僕らの中にある罪を放置すると、神様を見るための心の目が見えなくなります。神様が遠く感じ、神様との間に仕切りの壁ができます。
（イザヤ 59:1-2）
見よ。主の御手が短くて救えないのではない。
その耳が遠くて、聞こえないのではない。あなたがたの咎が、あなたがたと、あなたがたの神との仕切りとなり、あなたがたの罪が御顔を隠させ、聞いてくださらないようにしたのだ。
神様から離れることは、光から離れることです。彼はまるで「盲人のように壁を手さぐりし、目のない者のように手さぐり」して闇の中を歩みます。（イザヤ59.10）
でも、どんなに闇の中をさまよった人でも、自分の罪を認めて謝る人は心の目が再び見えるようになります。彼は光を見ます。どんなに悲惨でも神様が近くあることに気がつきます。状況が悪くても神様は光を与え、回復を与えてくださいます。神様は闇の中にいるイスラエルの人々に言われました。
1 起きよ。光を放て。
あなたの光が来て、主の栄光があなたの上に輝いているからだ。
人間は自分から光を放つことはできませんが、神様は光です。聖書は何度もそう繰り返しています。しかも、圧倒的な栄光の光です。この光を見上げる人は、その人もその光を反射させ、イエス様の性格を現す人になります。
輝くのはイエス様の光です。その光はイエス様と交わる人間に現れます。
このことを新約聖書は次のように説明します。
（新約聖書 2コリント 3:18）
私たちはみな、顔のおおいを取りのけられて、鏡のように主の栄光を反映させながら、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。
状況は相変わらず悪く、僕らの性格も欠点だらけかもしれません。でも、光との交わりを回復した人は、そのすばらしさを自分というボロボロの土器に入れているようなものです。
（2コリント 4:6-7）
「光が、やみの中から輝き出よ。」と言われた神は、私たちの心を照らし、キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせてくださったのです。私たちは、この宝を、土の器の中に入れているのです。
神様はボロボロのイスラエル人たちに言われました。
2 見よ。やみが地をおおい、暗やみが諸国の民をおおっている。
しかし、あなたの上には主が輝き、その栄光があなたの上に現われる。
イスラエル人たちはいつも周りの国からいじめられ嫌われてきました。現代もそうかもしれません。ところが、聖書はイスラエルは将来神様に目が開かれて、栄光と尊厳を回復すると預言します。
周りの国はイスラエルを尊敬するようになり、かつていじめていた敵はイスラエルを大事にするように変えられます。これは、イスラエルが素晴らしいというよりも、神様がそこにいることが世界中に分かるようになる預言です。
14 あなた（イスラエル人たち）を苦しめた者たちの子らは、身をかがめてあなたのところに来、あなたを侮った者どもはみな、あなたの足もとにひれ伏し、あなたを、主の町、イスラエルの聖なる方のシオン、と呼ぶ。
15 あなたは捨てられ、憎まれ、通り過ぎる人もなかったが、わたしはあなたを永遠の誇り、代々の喜びの町に変える。
神様はイスラエル人を愛し、回復させてくださることが預言されています。イエス様がもう一度この地上に来られた時、王としてこの世界を支配することが新約聖書のヨハネの黙示録に書かれています。その時、世界中の人々はシオン（エルサレム）に神様を求め、礼拝するためにやってきます。イエス様ご自身が世界を支配なさいます。
それはイスラエル人たちにとって「心が震える」ほどの喜びです。いじめられていたこと、苦しみと闇の中をさまよっていたことはウソのように忘れられます。かつての敵はイエス様を礼拝する人々に変えられています。
4 目を上げて、あたりを見よ。
彼らはみな集まって、あなたのもとに来る。
あなたの息子たちは遠くから来、娘たちはわきに抱かれて来る。
5 そのとき、あなたはこれを見て、晴れやかになり、心は震えて、喜ぶ。
海の富はあなたのところに移され、国々の財宝はあなたのものとなるからだ。
6 らくだの大群、ミデヤンとエファの若いらくだが、あなたのところに押し寄せる。
これらシェバから来るものはみな、金と乳香を携えて来て、主の奇しいみわざを宣べ伝える。
7 ケダルの羊の群れもみな、あなたのところに集まり、ネバヨテの雄羊は、あなたに仕え、これらは受け入れられるいけにえとして、わたしの祭壇にささげられる。
わたしは、わたしの美しい家を輝かす。
やがて世界中の人がイエス様をたたえる時がきます。その時、エルサレムの門はいつも空いています。世界中の礼拝者を受け入れるためです。これは黙示録21.25にも同じく書かれています。
9 まことに、島々はわたしを待ち望み、タルシシュの船は真先に、あなたの子らを遠くから来させ、彼らの金銀もいっしょに、あなたの神、主の名のために、イスラエルの聖なる者のために運んでくる。
主があなたを輝かされたからである。
10 外国人もあなたの城壁を建て直し、その王たちもあなたに仕える。
実に、わたしは怒って、あなたを打ったが、恵みをもって、あなたをあわれんだ。
11 あなたの門はいつも開かれ、昼も夜も閉じられない。
国々の財宝があなたのところに運ばれ、その王たちが導かれて来るためである。
預言者イザヤの時代の現実は裏切り、偶像礼拝、そして敵からの攻撃です。でも、彼が見ているものはその先のすばらしい国です。
僕らも同じように見るべきものは、将来の希望です。今の苦しみや問題や罪を見て悲しむのではなく、神様の勝利や将来の素晴らしさを見るべきです。イザヤはいつも将来の光を見ていました。このイスラエルの祝福に僕ら日本人クリスチャンも参加します。聖書は言います。
（ローマ 8:18）
今の時のいろいろの苦しみは、将来私たちに啓示されようとしている栄光に比べれば、取るに足りないものと私は考えます。
今日、皆さんが見るべきこと、考えるべきことは闇でも苦しみでもなく、イエス様が与えてくださる光です。今の生活がどんなに苦しくても、それは全てではありません。僕らの上には神様の光が与えられています。心の目を光に向けましょう。
どんなに暗い状況でも、僕らの上には主が輝き、希望が輝いています。今日も聖書を通して希望を見上げましょう。主は輝く将来を約束してくださっています！！
2 見よ。
やみが地をおおい、暗やみが諸国の民をおおっている。
しかし、あなたの上には主が輝き、その栄光があなたの上に現われる。
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