2023年3月1日水曜日

創世記38.1-11

 創世記38.1-11

「朱に交われば赤くなる」ということわざのは、「人は交わる友達によって、善悪どちらにも感化される」という意味です。同じような教えが聖書にあります。
(新約聖書 1コリント 15:33)
友だちが悪ければ、良い習慣がそこなわれます。
祝福が約束されたはずのユダは神様の家族から離れていきました。そして、新しい場所で生活を始めます。ところが、この地域の人たちも、ヒラという友人も売春や偶像礼拝が当たり前の人たちでした。家族の中にいた時からすでにユダは弟への嫉妬、殺意、お金に取りつかれていましたが、さらに家族を離れることで神様から離れることが加速して行ったようです。
1 そのころのことであった。ユダは兄弟たちから離れて下って行き、その名をヒラというアドラム人の近くで天幕を張った。
2 そこでユダは、あるカナン人で、その名をシュアという人の娘を見そめ、彼女をめとって彼女のところにはいった。
お父さんのヤコブも、おじいちゃんのイサクも、誰と交わるか、誰と結婚するかということをすごく大事に考えていました。なぜなら、人は交わる相手によって神様から離れていくことを知っていたからです。この土地の人と交わらないようにと、聖書は何度も警告しています。
ユダはあっさりと偶像や売春が当たり前のカナン人の女性と結婚します。そして自分の子たちもカナン人の女性たちと結婚させます。子どもたちはこの土地の悪習に染まり、神様に殺されます。ひどく堕落していたようです。
7 しかしユダの長子エルは主を怒らせていたので、主は彼を殺した。
ユダは子どもたちに神様のことを伝えなかったようです。長男エルは神様の怒りを買い、殺されました。どんなひどい罪だったのかは書かれていません。当時、跡継ぎを絶やさないために、死んだ人の弟が兄の嫁に子どもを産ませる文化がありました。生まれた子どもが死んだ兄の名前と兄の財産を継ぐ人になります。
8 それでユダはオナン(次男)に言った。「あなたは兄嫁のところにはいり、義弟としての務めを果たしなさい。そしてあなたの兄のために子孫を起こすようにしなさい。」
次男のオナンにとっては、兄の代わりに兄の嫁を妊娠させることにメリットはありません。跡継ぎがなければ、自分が父の財産をもらえます。ところが、跡継ぎを産ませると、財産は自分の分が減ってしまいます。それで、彼は兄嫁と寝ても妊娠しないように、ばれないように避妊していました。父ユダも損得優先でしたが息子オナンも同じです。しかも、兄嫁と寝ることだけはし続けました。彼は神様の祝福に興味がありません。神様から離れた人に残るものはお金への興味や快楽だけです。しかし、神様はすべてを見ておられ、正しく裁かれます。
9 しかしオナンは、その生まれる子が自分のものとならないのを知っていたので、兄に子孫を与えないために、兄嫁のところにはいると、地に流していた。
10 彼のしたことは主を怒らせたので、主は彼をも殺した。
「友だちが悪ければ、良い習慣がそこなわれます。」(1コリント15.33)とあるように、ユダとその家族はどんどん神様から離れていきます。「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。」(マタイ16.26)とイエス様は言われます。
僕らは弱いものです。神様から離れることと、教会(信じる人たちの集まり)から離れることは聖書によるとほとんど同じ意味です。イエス様を知り守られることは教会の仲間に教えられ愛され守られるのと同じです。
ユダと子どもたちは神様から離れると同時に祝福の家族からも離れて行きます。両者はセットです。ですが、それでも神様は彼らを見放していません。この家系からイエス様はお生まれになります。
神様につながる人との交わりを大事にしましょう。教会はキリストの体です。
教会の仲間を通して神様の真理や知恵は与えられます。(エペソ3.16、1テモテ3.15)神様の家族にとどまり、互いに教えあいなさい、互いに励ましあいなさいという教えはすごく多いです。
(新約聖書 ヘブル 10:24-25)
互いに勧め合って、愛と善行を促すように注意し合おうではありませんか。
ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか。

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