マルコ15.1-15
覚せい剤がいつの間にか自分を縛り抜け出せなくするように、罪はそれが心の中だけであっても自分を縛ってしまいます。祭司長たちはイエス様を妬み、憎み殺したいと思っていました。彼らの行動は妬みと怒りに支配されています。外側では正しいことを言い、正当な手続きに見えることをしますが、内側は妬みと怒りの奴隷です。罪にコントロールされると全てが制御できなくなってしまいます。「罪を行なっている者はみな、罪の奴隷です。」(ヨハネ8.34)
祭司長たちや長老たちからなるユダヤの最高法院はカタチばかりの手続きを経てイエス様をローマ総督ピラトの所に送って死刑を要求します。 「夜が明けるとすぐに、祭司長たちは、長老たちや律法学者たちと最高法院全体で協議を行ってから、イエスを縛って連れ出し、ピラトに引き渡した。」(1)「そこで祭司長たちは、多くのことでイエスを訴えた。」(3)多くの罪状はうわべであって本音は妬みに縛られての行動でした。ピラトはそれを知っていました。「ピラトは、祭司長たちがねたみからイエスを引き渡したことを、知っていたのである。」(10)妬みと怒りにコントロールされた彼らはあらゆる手を尽くしてイエス様を殺そうとします。イエス様を支持し慕う群衆たちを扇動し、説得して十字架で殺すようにピラトに要求させます。
(11-14)
11,しかし、祭司長たちは、むしろ、バラバを釈放してもらうように群衆を扇動した。
12,そこで、ピラトは再び答えた。「では、おまえたちがユダヤ人の王と呼ぶあの人を、私にどうしてほしいのか。」
13,すると彼らはまたも叫んだ。「十字架につけろ。」
14,ピラトは彼らに言った。「あの人がどんな悪いことをしたのか。」しかし、彼らはますます激しく叫び続けた。「十字架につけろ。」
ピラトはイエスが本当は無罪だと知っていました。彼の妻もピラトに「あの正しい人にかかわらないでください」と言っています。(マタイ27.19)それでも、罪はピラトをも奴隷にし支配します。ピラトは群衆の圧力に屈服し、真実を捨てます。
(14-15)
14,ピラトは彼らに言った。「あの人がどんな悪いことをしたのか。」しかし、彼らはますます激しく叫び続けた。「十字架につけろ。」
15,それで、ピラトは群衆を満足させようと思い、バラバを釈放し、イエスはむちで打ってから、十字架につけるために引き渡した。
この背後には群衆によるピラトへの脅しがありました。「もしイエスを釈放するならあなたはローマ総督カイザルの味方ではない」という脅しです。(ヨハネ19.12)ピラトは真実よりも自己保身を取りました。罪は人を縛ります。彼は真実よりも群衆を満足させ、イエスを殺すことにしました。罪が支配する世界は全てが人の自己保身、虚栄、パワーバランスで動きます。
今日も罪は僕らを縛ろうとします。ところがイエス様はこの罪の呪縛を解いてくださいました。もう自分の内側の罪に縛られる必要も、人の顔色や圧力で動く必要はありません。イエス様を信じ受け入れた人は自由を得ています。聖霊は僕らを自由にし、イエス様の言葉は僕らを自由にします。
(ヨハネ 8:31-32)
「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」
(ヨハネ 8:36)
「もし子(イエス様)があなたがたを自由にするなら、あなたがたはほんとうに自由なのです。」
(2コリント3:17)
主は御霊です。そして、主の御霊のあるところには自由があります。
(ガラテヤ5:1)
キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。
(ガラテヤ5:13)
兄弟たち。あなたがたは、自由を与えられるために召されたのです。ただ、その自由を肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい。
今日も僕らはイエス様のしもべです。しかも、それは自由です!もう人の圧力にも自分の罪にも縛られる必要はありません。イエス様と一緒なら全てが自由です。ハレルヤ!
0 件のコメント:
コメントを投稿