ルツ記3章
神様のお考えは僕らの小さなアタマで考えることよりもずっと優れています。なので、神様からの祝福と導きがほしい、と願うときには神様のおしえを聞き従うことが大事です。そして、神様の導きと祝福を得ることは、僕らがぼーっとしていることではありません。神様のことばを信じ、神様の教えに従う一歩を踏み出すことです。
旧約聖書は夫が死んでしまった女性が夫の兄弟や近い親戚と再婚して子孫を絶やさないようにすることと、土地を貧しさのために手放してしまったならそれを買い戻すことが決められています。(旧約聖書申命記25章)
姑ナオミはルツが貧しいやもめで人生を終えるのではなく、しあわせな再婚ができるようにと願いました。結婚は好き嫌いとか一時の感情で決めることではありません。聖書のことばに従いながら、確信と平安の中で導かれていくことです。
夫を失ったルツにとって、聖書通りの買い戻しの権利があり、再婚相手の可能性のある人はボアズでした。姑ナオミはルツが再婚が彼と再婚できるように行動を起こすように言います。
1 しゅうとめナオミは彼女に言った。「娘よ。あなたがしあわせになるために、身の落ち着く所を私が捜してあげなければならないのではないでしょうか。
2 ところで、あなたが若い女たちといっしょにいた所のあのボアズは、私たちの親戚ではありませんか。
ボアズもまた神様に対して誠実な人です。ナオミは彼が聖書の教えに従ってルツとの関係を誠実に考えてくれると信じていました。ナオミはルツに、彼が寝ているところの足元に行って寝るようにと進めます。ボアズは足元に女性がいることに気付くはずです。そして、彼なら必ず神様の教えの通りの次の行動を決断し導いてくれると信頼します。
4 あの方が寝るとき、その寝る所を見届けてからはいって行き、その足のところをまくって、そこに寝なさい。あの方はあなたのすべきことを教えてくれましょう。」
5 ルツはしゅうとめに言った。「私におっしゃることはみないたします。」
6 こうして、彼女は打ち場に下って行って、しゅうとめが命じたすべてのことをした。
ルツは言われた通りにボアズが寝ているところに行き、ボアズに驚かれます。
8 夜中になって、その人はびっくりして起き直った。なんと、ひとりの女が、自分の足のところに寝ているではないか。
9 彼は言った。「あなたはだれか。」彼女は答えた。「私はあなたのはしためルツです。あなたのおおいを広げて、このはしためをおおってください。あなたは買い戻しの権利のある親類ですから。」
これは「私と再婚してください」という意味でもあります。
ボアズは驚きながらもルツを誠実な女性だと認めます。もちろん、夫を失ってから神様に仕え姑に仕えてきたことをは町中の人が知っています。今回も、若い男性を追いかけているのではなく、主の教えに従いたいと願っていることがわかるからです。
10 すると、ボアズは言った。「娘さん。主があなたを祝福されるように。あなたのあとからの真実は、先の真実にまさっています。あなたは貧しい者でも、富む者でも、若い男たちのあとを追わなかったからです。
ルツと再婚することは、いろんなことが付いてくることをボアズは知っています。貧しさのため売却する必要のある土地を買い戻すこと、そして子孫を残すこと、そして姑ナオミの扶養です。人から見るなら不利益ともいえます。それでも、彼はルツの願いを聞き入れます。
11 さあ、娘さん。恐れてはいけません。あなたの望むことはみな、してあげましょう。この町の人々はみな、あなたがしっかりした女であることを知っているからです。
それでもボアズは慎重です。
聖書の教えに従うなら、ルツと再婚することに関して自分より可能性の高い親戚がいるからです。
12 ところで、確かに私は買い戻しの権利のある親類です。しかし、私よりももっと近い買い戻しの権利のある親類がおります。
13 今晩はここで過ごしなさい。朝になって、もしその人があなたに親類の役目を果たすなら、けっこうです。その人に親類の役目を果たさせなさい。しかし、もしその人があなたに親類の役目を果たすことを喜ばないなら、私があなたを買い戻します。主は生きておられる。とにかく、朝までおやすみなさい。」
今日の登場人物はみんな神様に誠実でいたい、と願う人たちです。神さまを自分のために利用するのではありません。ボアズもまた主に今後のことをお任せしました。主にお任せすることと、主のことばに従って行動することはセットです。
神様を愛し、人を愛することは、僕らの人生の目標です。神様を愛することも人を愛することも、神様のことばを大事にする中で進んでいきます。神様のご計画は僕らが考える計画よりもずっと優れているからです。
今日も僕らが神様と人を愛して歩めますように。どんな小さなことも神様のことばに聞いて判断できますように。神様のことばを考え従う人は幸いです。
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