2023年3月1日水曜日

創世記37.18-36

 創世記37.18-36

神様のお考えは高すぎてわからないことがあります。神様はイスラエルを選び、その子孫を祝福すると約束してくださいました。…だのに、その家族は妬みと憎しみと殺意に取りつかれています。
神様のなさることは合気道とか柔道のようです。相手が自分に向かってくる力を逆に利用して勝利することがおできになります。罪や悪さえも神様は良い事のために用いる方です。
彼らの家族関係は悲惨でした。ヨセフは末っ子でお父さんに愛され、特別に良い服を着せてもらいます。兄たちは面白くありません。さらに、末の息子ヨセフは神様から夢を見させられます。それは兄たちが自分を拝む、という夢です。その夢によって、兄たちはさらに殺意に取りつかれていきます。
(創世記 37.5)
あるとき、ヨセフは夢を見て、それを兄たちに告げた。すると彼らは、ますます彼を憎むようになった。
兄たちはヨセフを憎み、殺そうと計画します。自分たちが弟ヨセフを拝むようになる、という夢を話していることが許せませんでした。
18 彼らは、ヨセフが彼らの近くに来ないうちに、はるかかなたに、彼を見て、彼を殺そうとたくらんだ。
19 彼らは互いに言った。「見ろ。あの夢見る者がやって来る。
20 さあ、今こそ彼を殺し、どこかの穴に投げ込んで、悪い獣が食い殺したと言おう。そして、あれの夢がどうなるかを見ようではないか。」(…中略…)
23 ヨセフが兄たちのところに来たとき、彼らはヨセフの長服、彼が着ていたそでつきの長服をはぎ取り、
24 彼を捕えて、穴の中に投げ込んだ。その穴はからで、その中には水がなかった。
自分では出られない穴の中に投げ込むと、彼は餓死するか野獣に殺されるかです。穴に弟を投げ込むと、彼らはその助けを求める声を聞きながら食事をします。苦しむ彼を横目に見ながら食事ができるほど、憎しみは人間の心を冷酷にします。
25 それから彼らはすわって食事をした。
途中で兄ユダは彼を奴隷として商人に売ることを思いつきます。自分たちで殺したことにならないように、売った方が良いと思たったようです。そしてヨセフを商品のように売ってしまいます。
26 すると、ユダが兄弟たちに言った。「弟を殺し、その血を隠したとて、何の益になろう。
27 さあ、ヨセフをイシュマエル人に売ろう。われわれが彼に手をかけてはならない。彼はわれわれの肉親の弟だから。」兄弟たちは彼の言うことを聞き入れた。
28 そのとき、ミデヤン人の商人が通りかかった。それで彼らはヨセフを穴から引き上げ、ヨセフを銀二十枚でイシュマエル人に売った。イシュマエル人はヨセフをエジプトへ連れて行った。
この時、ヨセフは苦しみながら助けを求めますが、兄たちは聞き入れません。(創世記42.21)さらに彼らはヨセフの服をヤギの血に浸し、父親に「弟は獣に殺された」と思わせます。悶え苦しむ父親を見ても何とも思わないほど、家族関係は壊れていました。
33 父は、それを調べて、言った。「これはわが子の長服だ。悪い獣にやられたのだ。ヨセフはかみ裂かれたのだ。」
34 ヤコブは自分の着物を引き裂き、荒布を腰にまとい、幾日もの間、その子のために泣き悲しんだ。
35 (…中略…)、「私は、泣き悲しみながら、よみにいるわが子のところに下って行きたい。」と言った。こうして父は、その子のために泣いた。
この家族から祝福が始まります。捨てられたヨセフはエジプトで総理大臣となり、兄たちは彼にひれ伏すようになります。また、ヨセフが売られたことで一家は救われ守られていきます。
やがて、大飢饉が起こり、食べ物がなくなり、エジプトに売られ大臣になっていたヨセフが兄たちと父を救います。
神様はいつも絶望から希望を、闇から光を造り出す方です。
憎しみも妬みも殺人も、そして、人を奴隷にすることも神様がお嫌いになる罪です。でも、その悪の力を神様は良いことのために使い逆転される方です。神様の祝福のご計画は僕らの愚かさによって止まることはありません。
僕らの周りにも「どうしてこんな悲惨な争いがあるのか…」とがっかりすることが沢山あります。でも、聖書は言います。
(新約聖書ローマ 8:28)
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。
今日も希望を持ちましょう。目の前は暗くても、その上に神様の希望のご計画があります。僕らの考えよりもはるかに高い神様のことばを信頼しましょう。
罪や悪さえも神様は良い事のために用いることができる方です。ハレルヤ!

0 件のコメント:

コメントを投稿