2022年12月13日火曜日

エゼキエル26章

栄光とお金を手に入れることが正しく良いことだと思うのがこの世界です。ところが、どんなに富と力を手に入れても、神様に永遠に滅ぼされ裁かれるなら意味がありません。イエス様は「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。」とおっしゃいます。(マタイ16.26)主を忘れた富と権力がどれほどに虚しいものか、その結果がどんなに悲惨なものかを聖書は教えています。 ツロという町は歴史の中でも特に繁栄をし、「わたしは美の極みだ」(27.3)「わたしは神だ。海の真ん中で神の座に着いている」(28.2)というほどに富と権力と美しさを手に入れた町です。ツロはエルサレムが滅びる時に「あはは」と笑います。エルサレムが滅んでくれると、ビジネス的にはさらに儲かるからです。 (1-3) 第十一年の、その月の一日、私に次のような主のことばがあった。 「人の子よ。ツロはエルサレムについて、『あはは。国々の民の門は壊され、私に明け渡された。私は豊かになり、エルサレムは廃墟となった』と言った。 リビングバイブル2節を次のように訳しています。 『それ見たことか。エルサレムは地中海沿岸と、ヨルダン川沿いの南北に通じるドル箱の通商路を手中におさめていたが、ついに打ち破られた。今度はおれ様の出番だぞ。エルサレムが廃墟になったので、おれ様が金持ちになれるのだ』 神様はエルサレムを笑うツロを敵と皆し、徹底的に滅ぼします。 (3-6) それゆえ──神である主はこう言われる──ツロよ、わたしはおまえを敵とする。海が波をうねらせるように、多くの国々をおまえに向けて攻め上らせる。 彼らはツロの城壁を荒らし、そのやぐらを壊す。わたしはそのちりを払い去って、そこを裸岩にする。 ツロは海の中の網干し場となる。わたしが語ったからだ。──神である主のことば──ツロは諸国の餌食となり、 それに属する沿岸側の町々も剣で滅ぼされる。そのとき彼らは、わたしが主であることを知る。」 7節以降は神様がどのようにツロを滅ぼすのか、その悲惨な様子を具体的に書いています。それは歴史の中で実現しました。その残酷さを見聞きした周りの国々はあまりの恐怖に身震いするほどです。 (15-16) 神である主はツロにこう言われる。「刺された者がうめき、おまえの中で虐殺が行われるとき、おまえが崩れ落ちるその響きに、島々は揺れ動かないだろうか。 海の君主たちはみな、その王座から降り、上着を脱ぎ捨て、あや織りの衣服を脱ぐ。彼らは戦慄を身にまとって地面に座り、おまえのことで絶えず身震いし、啞然とする。 ツロはもともとイスラエルのダビデ王やソロモン王と友好関係を結び、エルサレムの神殿を一緒に作り上げた同盟国でした。(2サムエル5章、1列王記5章、7章)でも、「昔、良いことをしたことがある」ことは救いにはなりません。 今日も悪魔はこの世の栄華を手にするように提案して来ます。お金と力のと栄光のために神様を礼拝するのをやめるように、です。 (マタイ4:8-9) 今度は悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華を見せて、言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」 その結末は悲惨です。 今日、この世の栄光でなく、自分の栄光ではなく神様の栄光を求める日でありますように。何をするにも神様に喜ばれることを第一に選んで行けますように。

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