2023年5月2日火曜日

創世記37章

 創世記37章


僕らがわかる事は、神様が許可された範囲の中だけのことです。小さな視野の中で僕らは一喜一憂しますが、神様の前の真実はもっともっと大きくて僕らの判断をはるかに超えています。ヤコブの息子たちは可愛がられていた弟ヨセフを妬み、殺そうとしました。長男のルベンはそれをやめさせ、弟ヨセフを救い出して父に返そうとします。…ですが、知らないうちに弟ヨセフは売られ、行方不明になってしまいました。



(19-22)

19,彼らは互いに話し合った。「見ろ。あの夢見る者がやって来た。

20,さあ、今こそあいつを殺し、どこかの穴の一つにでも投げ込んでしまおう。そうして、狂暴な獣が食い殺したと言おう。あいつの夢がどうなるかを見ようではないか。」

21,しかし、ルベンはこれを聞き、彼らの手から彼を救い出そうとして、「あの子を打ち殺すのはやめよう」と言った。

22,また、ルベンは言った。「弟の血を流してはいけない。弟を荒野の、この穴に投げ込みなさい。手を下してはいけない。」これは、ヨセフを彼らの手から救い出し、父のもとに帰すためであった。



弟ヨセフを助けようと思って戻ってきたときには、ヨセフは既に売られていなくなっていました。ルベンはそれを知りません。



(26-30)

26,すると、ユダが兄弟たちに言った。「弟を殺し、その血を隠しても、何の得になるだろう。

27,さあ、ヨセフをイシュマエル人に売ろう。われわれが手をかけてはいけない。あいつは、われわれの弟、われわれの肉親なのだから。」兄弟たちは彼の言うことを聞き入れた。

28,そのとき、ミディアン人の商人たちが通りかかった。それで兄弟たちはヨセフを穴から引き上げ、銀二十枚でヨセフをイシュマエル人に売った。イシュマエル人はヨセフをエジプトへ連れて行った。

29,さて、ルベンが穴のところに帰って来ると、なんと、ヨセフは穴の中にいなかった。ルベンは自分の衣を引き裂き、

30,兄弟たちのところに戻って来て言った。「あの子がいない。ああ私は、私は、どこへ行けばよいのか。」



この時以来、ルベンは23年間も弟ヨセフはいなくなってしまった、と思い続けました。

また、父ヤコブは「ヨセフは獣に食い殺された」と思い続けました。兄たちがヨセフの長服をヤギの血で浸し、そのように偽装したからです。


(31-34)

31,彼らはヨセフの長服を取り、雄やぎを屠って、長服をその血に浸した。

32,そして、そのあや織りの長服を父のところに送り届けて、言った。「これを見つけました。あなたの子の長服かどうか、お調べください。」

33,父はそれを調べて言った。「わが子の長服だ。悪い獣が食い殺したのだ。ヨセフは確かに、かみ裂かれたのだ。」

34,ヤコブは自分の衣を引き裂き、粗布を腰にまとい、何日も、その子のために嘆き悲しんだ。



僕らが思い込んでいることは全て真実ではないし、僕らがわかることが全てでもありません。「隠されていることは、私たちの神、主のものである。」と聖書は言います。(申命 29:29)また、悲しみ嘆くことは大切ですが、それが真実とも限りません。やがて全てが明らかになる日がきます。僕らは簡単に善悪をつけたがりますが、神様はもっと大きくて、僕らの判断を超えています。「ですから、あなたがたは、主が来られるまでは、何についても、先走ったさばきをしてはいけません。」(1コリント4.5)


ヨセフは行方不明で死んだと思われていたのに、生きていました。しかも、途中の苦難は神様のご計画の中で必要なプロセスでした。イエス様は人の目には捨てられ、殺され、葬られたのに復活し、栄光を持っておられます。イスラエル国家も人の目には捨てられ、消失したと思われたのに復活しています。神様のご計画は僕らが思うよりもっともっと大きくて人間の判断をはるかに超えています。

僕らに与えられているのは「わざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのもの」です。(エレミヤ29.11)今日も僕らの視野が神様によって広く、大きくされますように!

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