マルコの福音書3.13-19
僕らは自分でイエス様を信じる決心をしたと思っていますが、イエス様は「わたしがあなたがたを選んだ」とおっしゃいます。
あなたがたがわたし(イエス様)を選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。
イエス様は12人の使徒を選びました。選ばれた理由は能力があったからではなく、ただイエス様が望まれたからです。
13 さて、イエスは山に登り、ご自身のお望みになる者たちを呼び寄せられたので、彼らはみもとに来た。14 そこでイエスは十二弟子を任命された。
12人は育ちも考えも全然違う人たちです。聖書に12人の名前がリストアップされています。例えば「熱心党員シモン」と書かれ得ています。熱心党員とは、当時、ユダヤ人たちはローマ帝国に支配されていたことが許せず、「いつかローマをやっつけてユダヤ人国家を作るんだ!」という人たちです。かと思えば逆にローマ帝国にへつらって税金を集めていた「マタイ」の名前もあります。考えが全然違う人たちの集まりが12使徒です。ペテロやヨハネの名前もありますが、彼らは無学な漁師です。ペテロはイエス様が逮捕された時に「あんな男は知らない」と3度も裏切った男です。また、イエス様を裏切りお金で売り渡したユダの名前もあります。
12人は弱く欠点だらけです。しかもバラバラです。そんな彼らをイエス様は望んで選ばれました。彼らが選ばれた目的が書かれています。
14 それは、彼らを身近に置き、また彼らを遣わして福音を宣べさせ、15 悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。
弱い彼らはまずイエス様の近くに置かれる、というのが目的です。イエス様の側にいて、イエス様と交わることです。これは僕らも同じです。僕らが選ばれたのは、イエス様の近くにいて交わるためです。次に、イエス様に遣わされて福音を伝えるのが目的です。福音(良い知らせ)を伝えるのはイエス様に選ばれた弱い12人の使徒です。そして、現代は僕ら教会が福音を伝えます。さらに、イエス様は悪霊を追い出す権威さえ与えてくださいました。すべては僕らの力ではなく、イエス様の権威です。
今日も教会は優れた人の集まりでなく、弱い人たちの集まりです。考えも育ちもバラバラです。そんな人たちが選ばれ、力を与えられ、互いに愛し協力し合うようにされています。イエス様のことを伝える力は僕らからは出ません。イエス様が与えてくださいます。
僕らは選ばれました。弱くても、欠点があっても、考えがバラバラの仲間たちでも大丈夫です。イエス様が僕らを用いてくださいます。選ばれたことを喜びましょう。感謝しましょう。僕らでなく、イエス様の力が現されるのは、僕らの弱さがあるからこそです。ハレルヤ!
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