祈りは神様との本音の交わりです。背伸びせず、そのままの気持ちを言うことが大事です。詩篇は祈りのお手本です。
苦しい時に、嘆きをそのまま神様に注ぎだし、叫び、求めるのは大事な祈りです。神様は僕らの心の中を全てご存知です。良く見せようとか、平安なフリとかしても意味がありません。嘆きを注ぎ出すことは神様の前で誠実な正直な祈りです。
(1-2)
苦しむ者の祈り。彼が気落ちして、自分の嘆きを主の前に注ぎ出したときのもの。
主よ私の祈りを聞いてください。私の叫びがあなたに届きますように。
私の苦しみのときに御顔を私に隠さないでください。私に耳を傾けてください。私が呼ぶときにすぐに私に答えてください。
この時、この人は「もう自分は終わりだ」と思っていたようです。枯れて捨てられる草のように、人生の終わりが近いと思っています。
(3-5)
私の日は煙の中に尽き果て私の骨は炉のように燃えているのです。
私の心は青菜のように打たれてしおれパンを食べることさえ忘れました。
私の嘆きの声で私の骨は肉に溶けてしまいました。
彼は自分を汚れていて孤独だと嘆きます。それを汚れた鳥で表現します。
(6-7)
私はまるで荒野のみみずく廃墟のふくろうのようです。私は眠ることもできず屋根の上のはぐれた鳥のようになりました。
周りの人たちがみんな自分を囲んで中傷し攻撃し続けます。神様の激しい憤りを受けて捨てられた、と彼は嘆きます。
(8)
敵は絶えず私をそしり嘲る者は私を名指しにして毒づきます。
(10-11)
それはあなたが憤りと激しい怒りのゆえに私を持ち上げ私を投げ捨てられたからです。
私の日は伸びていく夕影のようです。私は青菜のようにしおれています。
自分は神様に捨てられた、と思っていることも彼は正直に言いましょう。祈りは悲しみや嘆きだけでは終わりません。でも、まずは正直に言葉にすることからスタートします。神様が願っておられる祈りはキレイな言葉だけを言うことではありません。自分のぐちゃぐちゃな悲しみ、怒り、孤独、恐れなど、全部言いましょう。神様は聞いてくださいます。そして、神様は次の祈りへと導いてくださいます。悲しみを嘆く祈りは大事なスタートです。
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