2024年11月14日木曜日

イザヤ44.1-5、21-23 主のしもべ

 イザヤ44.1-5、21-23


「しもべ」とか「奴隷」はこの世では悪い意味です。無理やりに、強制的に、意思に反して従わされているからです。ところが、聖書が言う「神の奴隷」や「神のしもべ」は意味が全然違います。神様に従うことには喜びです。神様を愛し愛される関係だからです。神様の意志に従って動くことが、喜びと平安と祝福そのものです。神様はイスラエルを「しもべ」として造り祝福しようとしています。しもべは神様の意志を実行する役目を持っています。しかも、そこには確かな神様の導きと守りと祝福があります。しもべとは、神様に愛されながら、神様の意思を喜んで実行する人たちのことです。



(1-5節)

1,「今、聞け。わたしのしもべヤコブ、わたしの選んだイスラエルよ。

2,あなたを造り、あなたを母の胎内にいるときから形造り、あなたを助ける主はこう言う。恐れるな。わたしのしもべヤコブ、わたしの選んだエシュルンよ。

3,わたしは潤いのない地に水を注ぎ、乾いたところに豊かな流れを注ぎ、わたしの霊をあなたの子孫に、わたしの祝福をあなたの末裔に注ぐ。

4,彼らは流れのほとりの柳の木のように、青草の間に芽生える。

5,ある者は『私は主のもの』と言い、ある者はヤコブの名で自分を呼び、ある者は手に『主のもの』と記してイスラエルの名を名乗る。」



スポーツチームのメンバーはチームに所属していることを喜び、チームのために尽くし、コーチの指示に従い、チームの成功に全力を尽くします。自分の時間やエネルギーを犠牲しますが、役割を果たす喜びや勝利は自分の喜びです。「自分はこのチームのメンバー」ということに誇りと喜びを持ちます。この姿勢は、神様に仕えることの喜びに似ています。

同じように、イスラエルは『私は主のもの』と言い、「ヤコブの名で自分を呼び」ます。(5)神様のしもべとして選ばれたこと、そして神様の勝利と栄光を現す自分たちであることを喜んでいるからです。実は、神様は人の助けやチームを使わなくても勝利と栄光を現すことができる方です。でも、神様はあえて人を選び、一緒に神様のご計画を実現なさる方です。神様は愛だからです。



(21-23節)

21,ヤコブよ、これらのことを心に留めよ。イスラエルよ、あなたはわたしのしもべ。わたしがあなたを形造った。あなたは、わたし自身のしもべだ。イスラエルよ、あなたはわたしに忘れられることがない。

22,わたしは、あなたの背きを雲のように、あなたの罪をかすみのように消し去った。わたしに帰れ。わたしがあなたを贖ったからだ。」

23,天よ、喜び歌え。主がこれを成し遂げられたから。地の底よ、喜び叫べ。山々よ、喜びの歌声をあげよ。林と、そのすべての木々も。主がヤコブを贖い、イスラエルのうちに栄光を現されたからだ。



これは僕らにも適用できます。僕らが生きる意味は、神様を喜ばせ、神様のご計画を実行に移すことです。そもそも、そのために造られたのが僕らです。「あなたはわたしのしもべ。わたしがあなたを形造った。」とある通りです。(21)神様から離れて「自分を喜ばせよう」「自分の願いを実現させよう」と思うと虚しく苦しくなります。本来のポジションではないからです。反対に自分を捨て、自分の願いや計画を手放して神様に従うと、損するどころか逆に喜びや幸せを感じるようになります。


困っている人を助けたり、モノや力を共有することは自分自身にとっても喜びになります。神様の喜びだからです。神様の栄光と力は僕らの行動を通して現されます。


イスラエルがしもべであったと同じように、イエス様を信じてつながる僕らも祝福されたしもべです。「わたしの霊をあなたの子孫に、わたしの祝福をあなたの末裔に注ぐ。」(3)とあります。イエス様を信じた人はイスラエルの子孫であり祝福が注がれ、主の霊が与えられます。しもべは自分の願いではなく主人の願いを行います。使徒20章35節は、「受けるよりも与える方が幸いである」とあります。僕らはしもべです。自分を捨ててイエス様に従う人には、喜びと祝福が溢れます。



(マルコの福音書 8章34~35節)

それから、群衆を弟子たちと一緒に呼び寄せて、彼らに言われた。「だれでもわたしに従って来たければ、自分を捨て、自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。

自分のいのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしと福音のためにいのちを失う者は、それを救うのです。



この世のしもべと神様のしもべは全然違います。僕らはキリストのしもべです。僕らが良い行いをすることは、イエス様の栄光です。「あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようになるためです。」(マタイ5.16)ハレルヤ!

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