2023年1月18日水曜日

2ペテロ1.12-21

 僕らはイエス様を信じていてもこの世の出来事に振り回され、希望を失ったり、自分こだわったり、心配しすぎたりします。そんな当時のクリスチャンのために(もちろん僕らのためにも)使徒ペテロはイエス様に信頼して従うことの希望を、その確かさを「いつも思い起こさせるつもりです。」と言います。(12節)しかも「私が去った後いつでも、あなたがたがこれらのことを思い起こせるようにしておきたいのです。」と言います。(15節)彼はまもなく死ぬことがわかっていました。だからこそ、遺言のように手紙を残しておきたいと願っています。この手紙が書かれた当時はまだ「新約聖書」という形でまとまる途中で、ペテロの手紙や教えを聞くこと=イエス様が与えてくださる確かな福音の希望から離れないための方法でした。


(12-15節)

ですから、あなたがたがこれらのことをすでに知り、与えられた真理に堅く立っているとはいえ、私はあなたがたに、それをいつも思い起こさせるつもりです。それを思い起こさせて、あなたがたを奮い立たせることを、私は地上の幕屋にいるかぎり、なすべきだと思っています。私たちの主イエス・キリストが示してくださったように、私はこの幕屋を間もなく脱ぎ捨てることを知っています。ですから、ぜひとも、私が去った後いつでも、あなたがたがこれらのことを思い起こせるようにしておきたいのです。


イエス様は神であり、神の子であり、今も栄光と力を持っている方ですペテロはこれが作り話ではなく、イエス様の栄光の姿を「見た」、神様の声を「聞いた」と言います。


(16-18節)

私たちはあなたがたに、私たちの主イエス・キリストの力と来臨を知らせましたが、それは、巧みな作り話によったのではありません。私たちは、キリストの威光の目撃者として伝えたのですこの方が父なる神から誉れと栄光を受けられたとき、厳かな栄光の中から、このような御声がありました。「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。」私たちは聖なる山で主とともにいたので、天からかかったこの御声を自分で聞きました。


この出来事はマルコ9章、マタイ17章にも記録されています。僕らはペテロみたいに直接イエス様の栄光の姿を見たり神様の声を聞いたりしてなくても、信じています。信じてること自体が神様の力であり、聖霊を受けている証拠だし、救われている証拠です


(1ペテロ1.8-9)

あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、今見てはいないけれども信じており、ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに躍っています。あなたがたが、信仰の結果であるたましいの救いを得ているからです


僕らは信じています。でも、グラつくことがあります。そんな僕らにペテロは書かれた確かな預言に目を止めなさい、言います。預言とは旧約聖書のことで、確かに実現する神様のことばです聖書の預言は聖霊によって与えられた神様のことばですイエス様がもう一度来られて、僕らが直接お会いする時まで、僕らは聖書によって確信を持ち続け、希望を持ち続けることができます。


(19節)

また私たちは、さらに確かな預言のみことばを持っています。夜が明けて、明けの明星があなたがたの心に昇るまでは、暗い所を照らすともしびとして、それに目を留めているとよいのです


聖書のことばは人間が考えたものではありません。「聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったもの」ですそして僕らの体にも預言者たちや手紙を書いたペテロと同じ聖霊が住んでおられます。だから、聖書は自分勝手に解釈するものではなく、住んでいてくださる聖霊様に聞いて、聖霊様によって理解するものです聖霊様によらないと聖書は意味がわかりません。「御霊のことは御霊によってわきまえるものだからです。」(1コリント2.14)


(20-21節)

ただし、聖書のどんな預言も勝手に解釈するものではないことを、まず心得ておきなさい。預言は、決して人間の意志によってもたらされたものではなく、聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったものです


僕らにも聖霊が与えられています。そして、僕らは聖霊によって聖書のことばを理解することができます。聖書を求め、聖書のことばに目をとめ、祈りつつ反芻することは、どんな闇の中でも苦しみの中でも光を持つようなものですそれは希望と平安と祝福をもたらします。ペテロのような素晴らしい体験もいいけど、ペテロは「さらに確かな預言のみことばを持っています。(…中略…)それに目を留めているとよいのです。」と言います。聖書を祈りつつ地味に反芻することは素晴らしい希望をもたらします。派手な体験がなくても大丈夫です新約聖書も旧約聖書も確かな希望をいつも思い出させてくれます。聖書を読みましょう。目を止めましょう。反芻しましょう。祈りましょう。神様は僕らに「あなたがたがこれらのことを思い起こせるようにしておきたいのです。」とおっしゃってます。


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