2023年1月11日水曜日

1列王記13.11-34

 僕らは「◯◯牧師が言っていることだから」と簡単に信じてしまうことがあります。ですが、人のことばは神様のことばではありません。僕らは◯◯牧師の言っていることが聖書からなのか、それとも自分の考えなのか見分ける必要があります。「はたしてそのとおりかどうかと毎日聖書を調べる」ことが大事だし、それが良いことだと聖書は教えています。(使徒17.11)

旧約時代の預言者たちもウソを言い、他人をだますことがありました。「主がこうおっしゃった」と嘘をつく実例が今日の箇所に書かれています。偶像礼拝をするヤロブアム王に注意し、警告を与えた「神の人」は忠実な預言者でした。しかし、そんな彼でも老預言者からだまされます。


(14-18節)

「ユダからおいでになった神の人はあなたですか」と尋ねた。その人は「私です」と答えた。

彼はその人に「私と一緒に家に来て、パンを食べてください」と言った。

するとその人は言った。「私は、あなたと一緒に引き返して、あなたと一緒に行くことはできません。(…中略…)というのは、私は主のことばによって、『そこではパンを食べてはならない。水も飲んではならない。もと来た道を通って帰ってはならない』と言われているからです。」彼はその人に言った。「私もあなたと同じく預言者です。御使いが主のことばを受けて、私に『その人をあなたの家に連れ帰り、パンを食べさせ、水を飲ませよ』と告げました。」こうして彼はその人をだました。


老預言者は自分のことを「私もあなたと同じく預言者です。」と自己紹介しています。また、神様から御使い、御使いから私に主のことばがあった、と言ってダマしています。僕らも同じように「◯◯教会牧師」という肩書きとか、「神様がそうおっしゃった」と言う言葉や権威に弱い者です大事なのは本当に神様のことばかどうか、です今は僕らに聖書が与えられています。権威は聖書にあります。聖書に基づいているかでその人の発言が本当かどうかがわかりますニセモノを見抜くためには僕ら自身が聖書そのものに触れ続ける必要があります。


神様のことばには力があります。ダマされたにせよ、その人はその場で神様から禁止されていた飲食をし、神様に裁かれ殺されました。しかも、さっきの老預言者は今度は正しく神様のさばきを告げました。同じ人がウソを言ったり、本当に神様のみことばを伝えたりしています。



(19-24節)

そこで、その人は彼と一緒に帰り、彼の家でパンを食べ、水を飲んだ。

彼らが食卓に着いていたとき、その人を連れ戻した預言者に主のことばがあったので、

彼は、ユダから来た神の人に呼びかけて言った。「主はこう言われる。『あなたは主のことばに背き、あなたの神、主が命じた命令を守らず、引き返して、主があなたに、パンを食べてはならない、水も飲んではならないと言った場所でパンを食べ、水を飲んだので、あなたの亡骸は、あなたの先祖の墓には入らない。』」

彼はパンを食べ、水を飲んだ後、彼が連れ帰った預言者のために、ろばに鞍を置いた。

その人が出て行くと、獅子が道でその人に会い、その人を殺した。


どうして老預言者は神の人をだましたのか、どうして誠実な神の人がだまされたのか、聖書は詳しく伝えていません。

でも、人間がどんなに不誠実であっても神様のことば「だけ」が真実であることがこの箇所は伝えています。そして神様のことばは実現します。「私たちは真実でなくても、彼は常に真実である。」(2テモテ2:13)


今日も僕らが人の思惑や人の欠点に振り回されず、神様のことばである聖書に信頼して歩みますように。

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