僕らはいろんな戦いに巻き込まれます。それらは実は人間や物事との戦いではなく、僕らを惑わし、嘘を信じさせ、縛ろうとする悪い霊との戦いだと聖書は言います。悪魔は僕ら人間と神様の関係を壊すのが大好き、そして人間関係を壊すのが大好きです。そのために、いろんなトラブルを使って神様と引き離し、人間通しを引き裂き嘘やマイルールに固執させたり、「あの人はこうだ」と悪意で縛ったりします。
(12節)
私たちの格闘は血肉(人間)に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。
僕らはいつも表面ばかりを見て、それが霊的な問題であることに気がつかないことが多いです。すると人間的な方法や物理的な方法で解決しようとしてしまいます。聖書は必ず勝てる方法を教えてくれています。
(10-11節)
終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。
悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身に着けなさい。
聖書は「神のすべての武具」を身につけよ、と繰り返します。(11節、13節)そして僕らは攻撃に戸惑うのでも、逃げるのでもなく「対抗できる」「悪い者が放つ火矢をすべて消すことができます」と聖書は断言します。(13、17節)
(13-17節)
ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。
そして、堅く立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、足には平和の福音の備えをはきなさい。
これらすべての上に、信仰の盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢をすべて消すことができます。
与えられている武具は①真理の帯 ②正義の胸当て ③平和の福音 ④信仰の盾 ⑤救いのかぶと ⑥御霊の剣 ⑦祈りです。
①真理の帯
基本的に敵である悪魔は「偽りの父」(ヨハネ8.44)と言われ、いつも僕らに嘘を刷り込みます。僕らはそれを信じてしまい「きっとあの人はこうだ」「自分はどうせこうなる」と悪い想像を固定化したり、神様の真理のことばよりも人間の知恵や力を求め、神様から離れるように誘惑されたりします。それに対抗できるのは「真理」です。聖書の言葉は真理です。(ヨハネ17.17)悪い思いや思い込みではなく、聖書の真理を第一に求めることは勝利の基本です。
②正義の胸当て
正義とは「正しくなければ…」という意味ではなく、神様が僕らのことを無罪と認め、神様と正しい愛の関係に入れられている、ということです。どんなに悪魔が「お前はダメだ、お前は失敗した」と責めても、神様は僕らを無罪と言ってくださっています。
(ローマ8.33)
神に選ばれた人々を訴えるのはだれですか。神が義と認めてくださるのです。罪に定めようとするのはだれですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです。
(ヘブル10.17)
わたしは、もはや決して彼らの罪と不法とを思い出すことはしない。
敵は心臓を刺そうといろんな言葉で攻めてきます。でも、胸当てがあります。僕らはイエス様の十字架の処刑によって義と認められ、無罪とされました。これこそが胸当てです。
③平和の福音
神様は僕らに敵対していません。神様の怒りは過ぎ越されました。これが福音であり平和です。それを靴のように履いている人は自由に動き回れます。神様がいつも肯定してくださっているからです。喜びと平安の靴をいつも履いているかのようです。
④信仰の盾
信仰とは「信じること」です。何を信じるかというと、「福音」をです。自分は赦され、愛され、義とされています。将来は勝利と栄光をもらうことになっています。それを「信じること」は最高の盾になります。逆にいうと、信じない人は惑わされるスキだらけです。信じることは最高の盾です。敵は疑い、不安、嘘、歪んだ思いなどなどいろんなことばを僕らの心めがけて射撃してきます。でも、みことばを信じることは「それによって、悪い者が放つ火矢をすべて消すことができます。」(16節)
⑤救いのかぶと
「自分は救われている」という事実は絶対に壊れないかぶとのようです。かぶとは頭を守るフルフェイスの頑丈なヘルメットのようです。
(17-18節)
救いのかぶとをかぶり、御霊の剣、すなわち神のことばを取りなさい。
あらゆる祈りと願いによって、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのために、目を覚ましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くして祈りなさい。
⑥御霊の剣=神のことば
僕らに与えられてる唯一の攻撃道具は「みことば」です。イエス様も悪魔に誘惑されましたが、イエス様は短く聖書のことばを「…と書いてある」と言うだけで悪魔は逃げて行きました。見えないけどしつこく迫ってウソや悪意を心に入れてくる敵には聖書のことばで対抗することができます。必ず敵は逃げさります。
⑦祈り
「あらゆる祈りと願いによって、どんなときにも御霊によって祈りなさい。」
僕らは遠慮なく神様に祈ることができます。しかも「どんな時にも」です。24時間祈ってくださってるのは御霊です。その祈りに合わせて僕らにも祈りが与えられます。祈りは御霊との共同作業です。僕らは一人で生きているのではなく祈られる必要があるし、祈る必要があります。いつでもどこでも何でもです。それは忍耐と継続です。「目を覚ましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くして祈りなさい。」祈る時に敵はにげさります。祈られる時にも敵はにげさります。
勝利は決定しています。あとは恐れずに神様の武具を全部持って立ち向かえば大丈夫です。主は勝利しています!
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