2022年12月30日金曜日

ルカ1.67-80

 イエス様は今から約2000年くらい前に地上に来られましたが、それは何千年も前からの預言(旧約聖書に書いてある預言)の実現でした。その預言を知っていたユダヤ人たちにとっては「神様の預言は本当だ!」という喜びですイエス様がお生まれになる少し前に祭司ザカリヤは聖霊に満たされて(神様の霊に満たされて)次のように言って賛美しています。(ザカリヤという人は、預言者ヨハネの父親です。)


(67-70)

さて、父親のザカリヤは聖霊に満たされて預言した。「ほむべきかな、イスラエルの神、主。主はその御民を顧みて、贖いをなし、救いの角を私たちのために、しもべダビデの家に立てられた。古くから、その聖なる預言者たちの口を通して語られたとおりに。


生まれてくるイエス様のことを「救いの角(つの)」と言っています。救いの力、という意味です。このイエス様が「ダビデの家に立てられた。」と言っています。ダビデという人はこの時代のさらに約1000年前のイスラエルの王様です。神様はそのダビデの家系の子孫の中から「永遠の王様」が生まれる、と何度も預言しておられました。少し旧約聖書を紹介します。


(1歴代誌 17:11-14)

わたし(神様)は、あなた(ダビデ)の息子の中から、あなたの世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。(…中略…)わたしはその王座をとこしえまでも堅く立てる。(…中略…)わたしは、彼をわたしの家とわたしの王国の中に、とこしえまでも立たせる。彼の王座は、とこしえまでも堅く立つ。


ユダヤ人(イスラエル人)ならみんなこの預言も知っています。ザカリヤも知っていました。だから、神様は預言通りに救いの力をダビデの家系の中から立ててくださった!と喜んでいます。しかも、この救いの王の王座は「とこしえ(永遠)までも堅く立つ。」と繰り返されています。ユダヤ人みんな、この救いの王が生まれる預言を信じて待ち望んでいました。だからザカリヤは神様が「古くから、その聖なる預言者たちの口を通して語られたとおりに。」(70)と感謝して賛美しています。


新約聖書はイエス様がダビデの子孫であることを強調して「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図。」と書き始めています。(マタイ1.1)これによってユダヤ人たちは「やっぱり!」「本当だ!」と神様の預言のことばの真実さをほめたたえます。「このすべての出来事(イエス様の周辺で起こったこと全部)は、主が預言者を通して言われた事が成就するためであった。」と聖書は言います。(マタイ1:22


預言はダビデの時代だけでなく、そのさらに1000年くらい前(BC2000年くらい)のユダヤ人の先祖アブラハムに対する預言や契約の実現でもありました。だからザカリヤは感謝してい言っています。


(72-73)

主は私たちの父祖たちにあわれみを施し、ご自分の聖なる契約を覚えておられた。私たちの父アブラハムに誓われた誓いを。


神様はこのアブラハムに、あなたを祝福する、あなたの子孫も祝福する、と約束(契約)をされました。その子孫がイスラエル人たちです。でも、この時代のイスラエルはローマ帝国に支配されて、とても惨めな時代です。それでも神様は契約を忘れていないし、必ず祝福する、という誓いを忘れる神様ではありません。旧約聖書に書かれている預言(契約)はたくさんありますが、その一部を紹介します。


(創世 12:2-3 

わたし(神様)はあなた(アブラハム)を大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」


(創世 22:18)

あなた(アブラハム)の子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。


イスラエル人が一人の子孫によって祝福されるだけでなく、その子孫は世界の全ての国々を祝福する、とあります。これは一体誰のことだろう、とユダヤ人ならみんな関心があったし期待がありました。新約聖書はこう解説しています。


(ガラテヤ3:16)

ところで、約束は、アブラハムとそのひとりの子孫に告げられました。神は「子孫たちに」と言って、多数をさすことはせず、ひとりをさして、「あなたの子孫に」と言っておられます。その方はキリストです


ザカリヤは神様がアブラハムに言われた約束(契約)に対する信仰と感謝があって賛美しています。


(72-73)

主は私たちの父祖たちにあわれみを施し、ご自分の聖なる契約を覚えておられた。私たちの父アブラハムに誓われた誓いを。


僕たちの世界は罪と悪に支配され、暗闇の中にあります。でも、イエス様は完全に悪に勝利し、罪を赦し、きよめてくださるためにこの地上に来てくださいました。「敵」とは罪や悪で人間をコントロールする悪魔ですやがて生まれる女の子孫の中からこの悪魔を踏み砕く救い主が来ることは創世記から預言されていました。


(創世 3:15

わたし(神様)は、おまえ(悪魔)と女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫(イエス様)との間に、敵意を置く。彼(イエス様)は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」


イエス様は悪魔に勝利します。悪魔は敗北が決まっています。が、まだその時が来ていないので今はまだ泳がされています。イスラエル人だけでなく、イエス様を信じる人はイスラエル人への祝福と同じ祝福と勝利が与えらると聖書は言います。(ガラテヤ3.7-8など)

イエス様を信じる人は先に悪魔の支配から解放されて救われた人たですザカリヤはイエス様によって敵から勝利することを先取りして賛美しています。


71

この救いは、私たちの敵からの、私たちを憎むすべての者の手からの救いである。


74

主は私たちを敵の手から救い出し、恐れなく主に仕えるようにしてくださる。


クリスマスは希望です悪魔に支配されている人たちが解放されます。死と苦しみと闇のこの世界にいのちの光が朝の光のように訪れました。イエス様を信じる人は罪が赦され、救われます。救われた人たちは永遠のいのちと平和に入っています。


(78-79)

これは私たちの神の深いあわれみによる。そのあわれみにより、曙の光が、いと高き所から私たちに訪れ、暗闇と死の陰に住んでいた者たちを照らし、私たちの足を平和の道に導く。」


クリスマスは希望です。クリスマスは勝利ですクリスマスは神様の預言の実現です。感謝しましょう。ハレルヤ!

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