2023年1月11日水曜日

ルカ8.26-39

 悪霊と聞くとなんとなく僕らは「怖いなー」と思うのですが、でも、恐れているのは悪霊の側です悪霊はイエス様には逆らえません。そしてイエス様は悪霊をこの世界から追い出し「底知れない穴」に閉じ込め、最後には永遠の火で焼き尽くしてしまいます。

聖書に悪霊とイエス様が出会う場面が何度も書かれていますが、悪霊はいつもイエス様を恐れています。今日の箇所でも悪霊は「苦しめないでください」とか(28)「底知れぬ所に行けと自分たちにお命じにならないように」とひれ伏して懇願しています。(30)


(27-29)

イエスが陸に上がられると、その町の者で、悪霊につかれている男がイエスを迎えた。彼は長い間、服を身に着けず、家に住まないで墓場に住んでいた。彼はイエスを見ると叫び声をあげ、御前にひれ伏して大声で言った。「いと高き神の子イエスよ、私とあなたに何の関係があるのですか。お願いです私を苦しめないでください。」それは、イエスが汚れた霊に、この人から出て行くように命じられたからであった。


悪霊は人間に取り付き、人間性を失わせ、その人を殺します。この人は「長い間、服を身に着けず、家に住まないで墓場に住んでいた。」とあります。イエス様が湖を渡ってこの土地に来られたのはこの人を解放するためでした。誰にも見放され、狂って墓場に住んでいる人をイエス様を愛しています。99匹の羊を置いてでも、1匹の羊を探し救う羊飼いのように、イエス様にとっては誰からも見捨てられたような悪霊に取り憑かれた人を大事にし、救ってくださる方です


(29)

汚れた霊はこの人を何回も捕らえていた。それで彼は鎖と足かせでつながれて監視されていたが、それらを断ち切っては、悪霊によって荒野に駆り立てられていた。


イエス様は人を愛し、人を悪霊から解放します。イエス様が命じると悪霊は人から出て行きます。イエス様にとって悪霊は敵ではありません。この時は大勢の悪霊が一人の男に取り付いていて、悪霊たちは豚に入ることの許可をイエス様に求めます。


(32-33)

ちょうど、そのあたりの山に、たくさんの豚の群れが飼われていたので、悪霊どもは、その豚に入ることを許してくださいと懇願した。イエスはそれを許された。悪霊どもはその人から出て、豚に入った。すると豚の群れは崖を下って湖へなだれ込み、おぼれて死んだ。(…中略…)人々は、起こったことを見ようと出て来た。そしてイエスのところに来て、イエスの足もとに、悪霊の去った男が服を着て、正気に返って座っているのを見た。それで恐ろしくなった。(…中略…)

ゲラサ周辺の人々はみな、イエスに、自分たちのところから出て行ってほしいと願った。非常な恐れに取りつかれていたからであった。


イエス様は悪霊たちが豚に入ることを許可しました。その結果、2000匹の豚が悪霊に取り憑かれて溺死しました。豚飼いたちにとっては大損害ですそれでもイエス様にとっては一人の男の救いの方がもっと大事でした。逆に、この土地の人たちは一人の男が救われたことよりも、2000匹の豚が死んだことの損害への恐れの方が大きかったようです。イエス様に「自分たちのところから出て行ってほしい」と願いました。


誰にも見向きもされない、一目につかないところで苦しんでいる悪霊に取り憑かれた人をイエス様は解放してくださいます。悪霊はやがて一掃されます。今はイエス様の許可の中でのみ活動が許可されていますが、やがて滅ぼされる運命です。イエス様にとっては大事な一人ですそして、悪霊はイエス様を恐れています。僕らは悪霊を「怖いなー」と思うのですが、でも、恐れているのは悪霊の側ですイエス様は悪霊をこの世界から追い出し「底知れない穴」に閉じ込め、最後には永遠の火で焼き尽くしてしまいます。


恐れることはありません。

悪魔も悪霊もイエス様を恐れています。僕らがイエス様に従うなら悪魔は逃げていきます。


(ヤコブ 4:7)

ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。

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