士師記9.22-40
殺戮や暴力で治めようとすることは脆くて、暴力は暴力を、怒りは怒りを生むだけです。そこには終わりがありません。ただ神様だけがそれを放置せず正しく復讐し、終わらせることができる方です。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする」と神様は言われます。(ローマ12.19)神様の怒りと復讐から救われる方法は唯一です。ただイエス様だけが怒りと暴力の連鎖を引き受けてくださいます。イエス様は「自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。」(1ペテロ2.24)この方だけが唯一の救い主です。アビメレクは自分が王となるためにギデオンの息子70人を殺しました。神様はその罪を放置しません。正しく報いてくださいます。
(22-24)
22,アビメレクは三年間、イスラエルを支配した。
23,神は、わざわいの霊をアビメレクとシェケムの住民の間に送られたので、シェケムの住民たちはアビメレクを裏切った。
24,こうして、エルバアルの七十人の息子たちに対する暴虐への報いが現れ、彼らの血が、彼らを殺した兄弟アビメレクと、アビメレクに手を貸してその兄弟たちを殺したシェケムの住民たちの上に降りかかった。
25シェケムの住民たちは、アビメレクを待ち伏せする者たちを山々の頂上に置き、また道を通り過ぎるすべての者から略奪した。
シェケムの住民たちはアビメレクを裏切り、殺そうとしました。それらは全て神様からの裁きです。「神は、わざわいの霊をアビメレクとシェケムの住民の間に送られた」とあります。(23)住民らはアビメレクを待ち伏せする者たちを置き、次に神様はアビメレクに敵対する人ガアルを起こし、アビメレクを罵ります。
(26-29)
26,エベデの子ガアルとその身内の者たちが来て、シェケムを通りかかったとき、シェケムの住民たちは彼を信用した。(…中略…)
28,そのとき、エベデの子ガアルは言った。「アビメレクとは何者か。シェケムとは何者か。われわれが彼に仕えなければならないとは。彼はエルバアルの子、ゼブルは彼に仕える者ではないか。シェケムの父ハモルの人々に仕えよ。なぜわれわれはアビメレクに仕えなければならないのか。
29,だれか、この兵を私の手に与えてくれないものか。そうすれば、私はアビメレクを追い出すのだが。」彼はアビメレクに「おまえの軍勢を増やして、出て来い」と言った。
この罵りがきっかけで、アビメレクはシェケムの住民たちを殺していきます。高ぶりや陰口や罵りは争いを生みます。(40-49)最終的にはアビメレクは殺されます。これら悲惨な出来事全てが「わざわいの霊」です。
「人の血を流す者は、人によって、血を流される。」とあります。(創世記9.6)僕らは人を殺さないかもしれませんが、「兄弟を憎む者はみな、人殺しです。」(1ヨハネ3.15)ギデオンの息子70人を殺したアビメレクも、心の中で兄弟を憎む僕らも差はありません。神様は正しく裁く方です。そして、罪の報酬は死です。(ローマ6.23)
殺戮や暴力の連鎖は自分では止められません。イエス様だけが唯一の救い主です。イエス様がこの怒りと復讐を引き受けてくださる方です。「私たちが自分の罪を言い表わすなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。」(1ヨハネ1.9)怒りや復讐心はイエス様にちゃんと言葉にして報告し、お任せし手放す祈りをしましょう。僕らの力ではそこから抜け出すことはできません。神様が悪の報いをし、アビメレクは死にました。イエス様は僕らのために「自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。」(1ペテロ2.24)
怒りと暴力の連鎖からの脱出は、それをちゃんと報告し、お任せし、手放すことです。イエス様だけが救いです。今日も告白しましょう。「キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。」(ガラテヤ5.1)
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