士師記9.41-57
神様と離れた人がすることは明らかです。「淫らな行い、汚れ、好色、偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分裂、分派、ねたみ、泥酔、遊興、そういった類のものです。」(ガラテヤ5.19-21)その人は罪の言いなり、悪魔の言いなりです。恨みや怒りや殺意にコントロールされます。シェケムの住民に裏切られたアビメレクは住民たちを殺すことに全力を注ぎます。取り憑かれたかのように次々と徹底的に殺していきます。
(43-45)
43,そこで、アビメレクは自分の兵を引き連れ、三隊に分けて、野で待ち伏せた。彼が見ていると、見よ、兵が町から出て来た。そこで彼は立ち上がって彼らを討った。
44,アビメレクと、彼とともにいた一隊は町に襲いかかって、その門の入り口に立った。一方、残りの二隊は野にいたすべての者を襲って打ち殺した。
45,アビメレクは、その日一日中、町を攻め、この町を占領して、その中の民を殺した。彼は町を破壊して、そこに塩をまいた。
シェケムの住民は偶像の神殿の地下室に逃げました。しかし、偶像が人を救うことはありません。偶像に救いを求めた住民たちは全員アビメレクに焼き殺されてしまいました。
(46-49)
46,シェケムのやぐらの住民たちはみな、これを聞いてエル・ベリテの神殿の地下室に入った。
47,シェケムのやぐらの住民たち全員が集まったことがアビメレクに告げられたとき、
48,アビメレクは、自分とともにいた兵全員とツァルモン山に登った。アビメレクは手に斧を取って木の枝を切り、これを持ち上げて自分の肩に担ぎ、ともにいる兵に言った。「あなたがたは私が何をしたかを見ただろう。急いで私と同じようにしなさい。」
49,そこで兵も、みなそれぞれ枝を切ってアビメレクについて行き、枝を地下室の上に置いて火をつけ、地下室を焼いた。こうしてシェケムのやぐらの者たち、男女約千人がみな死んだ。
罪に支配され、妬みや敵対心に翻弄されて、エネルギーを注ぐのは虚しいことです。そのようなものは「上から来たものではなく、地に属し、肉に属し、悪霊に属するものです。」(ヤコブ3.15)罪の報酬は死です。アビメレクの怒りは収まらず、生き残った住民たちを次の町まで追いかけて殺そうとします。が、最後にアビメレクも女性が投げたひき臼の石が頭に当たって死んでいきます。
(50-54)
50,それからアビメレクはテベツに行き、テベツに向かって陣を敷いて、これを占領した。
51,この町の中に堅固なやぐらがあった。すべての男女、町の住民たち全員はそこへ逃げて立てこもり、やぐらの屋根に上った。
52,アビメレクはやぐらのところまで来て、これを攻め、やぐらの入り口に近づいて、これを火で焼こうとした。
53,そのとき、一人の女がアビメレクの頭にひき臼の上石を投げつけて、彼の頭蓋骨を砕いた。
54,アビメレクは急いで、道具持ちの若者を呼んで言った。「おまえの剣を抜いて、私にとどめを刺せ。女が殺したのだと私について人が言わないように。」若者が彼を刺したので、彼は死んだ。
神様と離れた人がすることは明らかです。士師記は「それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。」と繰り返します。(17.6、21.25)神様と離れて自分の欲のままに生きる先は殺しあいと自滅です。それを聖書は「悪の報い」と呼びます。アビメレクの死も、シェケムの住民たちの死も悪の報いです。
(56-57)
56,こうして神は、アビメレクが兄弟七十人を殺して自分の父に行った、その悪の報いを彼に返された。
57,神はまた、シェケムの人々のすべての悪の報いを彼らの頭上に返された。エルバアルの子ヨタムののろいが彼らに臨んだ。
僕ら本来、怒りに支配され殺し合うようには作られていません。悪の報いを受けて死ぬようにも作られていません。「以前、そのようなものの中に生きていたときは、そのような歩み方をしていました。」(コロサイ3.7)でも、今は違います。イエス様を信じて、もう一度神様と一緒に生きる人に変えられました。「あなたがたは、古い人をその行ないといっしょに脱ぎ捨てて、新しい人を着たのです。新しい人は、造り主のかたちに似せられてますます新しくされ、真の知識に至るのです。」(コロサイ3.9-10)
僕らは神様の子どもとされ、罪は赦され、聖霊が住んでくださり、新しい人生が始まりました。自分を縛っていた恨みや怒りから解放されました。敵を赦し、祝福するイエス様の御霊が与えられています。恨みも怒りも神様に告白して手放しましょう。僕らは新しくされています。もう殺し合う必要はありません。ハレルヤ!
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