イエス様はおっしゃいました。「金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい。」と。(マルコ10.25)これはハッキリと「絶対ムリ」ということです。ですが、お金持ちは悪人、ということではないで、ちょっと解説が必要です。
当時の一般的な考えは、「お金は神様からの預かりものだから、お金持ちは神様から祝福されている人たち」というものでした。弟子たちもそう思っていました。ところがイエス様は言われます。
23 イエスは、見回して、弟子たちに言われた。「裕福な者が神の国にはいることは、何とむずかしいことでしょう。」
24 弟子たちは、イエスのことばに驚いた。しかし、イエスは重ねて、彼らに答えて言われた。「子たちよ。神の国にはいることは、何とむずかしいことでしょう。
25 金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい。」
弟子たちは「お金もち」=「祝福されて神の国に入る人たち」と思っていたので驚きます。
26 弟子たちは、ますます驚いて互いに言った。「それでは、だれが救われることができるのだろうか。」(祝福されているはずのお金持ちでさえ神様の国に入れないのなら、一体だれが入れるのですか?)
イエス様が強調していることは、「人間の力で神様の国に入るのはムリです」ということです。神様ではなくお金に頼りお金を第一とする人は、お金にこそ権威があると思う人です。その人はお金を求め、お金のために生活します。彼が求めているのは自分の努力や工夫によって力(お金)を手にいれることです。そのような力で神様の国に入ることはムリです。神の国とは、直訳だと「神の支配」です。なので、お金の力や支配を求める人はどうしても神様の支配(神の国)を尊重することと両立できません。「神にも仕え、富にも仕えることはできません」(ルカ16.13)とイエス様がおっしゃる通りです。これは自分の力の源の問題です。神か、金か、です。神の国に入ることは人間ではなく、神様にだけできることです。
27 イエスは、彼らをじっと見て言われた。「それは人にはできないことですが、神は、そうではありません。どんなことでも、神にはできるのです。」
人間の努力で神の国にも入れる、と思うのがこの世の考えです。お金をたくさん出せば(献金したら)救われるとか、良い行ないをしたら救われるとか。しかし、イエス様はそれを全否定します。神の国に入ることは「人にはできないこと」です。でも「神にはできるのです。」神の国は神様から出たものです。人間から出たものではありません。
神の国に行く人は、ただ、神様に頼る人です。まるで小さい子どものようです。子どもは財力を持たないし、子どもは自分の工夫や努力の結果で行きているのではありません。ただ、守られ、愛され、与えられ保護されているだけです。
14 神の国は、このような者たち(子どもたち)のものです。
15 まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません。」
神様が僕らを守り愛し導いてくださいます。だから、お金の力を求めなくても大丈夫です。必要なものは与えられます。お金を愛さなくてもいい理由を聖書は何度も言っています。
(ヘブル 13:5)
金銭を愛する生活をしてはいけません。いま持っているもので満足しなさい。主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」
(マタイ 6:33)
神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。
小さい子どもは預金残高で悩みません。収支バランスを心配しません。ただ、保護者を信頼するだけです。しかも、僕らの保護者は神様です。この神様のためなら、何を手放しても大丈夫です。神様はお金に困る方ではありません。神様は仕事で悩む方でも人間関係で苦労する神でもありません。全て良いものを与えてくださる神様です。ペテロはイエス様に従うために仕事も舟も手放して来ました。それをイエス様は喜んでくださっています。
28 ペテロがイエスにこう言い始めた。「ご覧ください。私たちは、何もかも捨てて、あなたに従ってまいりました。」
29 イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。わたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を捨てた者で、
30 その百倍を受けない者はありません。今のこの時代には、家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害の中で受け、後の世では永遠のいのちを受けます。
全ての権力は神様のものです。お金に力があるのではありません。
心配はいりません。神様と人を愛するために時間も力もお金も使いましょう。苦しみもあるし迫害もあります。でも、その先には神様は100倍の祝福を約束してくださっています。主はすばらしいです。ハレルヤ!
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