誰がイエス様を信じるのか、それを決めるのはイエス様です。僕らが選んだのでなく、イエス様が僕らを選んでくださいました。イエス様は弟子たちに言われました。「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。」(ヨハネ15:16)しかも、神様は弱くて小さい人を選ぶことが多いようです。聖書は言います。
(1コリント 1:26)
兄弟たち、あなたがたの召しのことを考えてごらんなさい。この世の知者は多くはなく、権力者も多くはなく、身分の高い者も多くはありません。しかし神は、知恵ある者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選ばれたのです。また、この世の取るに足りない者や見下されている者を、神は選ばれました。すなわち、有るものをない者のようにするため、無に等しいものを選ばれたのです。これは、神の御前でだれをも誇らせないためです。
同じように、イスラエルの王様を選び任命するのは神様です。最初の王様に選ばれたサウルは最初、隠れているほど臆病でした。(1サムエル10:21-22)次に選ばれたダビデ王も最初は「私は貧しく、身分の低い者だ。」と言っています。(1サムエル18.23)弱く小さな者を任命して大きく用いてくださるのが神様です。
ところが、ダビデ王が老人になった時、息子のアドニヤは高ぶり「私が王になる」と野心を抱き、人々を自分になびかせて支持する人たちを増やして行きました。
(5-7)
ときに、ハギテの子アドニヤは、「私が王になる」と言って野心を抱き、戦車、騎兵、それに自分の前に走る者五十人を手に入れた。
彼の父は、「おまえは、どうしてこんなことをしたのか」と言って、彼のことで心を痛めたことは一度もなかった。そのうえ、彼は非常に体格も良く、アブサロムの次に生まれた子であった。彼がツェルヤの子ヨアブと祭司エブヤタルに相談をしたので、彼らはアドニヤを支持するようになった。
彼は体格が良くて、しかも人気があったようです。さらに、父親ダビデは「彼のことで心を痛めたことは一度もなかった。」と書かれています。父親を悩ませたり、困らせたりしたことがなく、失敗したことがないようです。挫折を知らず、人気があり、さらに野心家です。神様はそんなアドニヤを時期の王に選んでいませんでした。神様が選んだのはソロモンです。神様はダビデにはっきりとそう言われていました。
(1歴代誌 22:9-10)
見よ。あなたにひとりの子が生まれる。彼は穏やかな人になり、わたしは、彼に安息を与えて、回りのすべての敵に煩わされないようにする。彼の名がソロモンと呼ばれるのはそのためである。彼の世に、わたしはイスラエルに平和と平穏を与えよう。
(…中略…)わたしはイスラエルの上に彼の王座をとこしえまでも堅く立てる。』
僕ら人間は神様のことばでなく人間的な評価で王様を選びたがります。また、自己推薦や夢や野望だけで何かをやりたがります。アドニヤも、アドニヤを取り巻く人たちも偉くなり権力を持ちたいと思ったようです。アドニヤは勝手に「自分が王様」と宣言していました。取り巻きたちも「アドニヤ王様バンザイ!」と言っていました。
預言者ナタンはこの問題を素早くダビデ王の妻バテシェバ(ソロモンの母)に報告し、またダビデ王がきちんとソロモンを次の王にすることを宣言できるようにしました。
(24-30)
ナタンは言った。「王よ。あなたは『アドニヤが私の跡を継いで王となる。彼が私の王座に就く』とおっしゃったのでしょうか。実は今日、彼は下って行って、雄牛や肥えた家畜や羊をたくさん、いけにえとして献げ、王のお子様すべてと、軍の長たち、そして祭司エブヤタルを招きました。彼らは彼の前で食べたり飲んだりしながら、『アドニヤ王、万歳』と叫びました。
(…中略…)このことは、王から出たことなのですか。あなたは、だれが王の跡を継いで王座に就くのかを、このしもべに告げておられません。」
ダビデ王は答えた。「バテ・シェバをここに。」彼女が王の前に来て、王の前に立つと、
王は誓って言った。「主は生きておられる。主は私のたましいをあらゆる苦難から贖い出してくださった。
私がイスラエルの神、主にかけて、『必ずあなたの子ソロモンが私の跡を継いで王となる。彼が私に代わって王座に就く』とあなたに誓ったとおり、今日、必ずそのとおりにしよう。」
神様がソロモンを次の王に選びました。高ぶる人や自己推薦する人がなるのではありません。そして、僕らも神様に選ばれました。小さく弱い僕らが神様に選ばれ、任命されました。この後、アドニヤは失脚して行きます。イエス様は言われます。
(マタイ 23:12)
だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます。
(2コリント 10:18)
自分で自分を推薦する人でなく、主に推薦される人こそ、受け入れられる人です。
今日も僕らが自分の計画や計算でなく、神様のみことばと、その選びに感謝してへりくだって歩めますように。
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