2023年2月15日水曜日

士師記15章

 神様はイスラエル人たちが神様を忘れたり、神様ではない偶像を拝んだりしないようにと何度も繰り返して言われました。聖書は神様から引き離そうとするものを避けるようにと繰り返しています。特に、偶像を拝む民族と結婚すると、彼らは必ず神様との関係から引き離すと警告しています。神様から離すことや、神様から離そうとする人は、神様の怒りと悲しみの対象です


(申命 7:3-4) 

彼らと互いに縁を結んではならない。あなたの娘を彼の息子に与えてはならない。彼の娘をあなたの息子にめとってはならない。

彼はあなたの息子を私から引き離すであろう。彼らがほかの神々に仕えるなら、主の怒りがあなたがたに向かって燃え上がり、主はあなたをたちどころに根絶やしにしてしまわれる。



ところがイスラエル人のサムソンはあっさりと偶像礼拝者の女性を好きになり結婚します。この結婚は全てのトラブルの元となります。そしてこの全てのトラブルは神様のご計画でもありました。神様はご自分が愛する人たちをご自分のもとに戻されます。そのためにはトラブルを起こし、トラブルを通して神様のご計画をなされます。そこが神様のすごさです


(士師記 14:4)

彼の父と母は、それ(偶像礼拝者との結婚)が主によることだとは知らなかった。主はペリシテ人と事を起こす機会を求めておられたからである。そのころはペリシテ人がイスラエルを支配していた。



サムソンは怒りやすい人です。サムソンは結婚式の最中、なぞ解きで負けたことに怒って帰ってしまいます。しばらくたって、もう一度妻の家に行くと、妻は既に他の人の妻になっていました。それで彼は怒り、ペリシテ人の畑にも収穫にも放火します。



4 それからサムソンは出て行って、ジャッカルを三百匹捕え、たいまつを取り、尾と尾をつなぎ合わせて、二つの尾の間にそれぞれ一つのたいまつを取りつけ、

5 そのたいまつに火をつけ、そのジャッカルをペリシテ人の麦畑の中に放して、たばねて積んである麦から、立穂、オリーブ畑に至るまでを燃やした。


収穫を焼かれたペリシテ人たちも怒り、原因となったサムソンの妻とその父親を焼き殺します。怒りは連鎖します。


6 それで、ペリシテ人は言った。「だれがこういうことをしたのか。」また言った。「あのティムナ人の婿サムソンだ。あれが、彼の妻を取り上げて客のひとりにやったからだ。」それで、ペリシテ人は上って来て、彼女とその父を火で焼いた。


愛する妻を殺されたサムソンは怒ってペリシテ人たちを徹底的に攻撃します。


7 すると、サムソンは彼らに言った。「あなたがたがこういうことをするなら、私は必ずあなたがたに復讐する。そのあとで、私は手を引こう。」

8 そして、サムソンは彼らを取りひしいで、激しく打った。それから、サムソンは下って行って、エタムの岩の裂け目に住んだ。


怒りは怒りを生みます。今度はペリシテ人が攻めてきます。


9 ペリシテ人が上って行って、ユダに対して陣を敷き、レヒを攻めたとき、

10 ユダの人々は言った。「なぜ、あなたがたは、私たちを攻めに上って来たのか。」彼らは言った。「われわれはサムソンを縛って、彼がわれわれにしたように、彼にもしてやるために上って来たのだ。」


ユダの人々(イスラエル人)は自分たちが攻撃されないように、代わりにサムソンだけを縛って敵に差し出すことにしました。サムソンもそれに同意します。


11 そこで、ユダの人々三千人がエタムの岩の裂け目に下って行って、サムソンに言った。「あなたはペリシテ人が私たちの支配者であることを知らないのか。あなたはどうしてこんなことをしてくれたのか。」すると、サムソンは彼らに言った。「彼らが私にしたとおり、私は彼らにしたのだ。」

12 彼らはサムソンに言った。「私たちはあなたを縛って、ペリシテ人の手に渡すために下って来たのだ。」サムソンは彼らに言った。「あなたがたは私に撃ちかからないと誓いなさい。」

13 すると、彼らはサムソンに言った。「決してしない。ただあなたをしっかり縛って、彼らの手に渡すだけだ。私たちは決してあなたを殺さない。」こうして、彼らは二本の新しい綱で彼を縛り、その岩から彼を引き上げた。


神様にはご計画がありました。それは、神様からイスラエルを引き離す偶像礼拝者のペリシテ人を攻撃することです

サムソンに主の霊が下り、この時サムソンは一人で1000人を殺します。


14 サムソンがレヒに来たとき、ペリシテ人は大声をあげて彼に近づいた。すると、主の霊が激しく彼の上に下り、彼の腕にかかっていた綱は火のついた亜麻糸のようになって、そのなわめが手から解け落ちた。

15 サムソンは、生新しいろばのあご骨を見つけ、手を差し伸べて、それを取り、それで千人を打ち殺した。

16 そして、サムソンは言った。「ろばのあご骨で、山と積み上げた。ろばのあご骨で、千人を打ち殺した。」


サムソンもペリシテ人たちも、自分の怒りや復讐心だけで行動しています。ところがその泥沼合戦の中にも神様の導きが必ずあります。神様はご自分が愛し選んだ人を放っておきません。怒りやすく、すぐ仕返しを考えるサムソンですが、そんな彼が神様に霊を与えられ、用いられます。神様がご計画を実行されるとき、僕ら人間に欠点は関係ないようです


20 こうして、サムソンはペリシテ人の時代に二十年間、イスラエルをさばいた。


僕らには欠点があります。完全な人はいません。

めちゃめちゃな人もいます。それでも神様はそのような欠点は軽く乗り越えてその人をご計画のために用いられます。

神様を愛する人には、悪いこと、罪さえも神様は良いことのご計画の一部に作り替えてしまいます。

神様のなさることは、僕らの判断を遥かに超えているようですめちゃめちゃなサムソンはイスラエルのリーダーとなり、用いられました。


聖書は復讐を禁止しています。(ローマ12.19など)だのにサムソンは怒り、復讐します。そんなめちゃめちゃなサムソンが用いられて行きます。

聖書は神様と神様を知らない人が一緒になるのはは無理だ、と教えています。(2コリント6.14-16等)だのにサムソンは偶像礼拝者と結婚します。そんなめちゃめちゃなサムソンが神様に用いられて行きます。僕らはすぐに目先で簡単に判断しますが、神様のご計画は僕らが考えるよりずっと大きいようです


(1コリント 4:5)

ですから、あなたがたは、主が来られるまでは、何についても、先走ったさばきをしてはいけません。主は、やみの中に隠れた事も明るみに出し、心の中のはかりごとも明らかにされます。そのとき、神から各人に対する称賛が届くのです


(イザヤ 55:8-9) 

「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。

--主の御告げ-- 天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。


今日、周りがぐちゃぐちゃでも、絶望することはありません。罪は悲しく暗く、罪は避けるべきことですですが、神様は遥かに大きく、そんな僕らの状況でさえ、すべてを良いことに変えてくださる方です。ハレルヤ!


(ローマ 8:28)

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。

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