人生の終わりが近くなると、目に見える大切な宝物とはお別れしなければなりません。大事な家や車とも別れ、大事だった活動もできなくなり、愛する家族や友人とも別れなければなりません。僕らが結婚や就職、買い物などで迷うなら「どちらが神様を愛することか」「どちらが永遠に価値のあることか」と考えると正しい判断ができます。
パウロの時代は、ローマ政府による教会への迫害が始まっていました。財産、家族、仕事など、生活全般に危害が及びはじめた時代です。それで、パウロは今からは結婚とか大きな買い物とか、この世のことに深入りしない方がいい、と勧めます。もちろん結婚や買い物がダメではないけど、この世のものはこの消えていきます。
26 現在の危急のときには、男はそのままの状態にとどまるのがよいと思います。
27 あなたが妻に結ばれているなら、解かれたいと考えてはいけません。妻に結ばれていないのなら、妻を得たいと思ってはいけません。
28 しかし、たといあなたが結婚したからといって、罪を犯すのではありません。たとい処女が結婚したからといって、罪を犯すのではありません。ただ、それらの人々は、その身に苦難を招くでしょう。私はあなたがたを、そのようなめに会わせたくないのです。
29 兄弟たちよ。私は次のことを言いたいのです。時は縮まっています。今からは、妻のある者は、妻のない者のようにしていなさい。
30 泣く者は泣かない者のように、喜ぶ者は喜ばない者のように、買う者は所有しない者のようにしていなさい。
31 世の富を用いる者は用いすぎないようにしなさい。この世の有様は過ぎ去るからです。
32 あなたがたが思い煩わないことを私は望んでいます。
この世のものは消え去ります。結婚も死と共に終わります。逆に、終わらない永遠に価値のあることは「愛」です。神様を愛し、隣人を愛することは永遠に残る価値のあることです。
(1コリント 13:8)
愛は決して絶えることがありません。
(1コリント 13:13-14.1)
いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。愛を追い求めなさい。
結婚がダメ、ということではなく、神様への愛と、結婚相手への愛が別モノになってしまうのならやめた方がいい、独身の方がいい、ということです。
32 あなたがたが思い煩わないことを私は望んでいます。独身の男は、どうしたら主に喜ばれるかと、主のことに心を配ります。
33 しかし、結婚した男は、どうしたら妻に喜ばれるかと世のことに心を配り、
34 心が分かれるのです。独身の女や処女は、身もたましいも聖くなるため、主のことに心を配りますが、結婚した女は、どうしたら夫に喜ばれるかと、世のことに心を配ります。
35 ですが、私がこう言っているのは、あなたがた自身の益のためであって、あなたがたを束縛しようとしているのではありません。むしろあなたがたが秩序ある生活を送って、ひたすら主に奉仕できるためなのです。
逆に、神様への愛も結婚相手への愛も一つであることもできます。結婚によってキリストの愛を具体的に現すことができるし、結婚によってキリストに従うことを具体的にするができます。愛することは相手に従い、愛することは犠牲を払うことです。その愛はキリストがお手本であり、キリストを愛することそのものです。
(エペソ 5:21-25)
キリストを恐れ尊んで、互いに従いなさい。妻たちよ。あなたがたは、主に従うように、自分の夫に従いなさい。(…中略…)
夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のためにご自身をささげられたように、あなたがたも、自分の妻を愛しなさい。
聖書が僕らに聞いているのは「結婚しますか、独身でいますか?」ではなく「どちらどちらが主を愛し、主に仕えることができますか?」です。主を愛することは、永遠になくなることのない価値のあることです。
35 ですが、私がこう言っているのは、あなたがた自身の益のためであって、あなたがたを束縛しようとしているのではありません。むしろあなたがたが秩序ある生活を送って、ひたすら主に奉仕できるためなのです。
いくら結婚しても、それがこの世のことなら消えていきます。決してなくならないのは神様と人を愛することです。両者は一つです。そして永遠に価値のあることです。
今日も永遠に価値のあることを優先して選びましょう。
(ヨハネ 6:27)
なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働きなさい。
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