「教会」と書くと「教える会」のようなイメージがあって、学校みたいになってしまう場合があるようです。聖書が教える教会は「教える会」ではなく、原語では「神様が呼び集めた人々」という意味です。「コリント人への手紙」は、神様が「コリントという町で呼び集めた人々への手紙」です。コリントの教会はもちろん「神の教会」です。(2節)当たり前だけど、現代も教会は牧師さんのものではないし、役員さんのものもないし、教会の皆さんのものでもありません。「神の教会」です。
1 神のみこころによってキリスト・イエスの使徒として召されたパウロと、兄弟ソステネから、
2 コリントにある神の教会へ。すなわち、私たちの主イエス・キリストの御名を、至る所で呼び求めているすべての人々とともに、聖徒として召され、キリスト・イエスにあって聖なるものとされた方々へ。主は私たちの主であるとともに、そのすべての人々の主です。
聖書はクリスチャンのことを「聖なるものとされた方々」と書いています。(2節)
実はコリントの教会は派閥争いや悪口や淫らな行為があった教会です。それでも聖書は「キリストイエスにあって聖なるものとされた方々」と言います。
2 聖徒として召され、キリスト・イエスにあって聖なるものとされた方々へ。
クリスチャンとは、いい人ではありません。もちろん罪はやめるように教えますが、クリスチャンとは立派な人ではなく、イエス様が身代わりに血を流して赦してくださった罪人のことです。聖なるものとされた人の意味は、イエス様の犠牲によってきよめられた罪人、イエス様のものとなった人という意味です。しかも、神様の裁きの日にも責められることもありません。
8 主も、あなたがたを、私たちの主イエス・キリストの日に責められるところのない者として、最後まで堅く保ってくださいます。
9 神は真実であり、その方のお召しによって、あなたがたは神の御子、私たちの主イエス・キリストとの交わりに入れられました。
繰り返しますが「教会」は「呼び集められた人々」(複数)です。なのでクリスチャンは一人では存在しません。聖書は何度も「ともに」とか「いっしょに」と強調します。教会も一つの教会だけでは存在しません。世界中の全ての教会が「ともに」「いっしょに」神様に集められた人々です。僕らは世界中の仲間と一緒に神様に集められました。そして、イエス様はその全ての人々の主です。
罪は分裂とか分派が大好きです。ですが、イエス様が呼び集めた世界中の教会は一つだし、イエス様は「私たちの主であるとともに、そのすべての人々の主です。」(2節) ところが教会は○○派、とか、○○主義といって分裂しようとします。しかも「ウチが一番正しい」と思うのが罪の性質です。コリント教会は一つの教会の内部でさえ派閥がありました。使徒パウロはそれを注意しています。
10 さて、兄弟たち。私は、私たちの主イエス・キリストの御名によって、あなたがたにお願いします。どうか、みなが一致して、仲間割れすることなく、同じ心、同じ判断を完全に保ってください。
11 実はあなたがたのことをクロエの家の者から知らされました。兄弟たち。あなたがたの間には争いがあるそうで、
12 あなたがたはめいめいに、「私はパウロにつく。」「私はアポロに。」「私はケパに。」「私はキリストにつく。」と言っているということです。
13 キリストが分割されたのですか。あなたがたのために十字架につけられたのはパウロでしょうか。あなたがたがバプテスマを受けたのはパウロの名によるのでしょうか。
派閥争いをする教会に、パウロは一致して「同じ判断を完全に保つ」というにとお願いしています。一致することができるのは、自分は罪人だと自覚している時です。自分の考えは偏りや罪があります、と自覚する時に、僕らは赦してくださったイエス様の十字架の前にひれ伏し感謝します。その時に僕らは自分を正しい言って来たことを恥じて、もう一度主に仕え、互いに仕えるように変えられます。
十字架のイエス様の前にひれ伏し、仕え合うならば、歪んだ罪人同士が「同じ判断を完全に保つ」ことができます。神様のことば以外に真理はありません。「自分は正しい」と思う人は真理ではありません。
使徒パウロは僕らのお手本です。彼は自分の罪も仲間の罪も自覚しつつ、それでも赦しきよめてくださった神様の恵みをいつも感謝し、赦された仲間のことを「いつも」神様に感謝していました。
4 私は、キリスト・イエスによってあなたがたに与えられた神の恵みのゆえに、あなたがたのことをいつも神に感謝しています。
今日も教会の仲間の一人ひとりのことを思い出して神様に感謝しましょう。ひとりひとりはイエス様が十字架で命を捨てる程に犠牲を払って呼ばれた大事な人です。主の前にひれ伏して感謝しましょう。僕も罪人、あの人も赦された罪人です。赦された罪人の集まり、これが教会です。
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