2024年7月31日水曜日

2サムエル3.1-21

 2サムエル3.1-21


友人の牧師が「イラついて子どもを叱っているときに聖書を使ってはいけない。」と言ってました。

なぜなら、こう書いてあるからです。「義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって平和のうちに蒔かれます。」(ヤコブ3.18)「人の怒りは、神の義を実現するものではありません。」(ヤコブ1.20)僕らは自分のことでは神様の教えは出さないくせに、他人を裁くときに限って張り切って「神様の教えはこうだ!」と言い出しがちです。


ダビデはひどい目にあわされても仕返しせず、自分の主君サウルを尊敬し続けました。自分がやがて王となる神様のことばは知りつつ、信頼しつつ、です。

反対に、アブネルはサウルの息子イシュボシェテに気に入らないことを言われると急に激しく怒り、神様のことばを振りかざして行動に移します。



(6節から11節)

6,サウルの家とダビデの家が戦っている間に、アブネルがサウルの家で勢力を増していた。

7,サウルには、アヤの娘で、名をリツパという側女がいた。イシュ・ボシェテはアブネルに言った。「あなたはなぜ、私の父の側女と通じたのか。」

8,アブネルはイシュ・ボシェテのことばを聞くと、激しく怒って言った。「この私がユダの犬のかしらだとでも言うのか。今日、私はあなたの父サウルの家と、その兄弟と友人たちに真実を尽くして、あなたをダビデの手に渡さないでいる。それなのに今日、あなたは、あの女のことで私をとがめるのか。

9,主がダビデに誓われたとおりのことを、もし私がダビデのために果たさなかったなら、神がこのアブネルを幾重にも罰せられるように。

10,それは、サウルの家から王位を移し、ダビデの王座を、ダンからベエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に堅く立てるということだ。」

11,イシュ・ボシェテはアブネルを恐れていたので、彼に、もはや一言も返すことができなかった。



当時、先代の王様の側女と寝る事は、自分がその王座を継承することを表す行為でした。アブネルは自分を王様のように高くする傲慢さがありました。

そのことを注意されると、アブデルは怒ります。イシュボシェテが今まで守られてきたのは「この私のおかげな」と繰り返します。そして、神様がおっしゃった通り、「サウルの家から王位を移す」と言い出し、すぐに行動に移します。動機は怒りと憎しみ、そして高ぶりです。



(12節)

アブネルはダビデのところに使者を遣わして言った。「この国はだれのものでしょうか。私と契約を結んでください。ご覧ください。私は全イスラエルをあなたに移すのに協力します。」



アブネルは国中の長老たちを説得し、ダビデに従うように言って歩きます。

神様がおっしゃった「ダビデが王となる」ことに従っているように見えます。が、自分の栄光、手柄、権威を求めることです。そしてイシュボシェテに対する怒りです。


神様のご計画は平和をつくる人によって平和のうちになされます。人の怒りは神の義を表すものではありません。この後アブネルはあっという間に殺されてしまいます。(27)ねたみや利己的な思いのあるところには、秩序の乱れや、あらゆる邪悪な行いがあるからです。


今日、神様が僕らの動機を調べてくださいますように。

僕らが神様のことばの前でへりくだり、平和のうちに身を委ねるものでありますように。

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