2023年3月3日金曜日

ルツ記4章

 ルツ記4章

愛するとは、好き嫌いのことではありません。聖書が教える愛は相手のために犠牲を払う決断と行動です。
聖書には、夫に死なれた女性のためには兄弟か近い親戚が再婚して、死んだ人の土地を相続することが定められています。再婚相手はその土地を使用しますが、名義はあくまで死んだ人の名義です。
つまり、夫に死なれた女性と再婚しても、財産の面でのメリットはありません。むしろ扶養すべき家族と管理する土地が増えるだけです。しかも土地の名義は元夫のままです。ボアズはルツを愛し、ルツと結婚することを願いました。ルツとの再婚は犠牲を伴います。
それを決める前に、ボアズは自分よりも先にナオミとルツの土地を買い戻す権利のある親戚がいるのを知って、先にその人と正式に話し合います。神様の前でも人々の前でも正しい手順を踏むことを願いました。彼は相手の意見を尊重します。犠牲を払って愛することも神様の御手の中です。「絶対こうする」というのでなく、必要な話し合いを通して確信を得ていくのが主の導きです。
3 そこで、ボアズは、その買い戻しの権利のある親類の人に言った。
4 もし、あなたがそれを買い戻すつもりなら、それを買い戻してください。しかし、もしそれを買い戻さないのなら、私にそう言って知らせてください。あなたをさしおいて、それを買い戻す人はいないのです。私はあなたの次なのですから。」(…中略…)
ボアズよりも近い親戚の人は条件を知るにつれ、ルツとの再婚、ナオミの土地の買い戻しを拒否します。
5 そこで、ボアズは言った。「あなたがナオミの手からその畑を買うときには、死んだ者の名をその相続地に起こすために、死んだ者の妻であったモアブの女ルツをも買わなければなりません。」
6 その買い戻しの権利のある親類の人は言った。「私には自分のために、その土地を買い戻すことはできません。私自身の相続地をそこなうことになるといけませんから。あなたが私に代わって買い戻してください。私は買い戻すことができませんから。」
この話し合いによって、ボアズは正式にナオミの夫とルツの夫の土地を買い戻し、ルツと結婚することになりました。
9 そこでボアズは、長老たちとすべての民に言った。「あなたがたは、きょう、私がナオミの手から、エリメレクのすべてのもの、それからキルヨンとマフロンのすべてのものを買い取ったことの証人です。
10 さらに、死んだ者の名をその相続地に起こすために、私はマフロンの妻であったモアブの女ルツを買って、私の妻としました。死んだ者の名を、その身内の者たちの間から、また、その町の門から絶えさせないためです。きょう、あなたがたはその証人です。
町の人々はこの結婚を祝福してくれました。
11 すると、門にいた人々と長老たちはみな、言った。「私たちは証人です。どうか、主が、あなたの家にはいる女を、イスラエルの家を建てたラケルとレア(12部族の先祖を生んだ母親)のふたりのようにされますように。あなたはエフラテで力ある働きをし、ベツレヘムで名をあげなさい。
12 また、主がこの若い女を通してあなたに授ける子孫によって、あなたの家が、タマルがユダに産んだペレツの家のようになりますように。」
この結婚は町中の人々から祝福されます。ルツが献身的に主と姑に仕えてきたことを町中の人は知っていました。また、ボアズもまた犠牲を払ってルツを妻とします。愛することは相手にささげることです。
神様もこの結婚を祝福してくださっていることが分かります。その祝福の背後にはルツが主に従う決心をしたこと、姑ナオミがルツの幸いのために行動を起こしたこと、そしてボアズもまた神様とルツを犠牲を払って愛する決心と行動がありました。すべてが主の喜びと祝福でした。
13 こうしてボアズはルツをめとり、彼女は彼の妻となった。彼が彼女のところにはいったとき、主は彼女をみごもらせたので、彼女はひとりの男の子を産んだ。
14 女たちはナオミに言った。「イスラエルで、その名が伝えられるよう、きょう、買い戻す者をあなたに与えて、あなたの跡を絶やさなかった主が、ほめたたえられますように。
15 その子は、あなたを元気づけ、あなたの老後をみとるでしょう。あなたを愛し、七人の息子にもまさるあなたの嫁が、その子を産んだのですから。」
神様は絶望から希望を生み出す方です。ナオミは夫に死なれ、ルツも夫に死なれて途方にくれていました。でも、主とそのことばを第一にして愛することは祝福でした。神様はゼロから無限を造る方です。闇から光を作る方、死から命を作る方です。
ルツとボアズの赤ちゃんはダビデの父エッサイを生みます。そしてエッサイの子どもがダビデです。そしてこのダビデの子孫からイエス様がお生まれになります。
16 ナオミはその子をとり、胸に抱いて、養い育てた。
17 近所の女たちは、「ナオミに男の子が生まれた。」と言って、その子に名をつけた。彼女たちは、その名をオベデと呼んだ。オベデはダビデの父エッサイの父である。
神様を第一にする決断は神様に喜ばれます。ルツはユダヤ人から見下され嫌われていたモアブ人でした。そしてルツは夫に死なれた貧しいやもめでした。ただ、ルツはイスラエルの神様を愛して従うことを選択し続けました。
愛することは相手のために犠牲を払う決断と行動です。
今日、僕らも神様を愛し従いましょう。隣人のために時間を使い、力を使いましょう。神様と隣人を愛する決断は闇から光を、死から命を生み出します。
何もかも失ったナオミとルツの子孫にイエス様がお生まれになります。
僕らも何もかも失っていても大丈夫です。イエス様を信じる人は全てを持っているのと同じです。ハレルヤ!

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