2023年3月1日水曜日

創世記42.29-43.15

 創世記42.29-43.15

イエス様は僕らに祈り方を教えてくださいました。
(新約聖書 マタイ 6:10)
御国(神様の王権、支配)が来ますように。みこころ(神様のご計画、ご意思)が天で行なわれるように地でも行なわれますように。
僕らの願いはありますが、神様のご計画の方が優れているに決まってます。なので、自分の願いは一度手放して、神様に権限や許可を明け渡すのが祈りです。でも、僕らには自分の願いや不安が強すぎて、不安が王様、自分の願いが王様になっちゃうことがあります。
ヤコブは末の息子ベニヤミンを失うのではないか、という心配に支配されていました。食料を手に入れるためにはベニヤミンを連れて来い、とエジプトの総理大臣になったヨセフに言われています。ところが、「きっとベニヤミンにも不幸なことが起こる…」と思い込んで不安にさいなまれています。
36 父ヤコブは彼らに言った。「あなたがたはもう、私に子を失わせている。ヨセフはいなくなった。シメオンもいなくなった。そして今、ベニヤミンをも取ろうとしている。こんなことがみな、私にふりかかって来るのだ。」(…中略…)
38 「私の子は、あなたがたといっしょには行かせない。彼の兄は死に、彼だけが残っているのだから。あなたがたの行く道中で、もし彼にわざわいがふりかかれば、あなたがたは、このしらが頭の私を、悲しみながらよみに下らせることになるのだ。」
兄のルベンが説得しても父ヤコブの考えは変わりません。きっと不幸になる、と決めつけます。
神様のご計画ではなく、自分の予想や経験や感覚を信じて悲しみ絶望しているのがヤコブです。しかし、神様のご計画はもっと上でした。食料不足は深刻になり、このまま飢え死にするか、末の弟ベニヤミンをエジプトに買い物に出すかの2択になります。
1 さて、その地でのききんは、ひどかった。
2 彼らがエジプトから持って来た穀物を食べ尽くしたとき、父は彼らに言った。「また行って、私たちのために少し食糧を買って来ておくれ。」
飢え死にするか、弟を連れてエジプトに買いに行くかの2択です。ユダは頑固になっている父を説得します。
8 ユダは父イスラエルに言った。「あの子を私といっしょにやらせてください。私たちは出かけて行きます。そうすれば、あなたも私たちも、そして私たちの子どもたちも生きながらえて死なないでしょう。
9 私自身が彼の保証人となります。私に責任を負わせてください。万一、彼をあなたのもとに連れ戻さず、あなたの前に彼を立たせなかったら、私は一生あなたに対して罪ある者となります。
ユダは昔、弟ヨセフを殺そう、売ろうと言ったひどい兄でした。でも、苦しみの中で罪を認め、今度は弟ベニヤミンを命がけで守る、助ける決心をしています。「連れ戻さなかったなら一生罪あるものとなる」の意味は、相続するものを一切受けない、息子としての権利をはく奪されてもいい、という覚悟です。
父イスラエルはようやく神様に心が向かいます。今までは自分の考えや予想、不安や悲しみが王様のようでした。でも、神様に心が向かい、ベニヤミンを行かせる決心をします。
13 弟を連れてあの方のところへ出かけて行きなさい。
14 全能の神がその方に、あなたがたをあわれませてくださるように。そしてもうひとりの兄弟とベニヤミンとをあなたがたに返してくださるように。私も、失うときには、失うのだ。」
「ヤコブ」と「イスラエル」は同一人物です。聖書は頑固になり不安に取りつかれている時は「ヤコブ」と書き、神さまに心が向いたときは「イスラエル」と書いています。ヤコブは押しのける、という意味です。そしてイスラエルは神様と格闘する、神様が戦う、という意味です。
イスラエルは神様ののことを「全能の神」と言ってそのご計画にお任せします。神様だけが人を生かしたり殺したりできる全能の方です。弟ベニヤミンを守ることができるのは神様だけです。
神様の願いは、不安を王様にするのでなく、自分の感覚や計画を王様にするのではなく、全能の神様を王様にすることです。試練は僕らを謙遜にします。試練は僕らがコントロールするのではなく、神様に権限や許可を明け渡していくためのプロセスです。試練は僕らを神様のみこころに近づく者へと成長させます。
イスラエルは神様に自分も家族も明け渡しました。
神様にゆだねることは、ぼーっとすることではありませんん。ベストを尽くして、力を尽くして取り組むことと両方です。
11 父イスラエルは彼らに言った。「もしそうなら、こうしなさい。この地の名産を入れ物に入れ、それを贈り物として、あの方のところへ下って行きなさい。乳香と蜜を少々、樹膠と没薬、くるみとアーモンド、
12 そして、二倍の銀を持って行きなさい。あなたがたの袋の口に返されていた銀も持って行って返しなさい。それはまちがいだったのだろう。
13 そして、弟を連れてあの方のところへ出かけて行きなさい。
14 全能の神がその方に、あなたがたをあわれませてくださるように。
試練を通して、神様は今日も僕らが王様ではなく、神様が王様であることを教えてくださっています。自分の願いは一度手放して、神様に権限や許可を明け渡しましょう。神様のご計画は完ぺきです。そして、神様は苦しみを通して、そのように僕らを導いておられます。
神様の計画は災いではなく、将来の祝福と平安のご計画です。今日も神様は生きて働いておられます。僕らの人生に関わっておられます。主のご計画は僕らの計画よりも優れています。主にゆだねましょう。みこころが天で行われるように、僕らの人生でも行われるように祈りましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿