もしも、神様と隣人を愛さないなら、聖書の知識は人を高ぶらせるだけです。「知識は人を高ぶらせ、愛は人を育てます。」とあります。(1コリント8.2)イエス様の時代の聖書の先生たちは高ぶりのワナにはまっていました。
(5-7節)
彼らのしていることはみな、人に見せるためです。経札の幅を広くしたり、衣のふさを長くしたりするのもそうです。また、宴会の上座や会堂の上席が大好きで、広場であいさつされたり、人から先生と呼ばれたりすることが好きです。
聖書のことばを「あなたの手に結びつけ、記章として額の上に置きなさい。」(申命記6.8)と旧約聖書にあります。そこで、当時の教師たちは文字通り聖書のことばが入った箱を腕と額につけていました。しかも、大きめに作って「神様のことばを大事にしていますよー!」とアピールしていました。イエス様は「彼らのしていることはみな、人に見せるためです。」とおっしゃいます。
僕らも同じですが、人からチヤホヤされるのが大好きです。神でなく自分がほめられ、自分が高められたいのです。これは今も昔も変わらない現実です。なので、イエス様は「先生」「師」「父」と呼ばれてはいけない、とハッキリ言われます。僕も「先生」と言われることにすっかり慣れてしまいました。が、それは危険です。捨てるべき危険な呼び名です。
(8-12節)
しかし、あなたがたは先生と呼ばれてはいけません。あなたがたの教師はただひとりしかなく、あなたがたはみな兄弟だからです。
あなたがたは地上のだれかを、われらの父と呼んではいけません。あなたがたの父はただひとり、すなわち天にいます父だけだからです。
また、師と呼ばれてはいけません。あなたがたの師はただひとり、キリストだからです。あなたがたのうちの一番偉大な者は、あなたがたに仕える人でなければなりません。だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます。
牧師はただみことばを教え、祈るために神様に呼ばれ召された人にすぎません。偉いのでなく、役目が与えられた人にすぎません。牧師はみことばで人々に仕える人です。ある教会では「牧師」の呼び名を禁止して、代わりに「僕使」の呼び名を使っています。こちらの方がイエス様の願いに近いと思います。神様以外はみんな兄弟姉妹です。教師は神様だけ、父は神様だけ、師はキリストだけです。
だのに、僕らは神様より人間に注目し、人間の言葉を重んじて、あの先生がこう言った、こっちの先生はああ言ったと振り回されて疲れます。逆に、イエス様のところに行く人は癒されます。
(マタイ11:28-30)
すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」
イエス様のもとに導かないで、ああしなさい、こうしなさい、と教えるだけの人は重荷を他人に負わせているかのようです。
(3-4節)
彼らの行ないをまねてはいけません。彼らは言うことは言うが、実行しないからです。また、彼らは重い荷をくくって、人の肩に載せ、自分はそれに指一本さわろうとはしません。
イエス様は教えるだけでなく、愛してくださる方です。イエス様は神様なのに、弟子たちの足を洗う方です。イエス様は罪を嫌い、裁きを与える神様なのに、罪人を愛し、呪いを受けて殺される側に来てくださる方です。イエス様は賛美を受ける方なのに、呪いや罵りを受ける方です。イエス様こそ模範です。
(11-12節)
あなたがたのうちの一番偉大な者は、あなたがたに仕える人でなければなりません。だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます。
イエス様を信じた僕らのうちに、イエス様の御霊が住んでおられます。そして、僕らの態度も行動もだんだん、イエス様に似る姿に変えられて行きます。この世は上にいけ、上に行け、自分がほめられるように、と上を目指します。ところが、イエス様は下に、下に、と謙遜と死を目指します。そのイエス様が御霊によって僕らを謙遜へと導いてくださいます。そして、最後には高ぶる人は低くされ、低くする人が高くされます。
まだまだ僕らの心には自慢や上昇志向や自分への賛美の邪心が残っています。でも、必ず変えられます。イエス様に似たものへと変えてくださいます。自慢が残っていることを認めてそれをやめ、手放す祈りをしましょう。僕らは工事中です。ますます新しく作り変えられます。
(ピリピ 2:3-5)
何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。(…中略…)あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿