2024年7月16日火曜日

1サムエル25.1-20

 1サムエル25.1-20


僕らのものは全部神様からの預かりものです。僕らの時間は神様の時間です。僕らのお金は神様のお金です。僕らの力は神様の力です。「私たちは、何もこの世に持って来なかったし、また、何かを持って出ることもできません」(テモテへの手紙 第一 6章7~9節)

そして聖書は、それらを互いに分け合うように何度も教えています。



(申命記 15章7~8節)

あなたの同胞の一人が貧しい者であるとき、その貧しい同胞に対してあなたの心を頑なにしてはならない。また手を閉ざしてはならない。必ずあなたの手を彼に開き、その必要としているものを十分に貸し与えなければならない。



ダビデの時代、羊の毛を刈る作業は大規模なイベントでした。家族や村の人々が集まって共同で作業を行い、その後に盛大な宴会が開かれることが一般的でした。近隣の村や遠方からも人々が集まり、一緒に祝う大きな行事でした。

ダビデのしもべの羊飼いとその地域の有力者だったナバルの羊飼いは交流があり、一緒に牧畜をしたこともある仲間でした。ナバルの羊飼いたちはダビデの羊飼いたちに好意を持ちほめています。



(15-16)

15,あの人たちは私たちにとても良くしてくれたのです。私たちは恥をかかされたこともなく、野で一緒にいて行動をともにしていた間、何も失いませんでした。

16,一緒に羊を飼っている間は、夜も昼も、彼らは私たちのために防壁となってくれました。



ナバルの家が羊の毛を刈ることを聞いたダビデは、しもべを送ってそのイベントに参加させて欲しい、少し何か分けて欲しいと頼みます。牧畜仲間としては自然なことでした。ところが聖書はナバルを「頑迷で行状が悪かった。」と言います。(3)



(2-9節)

2,マオンに一人の人がいた。カルメルで事業をしていて、非常に裕福で、羊三千匹、やぎ千匹を持っていた。彼はカルメルで羊の毛の刈り取りをしていた。

3,この人の名はナバルといい、妻の名はアビガイルといった。この女は賢明で姿が美しかったが、夫は頑迷で行状が悪かった。彼はカレブ人であった。

4,ダビデは、ナバルがその羊の毛を刈っていることを荒野で聞いた。

5,ダビデは十人の若者を遣わし、その若者たちに言った。「カルメルへ上って行ってナバルのところに着いたら、私の名で彼に安否を尋ね、

6,わが同胞に、こう言いなさい。『あなたに平安がありますように。あなたの家に平安がありますように。また、あなたのすべてのものに平安がありますように。

7,今、羊の毛を刈る者たちが、あなたのところにいるのを聞きました。あなたの羊飼いたちは、私たちと一緒にいましたが、彼らに恥をかかせたことはありませんでした。彼らがカルメルにいる間中、何かが失われることもありませんでした。

8,あなたの若者たちに尋ねてみてください。彼らはそう報告するでしょう。ですから、私の若者たちに親切にしてやってください。祝いの日に来たのですから。どうか、しもべたちと、あなたの子ダビデに、何かあなたの手もとにある物を与えてください。』」

9,ダビデの若者たちは行って、言われたとおりのことをダビデの名によってナバルに告げ、答えを待った。



ナバルは激しくダビデをののしり、何も持たせないで家来たちを追い返します。



(10節から12節)

10,ナバルはダビデの家来たちに答えて言った。「ダビデとは何者だ。エッサイの子とは何者だ。このごろは、主人のところから脱走する家来が多くなっている。

11,私のパンと水、それに羊の毛を刈り取る者たちのために屠った肉を取って、どこから来たかも分からない者どもに、くれてやらなければならないのか。」

12,ダビデの若者たちは、もと来た道を引き返し、戻って来て、これら一部始終をダビデに報告した。



ダビデは怒り、ナバルを攻撃しようとしますが、それを聞いたナバルの奥さんアビガイルは慌ててダビデに贈り物を用意します。



(18-19)

18,アビガイルは急いでパン二百個、ぶどう酒の皮袋二つ、料理した羊五匹、炒り麦五セア、干しぶどう百房、干しいちじく二百個を取って、これをろばに載せ、

19,自分の若者たちに言った。「私の先を進みなさい。あなたがたについて行くから。」ただ、彼女は夫ナバルには何も告げなかった。



僕らのものは全部神様からの預かりものです。時間もお金も力も神様のものです。自分のものではありません。「今あなたがたのゆとりが彼らの不足を補うことは、いずれ彼らのゆとりがあなたがたの不足を補うことになり、そのようにして平等になるのです。」(コリント人への手紙 第二 8章14節)「求める者には与えなさい。借りようとする者に背を向けてはいけません。」(マタイの福音書 5章42節)ガンコになってダビデに何も分けなかったナバルはこのあと神様に打たれて死にます。(38)


ガンコに握りしめているものはあるでしょうか。全部神様のもの、そして、人々のものです。僕らの財布は他人の財布です。僕らの能力は他人の能力です。福音のメッセージはみんなのものです。他人に分けても減りません。反対に神様のために使う人は「あなたにたくさんの物を任せよう。」と言われます。(マタイ25.23)僕らのものは全部神様からの預かりものです。神様のものを誠実に周りの人たちに与えることができますように。





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