2025年3月3日月曜日

レビ19.32-35

 レビ19.32-35


「あなたの父と母を敬え」とか「白髪の老人の前では起立し敬いなさい」と読んだり教えたりすると「あの親は尊敬できない」「私が不幸になったのはむしろ親のせい」というつぶやきや反論が聞こえてきそうです。それでも神の律法は聖なるものだと聖書は言います。



"あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは主である。"

レビ記 19章32節



レビ記は「わたしの定めを守りなさい。人がそれらを行うなら、それらによって生きる。」と言います。(レビ記18章5節)だとしたら、親を尊敬できず、高齢者を敬えない人はアウトです。神様に喜ばれず、いのちを得ません。イエス様の使徒パウロもこれで悩みました。この正しいはずの教えが私を苦しめるのか、と疑問を投げかけます。そればかりでなく、この教えによって罰せられ、殺される、とさえ言っています。「いのちに導くはずの戒めが、死に導くものであると分かりました。」(ローマ人への手紙 7章9~10節)それでも、親を敬い、高齢者の前で起立して尊敬を表すことは神様の願いです。神様のみことばを恐れ従うことは、神様を敬うことです。パウロは続けて言います。「ですから、律法は聖なるものです。また戒めも聖なるものであり、正しく、また良いものです。」(ローマ7.12)


聖書はこの悩みを解説します。神様の教えが悪いのではなく、僕らを苦しめるのは僕らの中にある罪です、と。神様の聖なる教えは僕ら中の醜さや罪を明らかにします。汚い部屋に光が差し込んだときに、ゴミや埃がハッキリするのと同じです。



"それでは、この良いものが、私に死をもたらしたのでしょうか。決してそんなことはありません。むしろ、罪がそれをもたらしたのです。罪は、この良いもので私に死をもたらすことによって、罪として明らかにされました。罪は戒めによって、限りなく罪深いものとなりました。"

ローマ人への手紙 7章12~13節



イエス様も同じようにおっしゃいます。律法は良いもので、一つもなくならないし、それを行い、また教えるべきものとおっしゃいます。



"まことに、あなたがたに言います。天地が消え去るまで、律法の一点一画も決して消え去ることはありません。すべてが実現します。

ですから、これらの戒めの最も小さいものを一つでも破り、また破るように人々に教える者は、天の御国で最も小さい者と呼ばれます。しかし、それを行い、また行うように教える者は天の御国で偉大な者と呼ばれます。"

マタイの福音書 5章18~19節



神様の教えは良いものだけど、それはまるで検査薬のように、僕らの愛のなさ、惨めさ、罪をはっきり示します。自分の中に醜い思いがあり恨みがあり、逆に愛がなく、赦していないことを示します。それを悲しむ人は幸いです。愛は自分からでなく、神様から与えられるものだからです。律法は僕らをキリストの元に導く係のようです。僕らから出てこない愛とか尊敬をイエス様が与えてくださいます。



"こうして、律法は私たちをキリストに導く養育係となりました。それは、私たちが信仰によって義と認められるためです。"

ガラテヤ人への手紙 3章24節



イエス様を信じ、イエス様につながるバプテスマを受けたときに、僕らはキリストと1つとなりました。「キリストを着たのです」と聖書は言います。(ガラテヤ3.27)その時にキリストの願いが僕らの願いとなります。御霊が与えられ、私たちの中にキリストご自身が住んでおられるからです。

僕らが高齢者を愛し敬うのは、キリストが僕らに生きていて、高齢者を大事に思い敬っているからです。


また、同じように、近くにいる外国人を大事にするように、まるで自分自身のように愛しなさい、と聖書は言います。それはイエス様の願いだからです。



"あなたがたの国、あなたのところに寄留者が滞在しているなら、その人を虐げてはならない。

あなたがたとともにいる寄留者は、あなたがたにとって、自分たちの国で生まれた一人のようにしなければならない。あなたはその人を自分自身のように愛さなければならない。あなたがたも、かつてエジプトの地では寄留の民だったからである。わたしはあなたがたの神、主である。"

レビ記 19章33~34節



ますます社会が高齢化し、外国人労働者が日本に増えていく中で、高齢者を愛し、外国人を自分のように愛するすることは、イエス様の御霊の現れです。「頑張ろうー」と力を込めるものではないし、「できてないじゃん」と責め続けるものでもありません。


愛のない自分は死んだ者として、イエス様に明け渡しましょう。この心も体も御霊の願い通りに明け渡しましょう。高齢者を大事にし外国人を自分自身のように愛しましょう。御霊がそうさせてくださいます。ハレルヤ!

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