2022年12月30日金曜日

民数記7章

 神様が作るように言われた会見の天幕ができた時、イスラエルの12部族の代表者たちはそれぞれ神様にささげものをしました。

そのささげ物は次の5種類です。①穀物のささげ物 ②香のささげ物 ③全焼のささげ物 ④罪のためのささげ物 ⑤交わりのささげ物 

民数記7章は全く同じこの5種類のささげ物の内容が12回(12部族の分)繰り返して書かれています。それがどれほど大切かを僕らに教えてくれているようです


①穀物のささげ物 


(43)

そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。


穀物のささげ物に油を混ぜたものは、神様に焼いてささげますが、残りは祭司たちの食べ物となります。(レビ1章)神様にささげ物をすることは、神様に専門的に奉仕している祭司たちの生活を支えることとセットでした。そして今もみことばのために専門的に奉仕している人は教会が生活を支えるようにと聖書は教えています。(1コリント9章、1テモテ5.17-18など)


②香のささげ物


(44)

また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。


香は燃やして煙にします。香の煙が天に昇っていく様子は祈りの象徴です。「私の祈りが、御前への香として、私が手を上げることが、夕べのささげ物として立ち上りますように。」(詩篇141:2 )「この香は聖徒たちの祈りである。」(黙示録5.8)


③全焼のささげ物


45

全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。


全焼のささげ物は全てを焼き尽くすささげ物ですこれは残すところなく献身することを現しています。これらの動物の上に手をおくことで、その人自身の代わりに焼き尽くされます。焼き尽くされることは神様にささげ尽くすことです全焼のささげものは神様への献身を表明することです。(レビ1章など)


④罪のためのささげ物


46

罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。


罪がきよめられるために、自分たちの罪を告白して、代わりに動物を殺します。(レビ4章)そのようにイエス様は僕らの罪のためのささげ物になって十字架の上で命を捧げられました。


⑤交わりのささげ物


47

交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。


神様と人間が交わり、感謝することを表すためにこれらのささげもの肉は捧げた人も一緒に食べました。一緒に食べることは、完全に互いに受け入れていることの表れでした。僕らが神様に感謝を表し、感謝ゆえに最高のものを捧げることは神様にとっても喜びです


これらの5種類が省略されずに12部族が全部捧げたことが丁寧に書かれているのが民数記7章ですどの部族も同じように神様のためにささげ、①奉仕者たちを支え、②祈りを捧げ、③献身し、④罪を悔い改め、⑤神様との交わりを喜んでいたことがわかります。これらは惰性や義務でなく、気持ちの現れでした。神様はこれらのささげ物に答えてくださり、「モーセは、主と語るために会見の天幕に入ると、あかしの箱の上にある「宥めの蓋」の上から、すなわち二つのケルビムの間から、彼に語られる御声を聞いた。」とあります。(89)


聖書は省略することなく神様のためにささげた物を繰り返して記録し僕らに伝えています。今日も神様は僕らが自分をささげることを願っておられるようです。僕らも省略することなく捧げましょう。祈りましょう。賛美しましょう。祈りはささげ物、賛美や感謝はささげ物、献金も奉仕もささげ物です。主に喜ばれます!


(ヘブル13:15

ですから、私たちはキリストを通して、賛美のいけにえ、すなわち御名をたたえるくちびるの果実を、神に絶えずささげようではありませんか。

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