ヨシュア6章
イエス様は、「主の御名が聖なるものとされますように」と祈るようにおっしゃいました。(マタイ6章)神様の力、神様の存在、神様の偉大さに人間的な手垢(人の力とか、手柄とか、人の栄光とか)を付けないで、100%神様の栄光だけになるようにとの意味です。これが神様の願いです。僕らの本性はいつも人間的な作戦、人の力、手柄、栄光ばかり求めがちだからです。
神様はヨシュアとイスラエルにエリコの町を渡す、と断言されました。まだ渡してないのに「あなたの手に渡した。」と完了形で言われます。(2)神様の言われたことはもう実現したのと同じです。そして、その方法は100パーセント神様の力で与えられることを徹底的に知って、神様の名と偉大さだけが現されるための方法でした。神様はヨシュアに毎日神様が与えてくださることを覚えてその町を一周しなさい、と命令します。軍事的な作戦をあれこれ考えることではありませんでした。
(2-5)
2 主はヨシュアに告げられた。「見よ、わたしはエリコとその王、勇士たちをあなたの手に渡した。
3 あなたがた戦士はみな町の周りを回れ。町の周囲を一周せよ。六日間そのようにせよ。
4 七人の祭司たちは七つの雄羊の角笛を手にして、箱の前を進め。七日目には、あなたがたは七回、町の周りを回り、祭司たちは角笛を吹き鳴らせ。
5 祭司たちが雄羊の角笛を長く吹き鳴らし、あなたがたがその角笛の音を聞いたら、民はみな大声でときの声をあげよ。そうすれば町の城壁は崩れ落ちる。民はそれぞれ、まっすぐに攻め上れ。」
100パーセント神様の力です。100パーセント神様が与えてくださることが徹底してわかるためには一週間必要でした。毎日ただ、祈りつつ、角笛を吹いてその町を一周します。彼らは契約の箱を担いで町を回るように言われています。契約の箱には神様が与えて下さった10の教えが入っています。その一番最初は「わたしは、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出したあなたの神、主である。あなたには、わたし以外に、ほかの神があってはならない。」と書かれています。(出エジプト20.2-3)今までも、これからも導いてくださるのは主のみです。他にはありません。契約の箱は主ご自身がそこにいることの表れです。聖書は主の箱のことを「主の前」と言い換えます。(8)主の箱は主がおられることの表れです。
(7-9)
7 そして民に言った。「進んで行き、町の周りを回りなさい。武装した者たちは主の箱の前を進みなさい。」
8 ヨシュアが民にそう言ったとき、七人の祭司たちは、七つの雄羊の角笛を持って主の前を進み、角笛を吹き鳴らした。主の契約の箱はそのうしろを進み、
9 武装した者たちは、角笛を吹き鳴らす祭司たちの前を行き、しんがりは角笛を吹き鳴らしながら箱のうしろを進んだ。
聖書の中で角笛の音が鳴り響くときはいつも「ここに主がおられる」ということを表していました。それを六日間繰り返します。1日で終わらせた方が効率的なのに、とせっかちな僕らは思いそうです。が、「これは神様がなさることだ。自分たちの作戦や力ではない」ということが浸透するまでには一週間繰り返す必要がありました。すぐ動くのでなく、静まり、あれこれ言わず、神様を覚え、神様の御名を信頼するになるまで、人間には時間が必要です。
(10-14)
10 ヨシュアは民に命じた。「あなたがたはときの声をあげてはならない。声を聞かせてはならない。口からことばを出してはならない。『ときの声をあげよ』と私が言うその日に、ときの声をあげよ。」
11 こうして主の箱は町の周りを回り、その周囲を一周した。彼らは宿営に帰り、宿営で夜を過ごした。
12 翌朝ヨシュアは早く起き、祭司たちは主の箱を担いだ。
13 七人の祭司たちは、七つの雄羊の角笛を持って主の箱の前を進み、角笛を吹き鳴らした。武装した者たちは、彼らの先頭に立って行き、しんがりは角笛を吹き鳴らしながら主の箱のうしろを進んだ。
14 彼らは二日目も町の周りを一周回り、宿営に帰った。六日間そのようにした。
主の前にいる時間をイエス様は「どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。」とっしゃいます。(ルカ10.42)あれこれと心配してワーワーいって動くより、主の前に静まり、ただ主だけを覚える時間は僕らの最優先事項です。全ては主が成し遂げてくださいます。主がなさることに僕らは後で参加させていただけます。神様は神様の力だけで7日目にエリコの頑丈な城壁は崩れました。その後でイスラエルはこの町を滅ぼし尽くすことをしました。僕らは神様のなさることに参加させていただく、それだけです。
(16-17)
16 七周目に祭司たちが角笛を吹き鳴らしたとき、ヨシュアは民に言った。「ときの声をあげよ。主がこの町をあなたがたに与えてくださったからだ。
17 この町とその中にあるすべてのものは主のために聖絶せよ。
(20-21)
20 民はときの声をあげ、祭司たちは角笛を吹き鳴らした。角笛の音を聞いて民が大声でときの声をあげると、城壁は崩れ落ちた。そこで民はそれぞれ、まっすぐに攻め上り、その町を攻め取り、
21 町のものをすべて、男も女も若者も年寄りも、また牛、羊、ろばも剣の刃で聖絶した。
全ては主の御業です。今日も主の名だけが聖とされるように祈りましょう。心配なことは神様にお委ねし、動き回ることを一度やめ、神様に明け渡し、信頼できるようになるまで祈りましょう。すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです。どうか、この神に、栄光がとこしえにありますように。アーメン。(ローマ11.36)
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