2023年2月15日水曜日

士師記17章

 僕らは神様の導きを知りたいと思います。そして、「きっと神様は僕をこのように導いている」と予想や想像をします。ですが、それが神様の導きとは限りません。単なる思い込みの時も多くあります。


神様の導きは、多くの場合は僕ら人間がわかる言葉で与えられます。それが「聖書」です聖書は神様の霊によって導かれた人たちが書いた神様の言葉ですだから聖書の言葉を無視して「きっと神様はこうだ」と想像するのは導きではありません。



(2ペテロ 1:20-21)

それには何よりも次のことを知っていなければいけません。すなわち、聖書の預言はみな、人の私的解釈を施してはならない、ということです

なぜなら、預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです



イスラエルが指導者を失った時、みんな神様の言葉から離れて行き、「神様はきっとこのように導いている」と想像だけで生活するようになりました。次のように書かれています。



6 そのころ、イスラエルには王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行なっていた。



神様を彫像や鋳造などの形にしてはならないし、そもそも神様は霊であって見える形ではありません。だのに、神様の言葉から離れた人々は像を作ってそれを拝み、礼拝していると自己満足をします。また、像を作って拝むことで自分たちは祝福される、と思い込みます。



3 母は言った。「私の手でその銀を聖別して主にささげ、わが子のために、それで彫像と鋳像を造りましょう。今は、それをあなたに返します。」(中略)

4 母は銀二百枚を取って、それを銀細工人に与えた。すると、彼はそれで彫像と鋳像を造った。それがミカの家にあった。

5 このミカという人は神の宮を持っていた。それで彼はエポデとテラフィムを作り、その息子のひとりを任命して、自分の祭司としていた。



神様の言葉から離れた人々は自分勝手に「神様はこのような形だ」と作り、ミカという人は自分の家に勝手にミニ神殿を作って礼拝していました。しかも、自分の息子をそこの祭司にしていました。聖書によると、祭司とはアロンの子孫の中から選ばれる人だけですそれ以外の人が勝手に神殿の奉仕をすることは、神様が明確に禁じていることです



(旧約聖書 申命 5:8-9)

あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。

上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない。それらを拝んではならない。

それらに仕えてはならない。


(旧約聖書 出エジプト 29:9) 

永遠のおきてによって、祭司の職は彼らのものとなる。

あなたは、アロンとその子らを祭司職に任命せよ。



偶像を作り、勝手に祭司を任命するミカという人は、神様の言葉を全く知らなかったのでもなく、ちょっとは知ってたようです。聖書によると、祭司になれるのはレビの子孫で、かつアロンの子孫です

今までは全く条件から遠い自分の息子を祭司にしていたのですが、ちょっと聖書の教えに近いレビの子孫の旅人が自分の家に来ました



9 ミカは彼に言った。「あなたはどこから来たのですか。」彼は答えた。「私はユダのベツレヘムから来たレビ人です私は滞在する所を見つけようとして、歩いているのです。」

10 そこでミカは言った。「私といっしょに住んで、私のために父となり、また祭司となってください。あなたに毎年、銀十枚と、衣服ひとそろいと、あなたの生活費をあげます。」それで、このレビ人は同意した。(中略)

12 ミカがこのレビ人を任命したので、この若者は彼の祭司となり、ミカの家にいた。

13 そこで、ミカは言った。「私は主が私をしあわせにしてくださることをいま知った。レビ人を私の祭司に得たから。」



彼はレビ人が自分の家の祭司になったことを「主が私をしあわせにしてくださる」と思い込んでいます。でも、彼は幸せになりません。聖書の教えと違うことを「神様はきっとこうだ」「こうすれば幸せにしてくれる」と勝手に想像しているだけですこのあとミカはひどい不幸に見舞われます。


神様の導きは聖書にあります。そして神様の言葉に付け足したり、引いたり、勝手な解釈をしてこじつけたりすべきではありません。神様に祈りながら、教えてください、と祈りながら、聖書を読み、信じる仲間と一緒に教えあうのが正解です神様の導きは聖書にあります。そして、その解釈は聖霊が教えてくださいます。それは教会の仲間の交わりの中ではっきりとわかって来ます。今日も聖書の言葉が僕らを導いてくださいますように。


(旧約聖書 箴言 30:6)

神のことばにつけ足しをしてはならない。神が、あなたを責めないように、あなたがまやかし者とされないように。

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