2023年3月1日水曜日

ヨシュア記2章

 ヨシュア記2章

神様に罪を赦され愛される人は、信じる人です。そこには性格、成績、健康、前科、貧富の差別はありません。全く関係ありません。今日の聖書箇所でその実例がハッキリと書かれています。
神様はエリコの町を完全に滅ぼすと言われていました。ですが、その町の中で唯一救われたのが「売春婦ラハブ」とその家族です。神様に救われるのは「正しい人」ではありません。「神様の救いを信じる罪人」です。
イスラエルの指導者ヨシュアは滅ぼされる町エリコを偵察するため2人の兵士(斥候)を密かに送り込みました。スパイが町に来たことがすぐにバレて、2人が潜伏している売春宿に取り調べが入ります。
1 ヌンの子ヨシュアは、シティムからひそかにふたりの者を斥候として遣わして、言った。「行って、あの地とエリコを偵察しなさい。」彼らは行って、ラハブという名の遊女の家にはいり、そこに泊まった。
2 エリコの王に、「今、イスラエル人のある者たちが、今夜この地を探るために、はいって来ました。」と告げる者があったので、
3 エリコの王はラハブのところに人をやって言った。「あなたのところに来て、あなたの家にはいった者たちを連れ出しなさい。その者たちは、この地のすべてを探るために来たのだから。」
ここの売春婦ラハブは2人を隠します。
4 ところが、この女はそのふたりの人をかくまって、こう言った。「その人たちは私のところに来ました。しかし、私はその人たちがどこから来たのか知りませんでした。
5 その人たちは、暗くなって、門が閉じられるころ、出て行きました。その人たちがどこへ行ったのか存じません。急いで彼らのあとを追ってごらんなさい。追いつけるでしょう。」
売春婦ラハブが2人の斥候をかくまった理由が書かれています。神様がイスラエルを奴隷から救い出してくれたことや、この神様が天地を作り支配している神様だと聞いて、信じたからです。自分はこの神様を信じ、神様の側につくと決めました。彼女は2人に言います。
9 「主がこの地をあなたがたに与えておられること、私たちはあなたがたのことで恐怖に襲われており、この地の住民もみな、あなたがたのことで震えおののいていることを、私は知っています。
10 あなたがたがエジプトから出て来られたとき、主があなたがたの前で、葦の海の水をからされたこと(神様が海の中に道を作って救い出してくれたこと)、また、あなたがたがヨルダン川の向こう側にいたエモリ人のふたりの王シホンとオグにされたこと、彼らを聖絶したこと(神様が2人の王を滅ぼしてイスラエルに土地を与えたこと)を、私たちは聞いているからです。
11 私たちは、それを聞いたとき、あなたがたのために、心がしなえて、もうだれにも、勇気がなくなってしまいました。あなたがたの神、主は、上は天、下は地において神であられるからです。
ラハブは2人の兵士に自分たちを救ってくれるようにお願いします。
12 どうか、私があなたがたに真実を尽くしたように、あなたがたもまた私の父の家に真実を尽くすと、今、主にかけて私に誓ってください。そして、私に確かな証拠を下さい。
13 私の父、母、兄弟、姉妹、また、すべて彼らに属する者を生かし、私たちのいのちを死から救い出してください。」
14 その人たちは、彼女に言った。「あなたがたが、私たちのこのことをしゃべらなければ、私たちはいのちにかけて誓おう。主が私たちにこの地を与えてくださるとき、私たちはあなたに真実と誠実を尽くそう。」
2人の兵士は自分たちをかくまってくれた遊女ラハブと家族を救うことを約束します。聖書は彼女が滅ぼされなかった理由を書いています。
(新約聖書 ヘブル人への手紙11.31)
信仰(神様への信頼)によって、遊女ラハブは、偵察に来た人たちを穏やかに受け入れたので、不従順な人たちといっしょに滅びることを免れました。
2人の斥候はラハブに窓に赤いひもをつけておくように言います。そしてその家の中にいる者たちだけは滅ぼさないと約束します。
18 私たちが、この地にはいって来たなら、あなたは、私たちをつり降ろした窓に、この赤いひもを結びつけておかなければならない。また、あなたの父と母、兄弟、また、あなたの父の家族を全部、あなたの家に集めておかなければならない。
19 あなたの家の戸口から外へ出る者があれば、その血はその者自身のこうべに帰する。私たちは誓いから解かれる。しかし、あなたといっしょに家の中にいる者に手をかけるなら、その血は私たちのこうべに帰する。
遊女ラハブは売春婦という汚れた仕事をしてきました。でも、神様を信じて恐れ、神様の側につく決断と行動をしました。彼女も家族も滅びから救われました。それだけでなく、なんと、彼女の子孫からイエス様がお生まれになります。彼女の名前はキリストの系図に載っています。(新約聖書マタイ1.5)
どんな人でも、信じることによって救われます。ラハブの場合は彼女だけでなく家族も助かりました。2人は言います。「また、あなたの父と母、兄弟、また、あなたの父の家族を全部、あなたの家に集めておかなければならない。あなたの家の戸口から外へ出る者があれば、その血はその者自身のこうべに帰する。」(18-19節)
ラハブは家族に町の滅びを伝え、また、救われることも伝えて赤いひものつた家に家族を集めて救われました。
しかも、この救いは次の世代に受け継がれていきました。聖書によると、彼女は信仰者ボアズ(旧約聖書ルツ記に登場します。)を生んだ母として書かれています。ボアズのひ孫はダビデ王です。
遊女ラハブが信じて救われたのは、僕らの希望であり、お手本です。
どんな人でも救われます。神様の救いと祝福は全ての人に提供されています。あとは、信じるだけ、それを行動に移すだけです。
ラハブは信じるだけではなく、神様の側につく行動をとりました。
信じることは、必ず行動に出ます。本気で信じた人は神様のために決断します。
(新約聖書ヤコブ 2:24-25)
人は行ないによって義と認められるのであって、信仰だけによるのではないことがわかるでしょう。
同様に、遊女ラハブも、使者たちを招き入れ、別の道から送り出したため、その行ないによって義と認められたではありませんか。
自分はアウト、あの人はアウト、という人はいません。
「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。」(1テモテ2.4)
売春婦ラハブの信仰と行動は僕らへの希望です。
あの人にもこの人にも、もちろん僕らの家族にも神様は救いのメッセージを伝えようとしています。信じる人は救われます。汚れた職業が祝福へと変えられます。ハレルヤ!

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