕らに終末に起こることを教えてくださっています。同時に聖書は「落ち着きを失ったり、心を騒がせたりしないで」いるようにと励まします。(2テサロニケ2.2)歴史は神様のご計画の中で、預言の通りに進んでいます。そして、最後には神様が完全に勝利し悪は一掃されることが決まっています。恐れることなく、神様に今日も従って行きましょう。大丈夫です。ハレルヤ!

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