2023年3月3日金曜日

詩篇10篇

 詩篇10篇

詩篇は祈りのお手本です。今日の詩篇は「なぜ神様が助けてくれないのか?」という正直な祈りです。僕らも正直に、カッコつけずにそのままの気持ちを神様に祈ることは大事です。
1 主よ。なぜ、あなたは遠く離れてお立ちなのですか。
苦しみのときに、なぜ、身を隠されるのですか。
この祈りは自分たちを苦しめる悪人がどんなにヒドイ人か、そればかりを祈ります。子どもが親に言いつけるように、先生に言いつけるように、相手がどんなにひどいことをしているかを繰り返して祈ります。しかも、悪者が成功しています。
2 悪者は高ぶって、悩む人に追い迫ります。
彼らが、おのれの設けたたくらみにみずから捕えられますように。
3 悪者はおのれの心の欲望を誇り、貪欲な者は、主をのろい、また、侮る。
4 悪者は高慢を顔に表わして、神を尋ね求めない。
その思いは「神はいない。」の一言に尽きる。
5 彼の道はいつも栄え、あなたのさばきは高くて、彼の目に、はいらない。敵という敵を、彼は吹き飛ばす。
6 彼は心の中で言う。
「私はゆるぐことがなく、代々にわたって、わざわいに会わない。」
7 彼の口は、のろいと欺きとしいたげに満ち、彼の舌の裏には害毒と悪意がある。
もし、神様がいないなら、神様の介入がないなら、世界は弱肉強食のままで終わります。強い者は弱い人を利用し、食いものにして儲けています。
8 彼は村はずれの待ち伏せ場にすわり、隠れた所で、罪のない人を殺す。
彼の目は不幸な人をねらっている。
9 彼は茂みの中の獅子のように隠れ場で待ち伏せている。
彼は悩む人を捕えようと待ち伏せる。
悩む人を、その網にかけて捕えてしまう。
10 不幸な人は、強い者によって砕かれ、うずくまり、倒れる。
僕らは誰かに苦しめられる時、傷つけられるとき、相手の悪い点をいくらでも言うことができます。この祈りは、悪者の欠点を言いまくります。悪人たちは「神様は見ていない、さばきはない」と言って威張っています。
11 彼は心の中で言う。「神は忘れている。顔を隠している。
彼は決して見はしないのだ。」
ところが、相手の悪いところを神様に祈っているうちに、ある発見をします。「神様は見ていない、忘れている」と言うのは、自分も同じようなことを言って祈っていました。
1 主よ。なぜ、あなたは遠く離れてお立ちなのですか。
苦しみのときに、なぜ、身を隠されるのですか。
神様は忘れている、助けてくれない、と決めつけるなら自分も同じです。
この時から祈りは変わります。神様は忘れていないし、助けてくださいます。見ていてくださっています。これが真実です。この時から、祈りは神様の助けを確信する祈りに変わります。
14 あなたは、見ておられました。害毒と苦痛を。
彼らを御手の中に収めるためにじっと見つめておられました。
不幸な人は、あなたに身をゆだねます。あなたはみなしごを助ける方でした。
15 悪者と、よこしまな者の腕を折り、その悪を捜し求めて一つも残らぬようにしてください。
16 主は世々限りなく王である。
国々は、主の地から滅びうせた。
17 主よ。
あなたは貧しい者の願いを聞いてくださいました。
あなたは彼らの心を強くしてくださいます。
耳を傾けて、
18 みなしごと、しいたげられた者をかばってくださいます。
地から生まれた人間がもはや、脅かすことができないように。
正直に、ありのままに祈るのは大事です。そして正直に祈っていると、神様のことがだんだん分かってきます。祈りが修正されていきます。
この世でいくらヒドイことが横行していても、神様は必ず正しくさばいて下さいます。貧しい人、弱い人は必ず守られ、踏みにじる者たちは裁きに会います。この地上の世界と天の御国は逆転します。神様を侮辱して高ぶり繁栄していた人は苦しみ、弱く踏みにじられていた人たちが祝福されます。イエス様は言われました。
(新約聖書 ルカ 6:20-23)
「貧しい者は幸いです。神の国はあなたがたのものですから。
いま飢えている者は幸いです。あなたがたは、やがて飽くことができますから。いま泣いている者は幸いです。あなたがたは、いまに笑うようになりますから。人の子のために、人々があなたがたを憎むとき、また、あなたがたを除名し、はずかしめ、あなたがたの名をあしざまにけなすとき、あなたがたは幸いです。その日には、喜びなさい。おどり上がって喜びなさい。天ではあなたがたの報いは大きいからです。
祈るほどに僕らは変えられていきます。
祈りは生きている神さまとのリアルな交わりです。今日も祈りましょう。正直に祈り始めましょう。

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