2024年3月20日水曜日

マタイ26.14-25

 マタイ26.14-25


悪魔に従うと、ちょっといい思いをさせてくれます。でもその先は絶望と死です。イエス様を裏切るとちょっとだけいいことがあります。ユダは裏切って銀貨30枚を手に入れました。



(14節から16節)

14,そのとき、十二人の一人で、イスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところへ行って、

15,こう言った。「私に何をくれますか。この私が、彼をあなたがたに引き渡しましょう。」すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。

16,そのときから、ユダはイエスを引き渡す機会を狙っていた。



銀貨30枚は当時の奴隷の値段だそうです。今の日本円に換算すると30万円だとか85万円だったとか諸説あります。

いずれにしても、住むところもないような生活をしていた弟子たちにとっては大金だったようです。罪はご褒美をくれます。悪魔はお金を使うことが多いようです。お金は肉欲や目の欲を満たし、暮らし向きを良くする万能薬に見えます。だから悪魔はお金で人を誘惑するようです。聖書は言います。



(1テモテ6.9-10)

9,金持ちになりたがる人たちは、誘惑と罠と、また人を滅びと破滅に沈める、愚かで有害な多くの欲望に陥ります。

10,金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは金銭を追い求めたために、信仰から迷い出て、多くの苦痛で自分を刺し貫きました。



イエス様でさえこの世の富で悪魔に誘惑され「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」と声をかけられています。(マタイ4.9)罪の報酬は死です。(ローマ6.23)お金のためにイエス様を裏切ったユダはこの後絶望して自殺します。



(マタイ27章3節から5節)

3,そのころ、イエスを売ったユダはイエスが死刑に定められたのを知って後悔し、銀貨三十枚を祭司長たちと長老たちに返して、言った。

4,「私は無実の人の血を売って罪を犯しました。」しかし、彼らは言った。「われわれの知ったことか。自分で始末することだ。」

5,そこで、彼は銀貨を神殿に投げ込んで立ち去った。そして出て行って首をつった。



悪魔は少しのご褒美をくれますが、その次には呪いと死が待っています。だからイエス様は最初から裏切ることはわざわいだと言っています。その先に何も良いことがないからです。



(21節から24節)

21,皆が食事をしているとき、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに言います。あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ります。」

22,弟子たちはたいへん悲しんで、一人ひとりイエスに「主よ、まさか私ではないでしょう」と言い始めた。

23,イエスは答えられた。「わたしと一緒に手を鉢に浸した者がわたしを裏切ります。

24,人の子は、自分について書かれているとおりに去って行きます。しかし、人の子を裏切るその人はわざわいです。そういう人は、生まれて来なければよかったのです。」



罪で儲かっても、良いことがないどころかむしろマイナスです。全てを失うからです。イエス様は言われます。「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分のいのちを失ったら何の益があるでしょうか。そのいのちを買い戻すのに、人は何を差し出せばよいのでしょうか。」(マタイ16.26)


悪魔は昔も今もお金を使って人を殺します。江戸幕府はキリシタンを密告した人に賞金を与えていました。1710年頃の高札には、宣教師を密告した人は銀500枚、修道士を密告した人には銀300枚を与えるとあったそうです。当時の銀500枚はなんと今の約3580万円です。かくまった人、宣教師に協力した人もを密告の対象になり彼らは殺されました。キリシタンを殺すことはキリストの体の部分を殺すことです。悪魔の目的はキリストを貶め、人を絶望させ苦しめ殺すことです。その途中経過ではお金で願いを叶え、いい思いをさせてくれます。


富と栄光と力は悪魔のものでも人間のものでもありません。イエス様こそそれらを受けるに相応しいお方です。「ほふられた小羊は、力と、富と、知恵と、勢いと、誉れと、栄光と、賛美を受けるにふさわしい方です。」(黙示録5.12)


大富豪のスティーブジョブスは人生の最後に次のように言っています。

認められることや富は、 迫る死を目の前にして色あせていき、 何も意味をなさなくなっている。(…中略…)終わりを知らない富の追求は、 人を歪ませてしまう。 私のようにね。(…中略…)私が勝ち得た富は、 一緒に持っていけるものではない。 」


国と力と栄は永遠に主のものです。その先に、僕らもイエス様と一緒に祝福と栄光が永遠に与えられる世界が待っています。今日も力は主のもの。富は主のもの。栄光は主のものです。すべての富と力と誉を主にお返しましょう。ハレルヤ!



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