2023年3月1日水曜日

創世記46.1-7

 創世記46.1-7

激しい食料不足の中で、ヤコブは一家全員がエジプトに移住して生き延びることを決意します。総理大臣になっていた息子ヨセフは父親の引っ越しのために王様の馬車を用意してくれました。
ヤコブ(イスラエル)一家が今まで住んでいたのはカナンという土地です。それは神様がから住むように言われていた場所です。ヤコブは移住の決意をして国境まで進みましたが、この境界を越えてエジプトに移住することには抵抗があったはずです。いくつかその理由があります。
1、神様は祖父のアブラハムに「あなたの子孫にわたしはこの地(カナンの地)を与える」と言われていること。(創世記12.7)
2、祖父アブラハムも食料不足のときにエジプトに一時滞在し、その時に妻のサラが王様のハーレムに召されてしまった事件があったこと。(創世記12.10‐15)
3、神様はお父さんのイサクにエジプト行きを禁止し、「エジプトには下るな。わたそがあなたに示す地に住みなさい」と言われていること。(創世記26.2‐3)
逆に、神様は祖父のアブラハムに神様から外国に一時移住するとも言われています。
(創世記 15:13-14)
「あなたはこの事をよく知っていなさい。あなたの子孫は、自分たちのものでない国で寄留者となり、彼らは奴隷とされ、四百年の間、苦しめられよう。
しかし、彼らの仕えるその国民を、わたしがさばき、その後、彼らは多くの財産を持って、そこから出て来るようになる。
この移住が正しいことなのか、迷いもありつつヤコブは国境まで来ます。いよいよ国を出るというその日、ヤコブはまず礼拝をし、神様にいけにえをささげます。
1 イスラエルは、彼に属するすべてのものといっしょに出発し、ベエル・シェバ(カナンの土地の最南端の場所)に来たとき、父イサクの神にいけにえをささげた。
いけにえとは動物を焼いて神様のためにささげる礼拝です。これは自分自身の命も人生も神様にささげます、という表明です。食料不足の時には大変な犠牲です。自分の考えでなく、自分の計画でなく、すべてを神様に明け渡します、という表明として礼拝をささげ、犠牲の動物を神様にささげました。
礼拝とは、神様に自分の願いを押し付けることではなく、自分の計画や計算を手放して神様のご計画を受け入れることです。主導権を神様に明け渡す決心は、神様のことばに聞き従うこととセットです。神様はそんな彼に語り掛けてくださいました。
2 神は、夜の幻の中でイスラエルに、「ヤコブよ、ヤコブよ。」と言って呼ばれた。彼は答えた。「はい。ここにいます。」
3 すると仰せられた。「わたしは神、あなたの父の神である。
神様はわかりやすく「あなたの父の神である」と言ってくださいます。昔、「カナンに住みなさい」「エジプトに下るな」とお父さんに言われた同じ神様が、今、自分にも語って下さいます。神様はわざわざ「あなたの父の神である」と言って下さいます。
3 エジプトに下ることを恐れるな。わたしはそこで、あなたを大いなる国民にするから。
4 わたし自身があなたといっしょにエジプトに下り、また、わたし自身が必ずあなたを再び導き上る。ヨセフの手はあなたの目を閉じてくれる(ヨセフが平安に人生を終えさせてくれる意味)であろう。」
神様のことばを聞いてヤコブは確信と平安を得ました。エジプトに移住するのが間違いなく神様のご計画です。礼拝をして確信と平安を得た時に、彼は国境を越えてエジプトに行く決断ができました。
5 それから、ヤコブはベエル・シェバを立った。イスラエルの子らは、ヤコブを乗せるためにパロが送った車に、父ヤコブと自分たちの子や妻を乗せ、
6 また彼らは家畜とカナンの地で得た財産も持って行った。こうしてヤコブはそのすべての子孫といっしょにエジプトに来た。
7 すなわち、彼は、自分の息子たちと孫たち、自分の娘たちと孫娘たち、こうしてすべての子孫を連れてエジプトに来た。
僕らも大きな決断が必要な時があります。
その時には神様のことばによる確信と平安が必要です。
神様のことばは僕らにゆるぎない道を与えてくださいます。
もしも決断がいつまでも不安や恐れや焦りに満ちているなら、それは神様の導きとは言えません。
決断の時には立ち止まって礼拝しましょう。
立ち止まってまず聖書を通して神様のことばを求めましょう。
神様はことばで僕らを導いてくださいます。
イエス様は言われました。
(新約聖書 ヨハネ 8:12)
わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。

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