2023年1月17日火曜日

詩篇77.1-22

 ●次世代に伝え、次世代が守られるために


僕ら人間は「自分さえ良ければ」という自己中心があります。神様との関係も「自分さえ満たされ成長していれば、祝福されていれば…」と思いがちです。でも、神様は違います。自分だけじゃなく、先輩が後輩に、親が子に、丁寧に時間をかけて神様の素晴らしさを教えていくことです


(4-8)

それを私たちは息子たちに隠さず後の時代に語り告げよう。主の誉れを主が行われた力ある奇しいみわざを。

主はヤコブのうちにさとしを置きイスラエルのうちにみおしえを定め私たちの先祖に命じてその子らに教えるようにされた。

後の世代の者生まれてくる子らがこれを知りさらに彼らがその子らにまた語り告げるため

彼らが神に信頼し神のみわざを忘れずその命令を守るために。

先祖たちのように強情で逆らう世代心定まらない世代霊が神に忠実でない世代とならないために。


シンガポールに研修に行った時、講師の先生は次のように教えていました。

「教会の評価は人数ではなく、集まった人たちの霊的な成熟度だけでもありません。次の世代、その次の世代がどのくらい成熟するか、にかかっています。」まさに、聖書が「子らがこれを知りさらに彼らがその子らにまた語り告げるため」(6)と教えています。僕らは自分だけ成長して満足して終わることはできません。


●伝える内容→先輩たちのしくじり


子どもたちに何を伝えるかというと、先輩たちや先祖たちのしくじりです


(9-11)

エフライムの人々は弓を射る者であったが戦いの日には退却した。

彼らは神の契約を守らず神のおしえに従って歩むことを拒み

神の数々のみわざを忘れてしまった。神が見せてくださった多くの不思議を。


彼らは弓を射る、戦う力が与えられているのに、神様から勝利と祝福が約束されているのに、たるんだ弓のように用ようとしなかったようです神様は何度も奇跡を体験させてくださいました。だのに、それを忘れて神様を裏切ってきたのがイスラエルの先祖たちの失敗です


(12-16)

神は奇しいみわざを彼らの先祖の前でエジプトの地ツォアンの野で行われた。

海を分けて彼らを通らせ堰のように水を立てられた。

昼は雲で彼らを導かれた。夜は夜通し炎の光で。

荒野で神は岩を割り大いなる深淵の水を豊かに飲ませてくださった

あふれる流れを岩からほとばしらせ水を豊かな川のように流れさせてくださった。


人間から見るとありえないような方法で神様は助け出してくださいました。エジプトで奴隷だったイスラエル人たちを救い出してくださるとき、神様は海を分けて彼らを救ってくださいました。また、どこに行くのか、どこに滞在するのか分からなかった時にも昼は雲の柱を目印に連れて行ってくださり、夜は炎の光で導いてくれました。さらに、荒野や砂漠の中でも必要な水を豊かに与えて、守ってくださいました。

だのに、神様を忘れて裏切り続けてきたことを子どもたちに伝えなさい、と聖書は言います。


先輩たちの失敗はそのまま僕らも同じ失敗をする可能性があることを教えています。僕らも同じように強情になり逆らい、心が定まらず、霊は神様に忠実でない、そうなる素質は十分あります。


●神様の力と愛を忘れることから不安と焦立ちへ


神様はこんなに分かりやすく良くしてくださっているのに、彼らは裏切りました。


(17)

けれども彼らはなおも神に罪を犯し砂漠でいと高き方に逆らった。


彼らは神様を知っていました。導き助けてくれる神様を知ってはいました、でも、神様に信頼せず、裏切り、逆らいました。理由は神様の恵みや愛や力の大きさを感謝せず、思い返さなかったからです思い出したり感謝することがないと人間は次々と起こる不安と不満に圧倒されてしまいます。神様は砂漠でも水を溢れるばかり飲ませてくれたのに、彼らはそれを思い出すことも感謝することもしませんでした。その結果、すぐに神様に文句を言います。


(18-22)

彼らは心のうちで神を試み欲に任せて食べ物を求めた。

そのとき彼らは神に逆らって言った。「荒野で食事を備えることが神にできるのか。

確かに神が岩を打たれると水が湧き出て流れがあふれた。だが神はパンも与えることができるのか。民のために肉を用意できるのか。」

それゆえ主はこれを聞いて激しく怒られた。火はヤコブに向かって燃え怒りはイスラエルに向かって燃え上がった。

これは彼らが神を信じず御救いに信頼しなかったからである。


彼らは神様を見下し、「神に食事を備えることができるのか?」「パンを与えることができるのか?」「肉を用意できるのか?」とイラつきます。イラつくのは不安だからです神様を信頼しない人は不安です逆に神様にいつも感謝して神様のしてくださった恵みを反芻して、数えている人、いつも神様を信頼します。その人には平安があります。神様への感謝があるかないかで、神様への信頼は変わります。

神様への信頼を失い、文句を言う彼らに神様は激しく怒る方です


(21-22)

それゆえ主はこれを聞いて激しく怒られた。火はヤコブに向かって燃え怒りはイスラエルに向かって燃え上がった。

これは彼らが神を信じず御救いに信頼しなかったからである。


僕らがすべきことは、神様がどんなに大きなお方か、どんなに大きなことをしてくださったか反芻して感謝することです。神様は「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」と言います。(詩篇103)感謝は僕らを回復させます。


裏切り続けた先輩たちのしくじりを、しっかり子孫に伝えなさい、と聖書は言います。僕らも同じ失敗をするからです

僕らは弱いものです神様の大きさをすぐに忘れて不安になります。そんな僕らを憐れみ続け、見捨てず見放さない神様です今日まで神様との関係を持ち続けてきたのは、神様の憐れみです僕らはこの神様の大きさを伝える責任があります。自分さえ守られればいい、というのは自己中です次の世代が神様を裏切る世代とならないように、自分の失敗を、先輩たちの失敗をちゃんと伝えていけますように。

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