創世記30.25-43
僕らは悪い人とは離れたいと思います。それでも相手を忍耐できるとすれば、神様からの祝福の約束と希望があるからです。
29 ヤコブは彼に言った。「私がどのようにあなたに仕え、また私がどのようにあなたの家畜を飼ったかは、あなたがよくご存じです。
30 私が来る前には、わずかだったのが、ふえて多くなりました。それは、私の行く先で主があなたを祝福されたからです。
ヤコブは忍耐して14年働き続けますが、忍耐できる理由は神様の約束を知っているからです。神様はヤコブに現れておっしゃいました。
(創世記 28:15)
見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。
ヤコブはどんなに辛くても、神様のことばを信じていました。
ある日ヤコブはラバンに「帰りたい」と言います。
25 ラケルがヨセフを産んで後、ヤコブはラバンに言った。「私を去らせ、私の故郷の地へ帰らせてください。
26 私の妻たちや子どもたちを私に与えて行かせてください。私は彼らのためにあなたに仕えてきたのです。あなたに仕えた私の働きはよくご存じです。」
ラバンにとってはヤコブはタダで使える人材です。手放すわけにはいきません。帰ることを認めませんでした。「報酬はいくら欲しいのか?」と交渉します。
27 ラバンは彼に言った。「もしあなたが私の願いをかなえてくれるのなら……。私はあなたのおかげで、主が私を祝福してくださったことを、まじないで知っている。」
28 さらに言った。「あなたの望む報酬を申し出てくれ。私はそれを払おう。」
ヤコブは今まで「自分の羊、自分のヤギ」を持っていませんでした。全部がラバンのものです。それで今後、ぶち毛のものやまだら毛のものが生まれたら自分のものにほしい、と願います。これは、あまり生まれないタイプだそうです。
32 私はきょう、あなたの群れをみな見回りましょう。その中から、ぶち毛とまだら毛のもの全部、羊の中では黒毛のもの全部、やぎの中ではまだら毛とぶち毛のものを、取り出してください。そしてそれらを私の報酬としてください。
33 後になってあなたが、私の報酬を見に来られたとき、私の正しさがあなたに証明されますように。やぎの中に、ぶち毛やまだら毛でないものや、羊の中で、黒毛でないものがあれば、それはみな、私が盗んだものとなるのです。」
ヤコブはこの報酬でしばらく働き続けることになります。
神様はぶち毛やまだら毛の羊ややぎが生まれることをあらかじめヤコブに教えてくださいました。彼は神様のことばを信じて精一杯働き続けます。
(創世記31:11)
神の使いが夢の中で私に言われた。『ヤコブよ。』私は『はい。』と答えた。すると御使いは言われた。『目を上げて見よ。群れにかかっている雄やぎはみな、しま毛のもの、ぶち毛のもの、まだら毛のものである。ラバンがあなたにしてきたことはみな、わたしが見た。
ヤコブは神様がぶち毛のものやまだら毛のものを与えてくださることを信じて、ただあんぐりと口を開けて待っていただけではありません。精一杯工夫しました。神様のことばを信じることと、僕らが実際に信じてそのように行動することはセットです。ヤコブは白い枝を見せると羊やヤギが交尾をすることを知っていました。
39 こうして、群れは枝の前でさかりがついて、しま毛のもの、ぶち毛のもの、まだら毛のものを産んだ。
41 そのうえ、強いものの群れがさかりがついたときには、いつもヤコブは群れの目の前に向けて、枝を水ぶねの中に置き、枝のところでつがわせた。
42 しかし、群れが弱いときにはそれを置かなかった。こうして弱いのはラバンのものとなり、強いのはヤコブのものとなった。
神様はヤコブに祝福を約束してくださっていました。ラバンは意地悪で欲深い人ではあったけど、それ以上に神様のことばは確かでした。ことばを信じて行動するヤコブを神様は祝福してくださいました。
43 それで、この人は大いに富み、多くの群れと、男女の奴隷、およびらくだと、ろばとを持つようになった。
僕らの行動は神様のことばに対する応答です。聞くだけでなく、行動するのが神様に答えることです。神様はその行動を喜んで用いてくださいます。
(新約聖書 コロサイ 3:23)
何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心からしなさい。あなたがたは、主から報いとして、御国を相続させていただくことを知っています。あなたがたは主キリストに仕えているのです。
今日も神様のことばを求め、聞きましょう。神様のことばは祝福のことばです。そして、神様のことばは実現します。あとは、僕らが信じて行動に移すだけです。祝福は約束さいれています。
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