国家的な危機にどう対処したらいいか?見事なお手本が2歴代誌20章にあります。このお手本は僕らの人生の危機にもどう対処するか教えられます。個人的にも、団体としても、教会としても、国としてもお手本です。この章をまとめると次の4つのステップになります。
①自分の恐れを神様に言う。自分だけで言うのではなく、みんなにも祈ってもらう。
②神様が今まで良くしてくださったことや神様の偉大さを言い表す。
③神様からの約束のことばを聞き、それを信頼して従う。
④神様からのことばがみんなにもわかるように共有し歌い宣言する。
順番に見て行きます。
①自分の恐れを神様に言う。自分だけで言うのではなく、みんなにも祈ってもらう。
ヨシャファテは圧倒的な敵軍に攻撃されそうになります。その時にヨシャファテは恐れを認め、神様に助けを求め、全国民にも断食と祈りの要請をしました。
(3-4)
ヨシャファテは恐れた。そして心に決めて主を求め、ユダの全土に断食を呼びかけた。
ユダの人々は集まって来て、主の助けを求めた。実にユダのすべての町から人々が来て、主を求めたのである。
彼は、自分の辛い状況も弱さもちゃんと言葉にして神様に言っています。
(11-12)
ご覧ください。彼らが私たちにしようとしていることを。彼らは、あなたが私たちに相続させてくださったあなたの所有地から、私たちを追い払おうとしてやって来たのです。
私たちの神よ。彼らをさばいてくださらないのですか。攻めて来るこの大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たちとしては、どうすればよいのか分かりません。ただ、あなたに目を注ぐのみです。」
自分にはできません!わかりません!という祈りは素晴らしい祈りです。イエス様が祝福するとおっしゃった心の貧しい者(マタイ5.3)の祈りです。僕らは自分の力だ対処したがります。自分の知恵で乗り切りたいと思いがちですが、それを手放し、神様にゆだね、ただ神様にのみ救いを求めるのは素晴らしい対処方法です。しかも、全員で、です。
(13)
ユダの人々はみな主の前に立っていた。彼らの幼子たち、妻たち、子どもたちもともにいた。
②神様が今まで良くしてくださったことや神様の偉大さを言い表す。
神様の偉大さをちゃんと言葉にするのは、問題に対処する時の大事なステップです。この問題は全て偉大な神様のみ手の中にあることも言います。
(5-6)
ヨシャファテは、主の宮にある新しい庭の前で、ユダとエルサレムの集団の中に立って、
こう言った。「私たちの父祖の神、主よ。あなたは天におられる神ではありませんか。あなたはすべての異邦の王国を支配なさる方ではありませんか。あなたの御手には勢いと力があり、あなたに立ち向かえる者はだれもいません。
神様に立ち向かえる人は誰もいません。
また、神様が今までしてくださったこと、与えてくださった約束を確認しています。今敵に滅ぼされ奪われそうになっている土地は神様が与えてくださったものです。神様はイスラエルにこの土地を与えてくださる約束です。それを言葉にして確認しています。
(7-8)
私たちの神よ。あなたは、この地の住民をあなたの民イスラエルの前から追い払い、とこしえにあなたの友アブラハムの裔にお与えになったのではありませんか。彼らはそこに住み、あなたのため、御名のために、そこに聖所を建てて言いました。
大きな敵の前ですが、神様の大きさを言えばいうほど、敵は小さく見えてきます。この国も神様が与えてくださる国だと宣言しています。神様の大きさを宣言すると、問題が小さくなっていき、ヨシャファテは重圧から解放されて行き平安を取り戻して行きます。
③神様からの約束のことばを聞き、それを信頼して従う。
(14-17)
ときに、主の霊が会衆の中で、アサフ族の出であるレビ人ヤハジエルの上に臨んだ。彼はマタンヤの子エイエルの子ベナヤの子ゼカリヤの子である。彼は言った。「ユダのすべての人々、エルサレムの住民、およびヨシャファテ王よ、よく聞いてください。主はあなたがたにこう言われます。『この大軍のゆえに恐れてはならない。おののいてはならない。これはあなたがたの戦いではなく、神の戦いである。
明日、彼らのところに攻め下れ。見よ、彼らはツィツの坂を上って来る。あなたがたはエルエルの荒野の前、谷の外れで彼らに出会う。
この戦いは、あなたがたが戦うのではない。堅く立って、あなたがたとともにおられる主の救いを見よ。ユダとエルサレムよ、恐れてはならない。おののいてはならない。明日、彼らに向かって出陣せよ。主はあなたがたとともにおられる。』」
この当時は、みことばが預言者を通して語られました。神様の言葉ははっきりと「これはあなたがたの戦いではなく、神の戦いである。」といい、繰り返して「恐れてはならない。おののいてはならない。」と言われます。
神様が戦ってくださいます。だからと言ってボーっとしているのではなく、「明日、彼らのところに攻め下れ。」と言われます。
戦うのは人ですが、実は神様が戦ってくだいます。その結果「主の救いを見よ」と言います。
神様は最初から勝利することを約束してくださいました。
これを聞いた人たちはひれ伏して礼拝します。ひれ伏すことは、自分の全てを手放すことです。神様の言葉に自分を明け渡し、ゆだね、従うことです。主に全てを手放すことは、主に完全に信頼することです。
(18)
ヨシャファテは地にひれ伏し、ユダのすべての人々とエルサレムの住民も主の前にひれ伏して、主を礼拝した。
④神様からのことばがみんなにもわかるように共有し歌い宣言する。
(19)
ケハテの子孫、コラの子孫であるレビ人たちは立ち上がり、大声をあげてイスラエルの神、主を賛美した。
賛美は神様の素晴らしさや神様の約束をみんなに宣言することです。
ヨシャハテ王は人々に神様の勝利を宣言します。王様の役目はそれを人々にしっかり伝えることです。
(20)
こうして、彼らは翌朝早く、テコアの荒野へ出陣した。出陣のとき、ヨシャファテは立ち上がって言った。「ユダおよびエルサレムの住民よ、私の言うことを聞け。あなたがたの神、主を信じなさい。そうすれば、あなたがたは堅く立つことができる。主の預言者たちを信じ、勝利を得よ。」
しかもヨシャファテ王は戦う前から勝利と恵みを宣言しました。それを歌う賛美チームを軍隊よりも先に進めました。ヨシャファテは軍隊で敵に勝つのではなく、神様の勝利の約束によって勝つことがわかっていました。なんと兵隊より先に賛美です。後に続く兵士たちも勝利を確信して進むことができました。
(21)
彼は民と相談し、主に向かって歌う者たちと、聖なる装いをして賛美する者たちとを任命した。彼らが武装した者の前に出て行って、こう言うためであった。「主に感謝せよ。その恵みはとこしえまで。」
神様はみことばの通りに勝利させてくださいました。しかも、相手が同士討ちをして滅んで行きました。神様の言われた通り、この戦いは神様の戦いであり、神様がのみことばは実現します!
(23-24)
アンモン人とモアブ人は、セイル山の住民たちに立ち向かい、これを絶滅させ、根絶やしにした。セイルの住民を滅ぼし尽くすと、彼らは互いに戦って滅ぼし合った。
ユダの人々が、荒野に面した見張り場に上って、その大軍の方を見渡すと、なんと、死体が野に転がっていた。逃れた者は一人もいなかった。
●まとめ
僕たちにもトラブルはあります。そんな中でこの20章は素晴らしいお手本です。
①自分の恐れを神様に言いましょう。自分だけで言うのではなく、みんなにも祈ってもらいましょう。
②神様が今まで良くしてくださったことや神様の偉大さを言い表しましょう。
③神様からの約束のことばを信頼して従いましょう。
④神様からのことばがみんなにもわかるように共有し歌い宣言しましょう。
僕らが神様により頼むことで僕らはますます神様の愛と力を知ることになります!感謝しましょう。ハレルヤ!
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