2024年2月15日木曜日

マタイ18.15-35

 マタイ18.15-35


いきなり机をバーンと叩いて「こんな教会出て行ってやる!」とか「あんな奴はもう顔も見たくない!」というような状況は突然は起きません。何日も何ヶ月も何年も小さな不満や怒りを抱えたまま放置してちゃんと赦す祈りをしなかった結果です。突然起こったことではありません。赦さない罪は放置すると雪だるまのように膨張します。イラつき裁いたことは放置してはいけないものです。それは何度も思い出しては反芻され培養され大きくなります。いつの間にかその人の心を占領し、人間関係を壊し教会や家庭を壊します。しかも不満や怒りは体にも影響し健康も壊します。


神様の側では僕らを赦してくださってます。小さな罪も大きな罪も、失礼で侮辱的な態度も、ばれてない心の中の小さな高ぶりも淫らな思いも、数え上げたらきりがありません。イエス様の十字架による赦しは完璧です。次は今度は僕らの番です。



(コロサイ3.13)

だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。



イエス様が憐れんでくださったように、です。僕らが赦された数々は、まるで莫大な借金を免除してもらった人のようです。ですが、それを忘れて、他の人を責め、不満を抱いたまま赦さない人は愚かです。その人は最後に神様に裁かれます。赦さないことは破滅の道です。人間関係は壊れ、自分と神様の関係も壊れ、全てを失います。イエスはたとえ話で教えてくれました。



(23節から25節)

23,ですから、天の御国は、王である一人の人にたとえることができます。その人は自分の家来たちと清算をしたいと思った。

24,清算が始まると、まず一万タラントの負債のある者が、王のところに連れて来られた。

25,彼は返済することができなかったので、その主君は彼に、自分自身も妻子も、持っている物もすべて売って返済するように命じた。



一万タラントなんて返せるはずがありません。1タラントとは当時の20年分の収入です。2023年の日本のサラリーマンの平均年収は414万円だそうで、一万タラントの借金は置き換えるなら8280億円です。財産を全部売っても自分を売っても返せるはずがありません。神様の国は、そのような莫大な負債のような罪を赦し免除し完全に忘れてくださった世界です。



(26節から27節)

26,それで、家来はひれ伏して主君を拝し、『もう少し待ってください。そうすればすべてお返しします』と言った。

27,家来の主君はかわいそうに思って彼を赦し、負債を免除してやった。



イエス様は、だからあなた方も同じように赦しなさいとおっしゃいます。ある時ペテロはイエス様に質問しました。



(21節から22節)

21,そのとき、ペテロがみもとに来て言った。「主よ。兄弟が私に対して罪を犯した場合、何回赦すべきでしょうか。七回まででしょうか。」

22,イエスは言われた。「わたしは七回までとは言いません。七回を七十倍するまでです。



七回を七十倍するまでとは、何度でも無限に赦しなさいという意味です。赦さない人はせっかくの神様の憐れみを台無しにする愚かな人です。



(28節から35節)

28,ところが、その家来が出て行くと、自分に百デナリの借りがある仲間の一人に出会った。彼はその人を捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。

29,彼の仲間はひれ伏して、『もう少し待ってください。そうすればお返しします』と嘆願した。

30,しかし彼は承知せず、その人を引いて行って、負債を返すまで牢に放り込んだ。

31,彼の仲間たちは事の成り行きを見て非常に心を痛め、行って一部始終を主君に話した。

32,そこで主君は彼を呼びつけて言った。『悪い家来だ。おまえが私に懇願したから、私はおまえの負債をすべて免除してやったのだ。

33,私がおまえをあわれんでやったように、おまえも自分の仲間をあわれんでやるべきではなかったのか。』

34,こうして、主君は怒って、負債をすべて返すまで彼を獄吏たちに引き渡した。

35,あなたがたもそれぞれ自分の兄弟を心から赦さないなら、わたしの天の父もあなたがたに、このようになさるのです。」



イエス様は何度も赦しなさいとおっしゃいます。イラつく場面はいくらでもあります。あの人が〇〇と言った、〇〇な態度をした、〇〇をしてくれなかった、それが日常です。だから1日何度も何度も赦す祈りをする必要があります。イエス様は祈りを教えてくださいました。


(マタイ6.12)

私たちの負い目をお赦しください。私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します。



今日もイラつく度にちゃんと「赦します。あの人を祝福してください。」と祈りましょう。イエス様はこの祈りを教えてくださった直後に次のように言われました。



(マタイ6.14-15)

14,もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたを赦してくださいます。

15,しかし、人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しになりません。



今日も周りの人に傷つけられることが必ずあります。なるべく早く、すぐに「赦します。神様、憎むのでなく祝福してください。」と祈りましょう。一人で祈るのもいいけど、できれば信頼できる仲間と一緒に祈りましょう。



(19から20節)

19,まことに、もう一度あなたがたに言います。あなたがたのうちの二人が、どんなことでも地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父はそれをかなえてくださいます。

20,二人か三人がわたしの名において集まっているところには、わたしもその中にいるのです。」



イエス様は「わたしは、もはや彼らの罪と不法を思い起こさない」と宣言されます。(ヘブル10.17)僕らの仕事は赦すことです。敵を赦し祝福し愛することです。祈りなしではそれはできません。2人とか3人で一緒に心合わせて赦しの祈りをするときに、神様はそれを叶え、罪を消し去り、自由と解放と祝福を与えてくださいます。


自分に聞いてみましょう。「赦してない人はいますか?」と。小さな怒りや不満や裁き目線を放置してはいけません。思い出すたびに、何度でも赦しましょう。噂や陰口悪口をバラまかず、必要なら相手のところに行って話し合いましょう。行くときは、自分がまず相手を赦し、愛していることが確認できてからです。愛と尊敬を持って話し合いましょう。そうすれば兄弟を得ることができます。


(15節)

また、もしあなたの兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで指摘しなさい。その人があなたの言うことを聞き入れるなら、あなたは自分の兄弟を得たことになります。


いきなり机をバーンと叩いて「こんな教会出て行ってやる!」とか「あんな奴はもう顔も見たくない!」というような状況は突然は起きません。今日も赦しましょう。聖霊によって祈らせてもらえます。愛しましょう。聖霊によって愛と赦しは必ず与えられます。ハレルヤ!


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