士師記3章

 聖書は僕らが問題やトラブルに対処する方法を教えています。それは、単純に「主に助けを求める」ことです。神様はそのためにわざわざ問題や敵やトラブルを置かれます。愛するイスラエル人たちを訓練するために、神様はいつも敵を残しておかれました。それは神様に助けを求め、神様と一緒にその敵に立ち向かうという最高の戦い方を教えるためでした。

1 カナンでの戦いを少しも知らないすべてのイスラエルを試みるために、主が残しておかれた国民は次のとおり。

2 ――これはただイスラエルの次の世代の者、これまで戦いを知らない者たちに、戦いを教え、知らせるためである。――

信仰の先輩たちはいつも神様に救いを求め、神様は祈りに答えてくださり、敵に勝利させてくださいました。神様が教えてくださる「戦い方」は「主を求める」というシンプルなものです。この神様を忘れて流されている時には神様の怒りと訓練の中に置かれ、苦しみ続けます。でも、神様を思い出し、神様に叫び求める時には救われます。

7 こうして、イスラエル人は、主の目の前に悪を行ない、彼らの神、主を忘れて、バアルやアシェラに仕えた。

8 それで、主の怒りがイスラエルに向かって燃え上がり、主は彼らをアラム・ナハライムの王クシャン・リシュアタイムの手に売り渡された。こうして、イスラエル人は、八年の間、クシャン・リシュアタイムに仕えた。

9 イスラエル人が主に叫び求めたとき、主はイスラエル人のために、彼らを救うひとりの救助者、カレブの弟ケナズの子オテニエルを起こされた。

神様の助けは完璧です。彼らが助けを求めるならば、神様は強い指導者を与えてくださいました。この時はオテニエルという指導者でした。でも、彼の力ではなく、「主の霊が彼の上にあった」のが彼が強かった理由です。

10 主の霊が彼の上にあった。彼はイスラエルをさばき、戦いに出て行った。主はアラムの王クシャン・リシュアタイムを彼の手に渡された。それで彼の勢力はクシャン・リシュアタイムを押えた。

11 こうして、この国は四十年の間、穏やかであった。

イスラエル人たちは問題が解決し平和な暮らしになると分かりやすく堕落します。

11　こうして、この国は四十年の間、穏やかであった。その後、ケナズの子オテニエルは死んだ。

12 そうすると、イスラエル人はまた、主の目の前に悪を行なった。彼らが主の目の前に悪を行なったので、主はモアブの王エグロンを強くして、イスラエルに逆らわせた。（…中略…）

14 それで、イスラエル人は十八年の間、モアブの王エグロンに仕えた。

この神様のレッスンは僕らにも適用できます。神様を求め、神様との交わりながら生きることが人間の本来の生き方です。罪に流されること＝敵に支配されることです。罪を選ぶこと＝敵に縛られてることを選ぶことです。イスラエル人たちは何度も神様を裏切り罪や悪を選び、痛い目に合い苦しみます。それしか彼らが目を覚ます方法がないようです。

それでも、どんなにヒドい裏切り生活を続けていても、それでも神様にもう一度帰る時に、神様は見放さずに答えてくださいます。

15 イスラエル人が主に叫び求めたとき、主は彼らのために、ひとりの救助者、ベニヤミン人ゲラの子で、左ききのエフデを起こされた。

僕らの人生の戦い方は一つです。神様に向かっていくことだけです。

その時に神様は答えてくださいます。イスラエル人たちは苦しみの中で神様に求め、神様は指導者エフデを与えてくださいました。彼（エフデ）が強かったのではなく、神様の力が彼にありました。彼はイスラエル人たちを集めて戦うように言います。それは勝利が決定している戦いです。神様が敵に勝利させてくださる、宣言し、それを信じたイスラエル人たちは勇気をもって戦うことができました。

27 エフデは行って、エフライムの山地で角笛を吹き鳴らした。すると、イスラエル人は彼といっしょに山地から下って行き、彼はその先頭に立った。

28 エフデは彼らに言った。「私を追って来なさい。主はあなたがたの敵モアブ人をあなたがたの手に渡された。」それで、彼らはエフデのあとについて下って行き、モアブへのヨルダン川の渡し場を攻め取って、ひとりも渡らせなかった。

29 このとき彼らは約一万人のモアブ人を打った。彼らはみなたくましい、力ある者たちであったが、ひとりも助からなかった。

30 このようにして、モアブはその日イスラエルによって征服され、この国は八十年の間、穏やかであった。

神様は今日も僕らにも敵や問題やトラブルを与えておられます。それは神様に助けを求め、神様と一緒にその問題に立ち向かう戦い方を教えてくださるための教材です。「戦い方」は「主を求める」ことです。その時に僕らの力を遥かに超えた大きな恵みと愛と神様の支配を体験できます。僕らが想像するよりも、もっと大きく素晴らしい方法があり、僕らが思うよりもっと素晴らしい人生を用意しておられます。今日も神様を体験しましょう。問題があるならそれを歓迎しましょう。神様はその問題を通して大きなことをしてくださいます。主に求めることこそが大正解です。ハレルヤ！