箴言23.19-35
生きていると、嘆きも、悲しみも、不満も出てきます。わけもなく傷つくこともたくさんあります。癒されたくて、慰められたくて、紛らわせたくて酒に溺れ、女性に溺れ、睡眠や食事を貪るのが人間です。ところが聖書はその結果は癒しではなく反対に貧しさ、裏切り、痛み、嘆き、争いだと言います。
(20節から21節)
大酒飲みや、肉を貪り食う者と交わるな。
大酒飲みや、貪り食う者は貧しくなり、惰眠を貪る者はぼろをまとうようになるからだ。
(27節から28節)
遊女は深い穴、見知らぬ女は狭い井戸だから。
その女は強盗のように待ち伏せ、人々の間に裏切り者を増やす。
(30節から35節)
嘆く者はだれか。悲嘆の中にある者はだれか。争いを好む者はだれか。不平を言う者はだれか。理由もなく傷ついている者はだれか。血走った目をしている者はだれか。
ぶどう酒をいつまでも飲み続ける者、混ぜ合わせた酒の味見をしに行く者だ。
ぶどう酒が赤いとき、杯の中で輝くとき、滑らかにこぼれるとき、それを見てはならない。
後になると、これが蛇のようにかみつき、まむしのように刺す。
あなたの目は異様な物を見、あなたの心はねじれごとを語り、
海の真ん中で寝ている人のように、帆柱のてっぺんで寝ている人のようになる。
「私は打たれたが、痛くなかった。殴られたが、知らなかった。いつ、私は目を覚ますだろうか。もっと飲みたいものだ。」
本当の癒しと回復は酒でも女性でもなく神様から与えられます。神様の前には喜びと楽しみが無限に満ちていて、しかもそれを与えようとしてくださるからです。聖書は言います。「満ち足りた喜びがあなたの御前にあり楽しみがあなたの右にとこしえにあります。」(詩篇16.11)だから、その傷ついた心を神様に委ね、手放し、神様の喜びを受け取りなさい、と聖書は言います。
本当に重たい心を手放し、イエス様に明け渡す具体的な方法としてリチャード・J・フォスターが次のように書いています。
ーーーーーー
「手のひらを下に、手のひらを上に」と、呼ばれる練習である。あなたが抱いているどのような気がかりも、全て神に委ねる象徴として、あなたの手のひらを下に向けることから始めよう。同時に心の中では具体的に祈ろう。「主よ、〇〇さんへの怒りはあなたに委ねます。今朝の内科受診の不安を手放します。今月重なっているいろいろな支払いの重荷も委ねます。新しい人材探しのイライラも、あなたにお委ねいたします」。あなたの精神に重荷となっていること、心に気がかりなこと、何であっても、ただこう言いなさい。「手のひらを下に」。そして手放なさい。おそらくあなたの手に、何らかの開放感を感じるだろう。このように神に委ねる時間をしばらく待った後、今度は主イエスから受け取る象徴として手のひらを上に向けなさい。心の中でこう言おう。「主よ、あなたのきよい愛を〇〇さんのためにお受けいたします。内科受診の不安に対して、あなたの平安をいただきます。あなたの満たしと、忍耐と、喜びをお受けいたします」。
(『スピリチャリティ成長への道』 リチャード・J・フォスター著 日本キリスト教団出版局 42ページ)
ーーーーーーー
イエス様は僕らの傷も悲しみも重荷を引き受けてくださいます。そして代わりに今度は喜びと楽しみと平安の聖霊を私たちに与えてくださいます。神様は私たちのお父さんです。お父さんは私たちのことを喜んでいます。お父さんの喜びは僕たちにも注がれます。神様の教えを聞く事は、神様にとって喜び、そして私たちにも祝福と喜びとして注がれます。
(22節から26節)
あなたを生んだ父の言うことを聞け。あなたの母が年老いても蔑んではならない。
真理を買え。それを売ってはならない。知恵と訓戒と分別も。
正しい人の父は心躍らせ、知恵のある子を生んだ人はその子を喜ぶ。
あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ人を楽しませよ。
わが子よ、あなたの心をわたしにゆだねよ。あなたの目が、わたしの道を喜ぶようにせよ。
僕らはいろいろなことに気を遣って疲れがちです。配慮や心は物事や人に使って消耗するものではなく、本来主のために尽くすものです。主のために心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くします、知性を尽くします。(マタイ22.37等)時間とお金は主のために使います。それこそが天の喜びであり、癒しであり喜びです。不思議なことに、神様にささげた力やお金や時間は感謝と喜びとなって戻ってきます。神様は今日も僕らに「わが子よ」と呼びかけています。
(19-20節)
わが子よ。よく聞いて、知恵を得よ。あなたの心が道をまっすぐ進むようにせよ。
大酒飲みや、肉を貪り食う者と交わるな。
(26節)
わが子よ、あなたの心をわたしにゆだねよ。あなたの目が、わたしの道を喜ぶようにせよ。
悲しみや嘆きはありますが、癒しと喜びもまた無限に用意されています。酒や異性や惰眠より先に、神様の前に行きましょう。そこには楽しみが平安が満ちています。ハレルヤ!
0 件のコメント:
コメントを投稿