詩篇55篇
神様にハンドルを譲るとか、全てを委ねる、と言いますが、それは単純に「あとはよろしく」ではなく、一つも省略せずに丁寧に時間をかけて自分の気持ちや状況を聞いてもらうプロセスが大事です。もちろん神様は最初から全部知っていますが、祈りは神様との愛の交わりだし、人生全部が神様との共同作業です。
ダビデは攻撃され迫害され、その悲しみを丁寧に全部祈りの中で報告しています。特に自分の悲しみも、恐れも、怒りも時間をかけて「夕べに朝にまた真昼に」全部話します。(17)まず、ダビデは悲しくて、怖くて、どこか遠くに逃げたい、と祈ります。
(1-8節)
1,神よ私の祈りを耳に入れ私の切なる願いに耳を閉ざさないでください。
2,私をみこころに留め私に答えてください。私は悲嘆に暮れ泣き叫んでいます。
3,それは敵の叫びと悪者の迫害のためです。彼らは私にわざわいを降りかからせ怒って私を攻めたてています。
4,私の心は内にもだえ死の恐怖が私を襲っています。
5,恐れと震えが私に起こり戦慄が私を包みました。
6,私は言いました。「ああ私に鳩のように翼があったなら。飛び去って休むことができたなら。
7,ああどこか遠くへ逃れ去り荒野の中に宿りたい。セラ
8,嵐と疾風を避けて私の逃れ場に急ぎたい。」
特に辛く悲しいのは、攻撃するのが敵ではなく仲間であり親友だと思っていた人たちだからです。身内からの攻撃は一番悲しく苦しいことです。
(12-14節)
12,まことに私をそしっているのは敵ではない。それなら私は忍ぶことができる。私に向かって高ぶっているのは私を憎む者ではない。それなら私は身を隠すことができる。
13,それはおまえ。私の同輩私の友私の親友のおまえなのだ。
14,私たちはともに親しく交わりにぎわいの中神の家に一緒に歩いて行ったのに。
(20-21節)
20,彼は親しい者にまで手を伸ばし自分の誓約を犯している。
21,その口はよどみなく語るが心には戦いがある。そのことばは油よりも滑らかだがそれは抜き身の剣である。
神様が彼らを裁いてくださるように正直に祈ります。
(9-10節)
主よ彼らの舌を混乱させ分裂させてください。私はこの都の中に暴虐と争いを見ています。
昼も夜も彼らは城壁の上を歩き回り不法と害悪が都のただ中にあります。
(15節)
死が彼らをつかめばよい。彼らは生きたままよみに下るがよい。悪が彼らの住まいに彼らのただ中にあるからだ。
祈りはそこに身を傾けて聞いてくださる主がおられることをイメージして、一つ一つの出来事や悲しみを省略せず話すことです。これは単なるイメージでなく神様はリアルにいてくださり聞いてくださり、答えてくださり、救ってくださいます。それがダビデの確信だし、僕らに神様が願っておられることです。
(16-19節)
16,私が神を呼ぶと主は私を救ってくださる。
17,夕べに朝にまた真昼に私は嘆きうめく。すると主は私の声を聞いてくださる。
18,主は私のたましいを敵の挑戦から平和のうちに贖い出してくださる。私と争う者が多いから。
19,神は聞き彼らを苦しめられる。昔から御座に着いておられる方は。セラ彼らは改めず神を恐れない。
(22-23節)
あなたの重荷を主にゆだねよ。主があなたを支えてくださる。主は決して正しい者が揺るがされるようにはなさらない。
しかし神よあなたは彼らを滅びの穴に落とされます。人の血を流す者どもと欺く者どもは日数の半ばも生きられないでしょう。しかし私はあなたに拠り頼みます。
朝も、昼も、夜も神様は一緒です。全てを聞いてくださり、答えてくださいます。
今日も祈りをスキップしないでまず神様と話しましょう。省略しないで、丁寧に言いましょう。気持ちも、状況も、怒りも神様に話す時間は最優先です。そのようにして時間をかけて重荷を下ろしてお任せしましょう。神様は必ず救ってくださいます。大丈夫です!
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